子どもと関わる仕事のなかで高収入の職業は?給料とやりがいを両立できる仕事

子どもと関わる仕事で高収入が期待できる職業とは
子どもと関わる仕事をしたいと考えている方のなかには、給料面を意識して仕事を探したい方もいるのではないでしょうか。子どもと関わる仕事は多岐にわたり、給料や業務内容、やりがいもさまざまです。
この記事では、子どもと関わる仕事を一覧にし、それぞれの平均的な年収相場とともに、やりがいや資格の詳細、向いている人の特徴について紹介していきます。どのように子どもと関わっていきたいか、じっくり考えながら理想の職業を見つけていきましょう。
集団保育で子どもと関わる仕事
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子どもと関わる仕事といっても、関わる人数や年齢は仕事によってさまざまでしょう。まずは、集団保育で子どもと関わる職業の一覧とともに、平均年収や資格、やりがいなどを紹介します。
職業一覧
集団保育で子どもと関わる仕事では、保育士や幼稚園教諭のほかに、学童クラブのスタッフ、看護師、作業療法士といった職業があるでしょう。
医療従事者となる看護師や作業療法士は、子どもの命や身体に携わり、医学的な知識や資格が必要となるため、平均給料は高い傾向にあるようです。
看護師の資格をもっている方の場合、保育園や病児保育といった施設で働く選択肢もあるようです。こちらの記事では、保育園看護師の仕事内容について紹介しています。あわせて確認してみてください。
出典:令和6年賃金構造基本統計調査/厚生労働省資格について
保育士
保育士になるためには、国家資格である「保育士資格」が必要です。資格の取得には、国が指定した保育士養成校(大学、短大、専門学校)で、保育や福祉に関する単位を取り卒業する方法が一般的です。なお、養成校を出ていない場合でも、年に二回実施されている保育士試験に合格することで取得することが可能です。
出典:保育士になるには?/厚生労働省幼稚園教諭
幼稚園教諭になるには「幼稚園教諭免許状」が必要になります。免許状は、幼稚園教諭養成課程のある大学、短大、専門学校にて所定の課程を終了することで取得可能です。
出典:教員免許状に関するQ&A/文部科学省放課後児童支援員
放課後児童健全育成事業、いわゆる学童クラブのスタッフは、一般的に資格要件はなく、無資格でも働けます。しかし、実際に勤務しているのは保育士や教員資格を持っている方がほんとんどのようです。学童保育の専門資格「放課後児童支援員」もあるため、専門的に学びたい場合は取得を検討してもよいでしょう。
看護師
看護師として働く場合、看護の専門学校や短期大学、4年制大学の看護学科を卒業し、看護師国家試験に合格する必要があります。
出典:看護職になるには/公益社団法人 日本看護協会作業療法士
作業療法士になるためには、作業療法士の養成課程のある大学や短期大学、都道府県知事が指定する作業療法士養成施設で3年以上知識と技能を習得したあと、国家試験に合格する必要があるようです。
やりがい
保育士や幼稚園教諭、学童クラブのスタッフといった集団保育においての仕事のやりがいは、子どもたちと密接に関わるなかで、「昨日できなかったことができるようになった」などの小さな成長を間近に感じられることでしょう。
また、多くの子どもと個別に関わる機会が多い看護師や作業療法士については、病気やケガで苦しんでいる子どもたちを直接サポートするため、回復に向かうなかで、子どもたちの笑顔が見られると、大きなやりがいを感じるでしょう。
向いている人の特徴
- 子どもが好きで、一人ひとりに愛情を持って接することができる
- 子どもの成長を喜び、いっしょに楽しむことができる
- 協調性があり、チームで協力して仕事を進めることができる
- 状況に応じて臨機応変に対応できる
- 観察力があり、子どもの小さな変化に気づける
- 責任感が強く、安全に配慮しながら業務を遂行できる
集団保育の仕事は、子どもの成長を間近で支えるやりがいのある仕事です。そのため、子ども一人ひとりに寄り添うあたたかい心や、ほかの職員と協力する協調性、そしてどんな状況にも柔軟に対応できる臨機応変さが求められるでしょう。
