0歳児からの保育園入園を考えている方は、妊娠中から保育園見学などの保活をスタートしたほうがよいのか迷うことがあるかもしれません。現在無職で、出産後に求職予定の方にとっても、保活スタートのタイミングは気になりますよね。今回は、妊娠中から保活が必要な場合をわかりやすく紹介します。保活の進め方や入園に向けたポイント、無職の場合の対応法もまとめました。

妊娠中から保活が必要な場合は？

保活とは、保育園に入るために情報収集や園見学などの活動をしながら、入園に向けて申し込みを行なうことをいいます。

保活をいつスタートさせるかは、妊娠中または出産後、また仕事に復帰する時期で異なります。

妊娠中に保活が必要になるのは秋や冬に出産予定で、0歳児クラスへ4月入園を考えているケースです。

その理由は、4月の入園を希望する際、前年度の10月〜12月頃に入園の申し込みをしなければならないからです（自治体によって申請時期は異なります）。

つまり、秋冬に出産する場合、出産後に提出書類などを用意しても、翌年4月の0歳児クラス入園には申請期限の問題で間に合わないのです。

ただ、妊娠中はつわりが続いていたり腰を痛めたりと身体の不調が表れる方もいるでしょう。自身の身体を大切にしながら、効率的に保活を進めましょう。

まずは、保活をどのように進めればよいのか、入園までの保活スケジュールの例を見ていきましょう。

妊娠中からの保活スケジュール

0歳児・1歳児入園に向けた妊娠中の保活のスケジュールを紹介します。

0歳児4月入園の場合

0歳児クラスに4月入園を希望している場合は、以下のスケジュールを参考に、入園希望年から1年度前の春から開始すると、スムーズに保活を進めることができそうです。

出産時期と入園申し込みが重なると周囲の協力が必要になりそうですね。

1歳児4月入園の場合

秋冬生まれであっても、1歳児クラスへの4月の入園を考えている方は、出産後に保活をスタートさせても間に合うでしょう。

1歳児入園の場合は妊娠中に保活を開始しなくてもよさそうですが、出産後は0歳の赤ちゃんを連れて保育園見学や役所に行ったり、0歳児育児と並行して情報を収集したりと、心身ともに忙しくなることが予想されます。

妊娠中から地域の保育施設を調べ、各施設のウェブサイトなどを見ておくなど、できる範囲で準備を進めておくとよさそうです。

妊娠中の保活の進め方

妊娠中からの保活の進め方について詳しく見ていきましょう。

情報収集

ひとくちに保育施設といえど、認可保育園や認定子ども園、託児所などを含む認可外保育園など、種別は多岐にわたります。

自治体ではなく園との直接契約で入園が可能な認可外保育園は、保育の必要性と家庭の点数で入園選考される認可保育園と異なり入園しやすいという特徴があります。

通勤しやすい駅近くに設置されていたり、英語や音楽などに特化した保育を行なっていたり、多様な特色があるため、認可園に入園できず待機児童になってしまった際の「プランB」として抑えておくという家庭も多いようです。

また、認可保育園であっても保育園の規模によって園児の募集人数が異なります。小規模園では数人の募集枠しか設けていないケースもあるようです。

受け入れ年齢や0歳児クラスでの受け入れ可能月齢に関しても園ごとにさまざまですので、園や自治体に確認する必要があるでしょう。

このように、保育園の規模や募集人数、保育内容などさまざまな視点で調べておくとよいでしょう。

役所への相談

妊娠中から保活を開始するときに、なにから手をつければよいのかわからない方もいるかもしれません。そんなときは役所の窓口に行き、相談するのもひとつの方法です。

自治体によっては、地域の保育施設の冊子を配布していたり、ウェブサイトでリスト化したりしているなど、情報をまとめているところも多くあります。

また、窓口や電話では保育コンシェルジュなど保活に関する情報提供やアドバイスを選任している職員が常駐していたり、定期的な説明会や相談会を開催したりしている場合もあるようです。

開設予定の園を聞いたり入園の申請期限を確認したりと、役所の窓口で気軽に相談してみるとよいかもしれませんね。

保育園見学

希望園を見つけたら、保育園見学に行ってみましょう。

妊娠中で体調が芳しくない場合は無理に訪問しなくてもよいですが、見学に行けば、園の雰囲気を直接確かめることができるでしょう。

園見学のチェックポイントは以下の通りです。

• 0歳児クラスの園児の人数や保育士の人数
• 0歳児の1日の生活リズム
• 冷凍母乳やミルクなどの取り扱い
• 清潔感や感染症対策
• 駐車場・駐輪場・ベビーカー置き場などの有無