日々の活動や子どもの安全を守るためには、体力と強い責任感も欠かせません。子どもの変化を敏感に察知し、愛情をもって関わることができる人が、この仕事で活躍できる人でしょう。
個別保育で子どもと関わる仕事
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子どもと関わる仕事のなかには、複数ではなく、ひとりの子どもとより深く接していく仕事もあります。ここでは、個々の子どもと深く関わる職業について紹介します。
職業一覧
一人ひとりの子どもと深く関わる個別保育の仕事では、ベビーシッターや英会話・ピアノなどの習い事の講師、児童福祉司などの職業が挙げられるでしょう。
表にもあるように、平均的な給料は働く場所や雇用形態によっても異なるようです。
出典:令和6年賃金構造基本統計調査/厚生労働省資格について
ベビーシッター
ベビーシッターは特別な資格は必要ありません。しかし、ベビーシッターについて詳しく学びたいときは「認定ベビーシッター」という専門的な資格もあり、取得することで採用時に有利になることや利用者からの信頼へとつながることもあるようです。
以下の記事では、ベビーシッターの資格についてより詳しく解説しています。興味のある方は確認してみてください。
スクールカウンセラー
スクールカウンセラーは、多くの自治体や学校で公認心理師または臨床心理士の資格必須とされていることが多いようです。
習い事の講師
たとえばピアノの先生の場合、自宅や物件を借りてピアノ教室を開く際は、特別な資格は必要ありませんが、音楽教室の講師として活躍するためには、一定の学歴や資格が必要になることがあります。教室によってさまざまですが、音楽大学あるいは短大卒業を必須としているところや、検定試験やグレードテストが行われることもあるようです。
また児童英会話講師の場合、特別な資格は必須ではありませんが、英語や教育系の資格を所有していると、子どもに自信をもって指導したり、採用の際に有利になったりする場合があるでしょう。
心理判定員
心理判定員として働く場合、一般的に公務員として働くことになるため、地方公務員上級に合格する必要があるでしょう。また、大学や大学院において心理学科関係の学部を修了していることが望ましいとされています。なかには、心理学科在籍中に、公認心理師や臨床心理士の資格を取得した方もいるようです。
養護教諭
養護教諭になるためには、「養護教諭免許状」が必要となります。免許状には3つ種類があり、それぞれ短大や大学、大学院において専門の学科を修了することにより取得可能です。
やりがい
ベビーシッターやチャイルドマインダーといった職業のやりがいは、一人ひとりにていねいに寄り添うことで、子どもが満足感をもってくれたり細かな成長を感じ取れたりすることでしょう。
児童英会話講師やピアノの先生においては、教えている子どもがレッスンを重ねるごとに上達したり、自信をもって取り組んだりしている姿を見られることかもしれません。
心理判定員や養護教諭についても、子どもの内面に寄り添うことで、心の支えとなっていることを実感できたときにやりがいを感じることでしょう。
向いている人の特徴
- 子どもとじっくり向き合うのが好き
- 子どもの小さな成長や変化に気づける観察力がある
- 責任感が強く、ひとりで判断し行動できる
- 保護者とのコミュニケーション能力が高い
- 子どもの体調の変化や緊急事態にも、臨機応変に対応できる
個別保育の仕事は、子ども一人ひとりと深く向き合い、その子の成長を間近で支えることができます。そのため、子どもの個性やペースを尊重し、愛情をもって接することがもっとも重要だといえそうです。
また、保護者との信頼関係を築くための細やかなコミュニケーション能力や、いざというときに迅速に的確な判断ができる責任感と臨機応変さも不可欠でしょう。これらの資質を持つ人であれば、子どもと保護者、どちらに対しても安心感を与えながら、やりがいを感じられるのではないでしょうか。