また、0歳児クラスは、ハイハイしたり離乳食が始まったりと成長が著しい時期です。園や家庭での成長を保育士さんと連絡帳でやり取りすることも多いでしょう。

園見学の際は実際に使用する連絡帳を見せてもらい、コミュニケーションがとりやすいように工夫されているのかもチェックしてみるとよさそうです。

近年はアプリを利用した連絡ツールを使用している園も増えているので、園ごとの特色などをチェックできるとよいかもしれません。

書類準備

保育園に入園するためには、就労証明書や母子手帳のコピーなどさまざまな書類が必要になります。

自治体によって提出書類が異なるため、事前に確認してから用意しましょう。

特に就労証明書は、共働きの場合、夫婦2人の書類が必要になります。一般的な企業で勤めている場合は、企業に記入を依頼する必要があるため、早めに準備しておくとよさそうです。

就労証明書の詳しい内容はこちらの記事も参考になりそうです。

 

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【妊娠中からの保活】入園に向けたポイント

妊娠中から保活をするときのポイントを紹介します。

入園選考の点数を意識する

認可保育園や認定こども園では入園申請後に選考が行なわれます。それぞれの家庭の保育の必要性を判断し、優先度が高い順から入園が決定します。

自治体ごとに定められた基準をもとに家庭の状況を「点数化」して計算します。月の労働日数や労働時間などの他、産休・育休明けの入所かどうかによっても、点数が加算される場合があります。

この点数については、自治体によって内容が異なるためウェブサイトなどで確認してみるとよいでしょう。

通いやすい保育施設を複数把握する

自身が通いやすい範囲でどんな保育施設があるのか調べてみましょう。自宅周辺だけでなく勤務している会社の近くの園を見ておくことも大切ですね。

認可保育園だけでなく、認可外保育園や認定こども園、幼稚園などさまざまな選択肢を見つけることで、視野を広げていけるとよいかもしれません。

妊娠中の保活で無職の場合はどうする？

妊娠中の方の中には、現在は無職だけれど、出産後すぐに働きたいという方もいるでしょう。その場合の保活の進め方について紹介します。

役所に相談する

無職の場合は、保育園入園の申し込みで必要な就労証明書の準備が難しいでしょう。求職中であれば、「求職証明書」を提出すれば保育園に子どもを預けることが可能です。

ただ、現実的に妊娠中の就職活動は厳しいですよね。まずは役所に現在の状況や保育園入園に向けて相談してみるとよさそうです。

定期的に求人情報をチェックする

妊娠中から定期的に求人情報を確認して、通勤範囲内の勤務先をチェックするとよさそうです。

法律では出産後に働けるのは最短で8週間後と定められています。特例として医師の許可が下りれば、最短6週間後から働くことも可能です。

そのため、無職の方も体調が整えば出産後2カ月程で求職活動を開始できそうです。その間の子どもの預け先を探す必要がありますが、途中入園を見据えて求人情報をチェックしておくとよいでしょう。

途中入園を検討する

妊娠中に無職の状態でいる場合、11月〜12月の保育園の入園申し込みに必要な書類が用意できない可能性が高いでしょう。そのため、0歳児の4月入園は厳しいかもしれません。

ただ、出産後すぐに求職活動を開始することができれば「求職証明書」が発行され、途中入園が可能かもしれません。

出産後に役所や自宅周辺の保育園に問い合わせを行ない、定員に空きがあるか確認してみるとよいですね。

 

出典: 労働基準法による母性保護規定/厚生労働省

妊娠中の保活は身体を第一に進めよう

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妊娠中に出産後を見据えて保活を開始することを、負担に感じる方もいるかもしれません。

しかし、もし0歳児の4月入園を考えているのなら、早めに行動することで入園に向けてスムーズに保活を進められるでしょう。

産後、どのタイミングで職場復帰や就職を考えるかを妊娠中にしっかり定めて、まずは体調管理に気をつけながら、時には周囲の方々を頼って保活に取り組めるとよいですね。

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また、キズナシッターを一定期間利用することで、一部の自治体では認可保育園への入園における加点の対象になることもあります。さらに、「受託証明書」にも対応しているので、保活の強い味方にもなってくれそうですね。

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