子ども向け施設・店舗で子どもと関わる仕事
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子どもと関わる仕事として、子ども向け施設で勤務することも選択肢のひとつでしょう。子ども向け施設で働く職業を紹介します。
職業の一覧
子ども向けの施設で働く場合、子ども服・子ども用品の販売員やテーマパークのスタッフ、プレーパークのプレーリーダーといった職業があるようです。こちらも、働く場所や雇用形態によって年収は大きく異なるため、あくまで一般的な目安として参考にしましょう。
出典:令和6年賃金構造基本統計調査/厚生労働省資格について
子ども服・子ども用品の販売員
子ども服や子ども用品の販売員として働く場合、特別な資格は必要ありません。子育てや子どもと関わる仕事をしていた人にとっては、経験を活かせる仕事でしょう。
テーマパークのスタッフ
テーマパークのスタッフとして勤務する場合においても、特別な資格は必要ありません。一方で、安全面に十分に配慮し、子どもの思いに寄り添い楽しくすごせるよう工夫する努力が必要かもしれません。観察力やコミュニケーション力があると、どのようなシーンでも役立ちそうです。
遊び場の運営スタッフ
遊び場の運営スタッフとして働く際に特別な資格は必要ありませんが、知識や経験は身につけておくとよいようです。全国のさまざまな団体が行っている「プレーリーダー養成講座」を受講するのもひとつの方法でしょう。
やりがい
子ども向けの施設での仕事のやりがいは、とにかく子どもの笑顔を見られることでしょう。
自分が販売した服を喜んで着ている姿や、夢中になって遊んでいる姿を見ながら働けることや、子どもに楽しい思い出を提供できることは仕事をしていくうえで大きな励みとなるかもしれません。
向いている人の特徴
- 子どもが好きで、深い愛情をもって接することができる
- 笑顔で明るく前向きな性格
- 遊びや学びの楽しさを伝えられる
- 協調性があり、チームワークを大切にできる
- 責任感が強く、冷静な判断力をもつ
子ども向け施設での仕事では、安全を確保したうえで、子どもたちを最大限に楽しませるという意識が大切でしょう。また、明るく前向きな姿勢で、同僚と協力しながらチームとして働くことも求められるようです。
このような人であれば、創造性や冒険心を育む人として充実したキャリアを築くことにもつながるかもしれません。
自分に合った子どもと関わる仕事とは?選び方のポイント
子どもと関わる仕事は多岐にわたるため、自分がどの仕事を選ぶとよいか悩んでしまうことがあるかもしれません。自分に合った仕事を選ぶときに大切にしたいポイントを紹介します。
求める条件から考える
自分に合った仕事を選ぶには、まず自分がどのような条件を求めているかを考えましょう。たとえば、給与や待遇、資格の有無、職場環境など、ポイントを押さえることが大切かもしれません。
給与を重視するなら公務員職、資格がなくても始めたいならベビーシッターや英会話講師、大勢と働くのが好きなら集団保育、一人ひとりとじっくり関わりたいなら個別保育といったように、それぞれの希望と仕事内容を照らし合わせることで、後悔のない選択ができるでしょう。
働き方のスタイルから考える
集団保育か個別保育か、そして勤務時間や勤務形態といった働き方のスタイルも、自分に合った仕事を選ぶうえで重要なポイントでしょう。
集団保育が中心の保育士や幼稚園教諭は、多くの同僚と協力しながらチームで働くやりがいがあり、定時制やシフト制の勤務体系が一般的です。一方で、ベビーシッターのような個別保育では、子ども一人ひとりと深く関わる喜びがあり、勤務時間や形態を比較的自由に調整できる場合があります。
自分の性格やライフスタイルに合う働き方から仕事を選ぶことで、長くやりがいを感じながら働くことができるでしょう。
子どもへの関わり方や得意分野から考える
子どもの成長段階や、自分が持つ専門性から仕事を選ぶのもひとつの方法かもしれません。
たとえば、乳児期の子どもと関わるなら、保育士やベビーシッターなどが適しているでしょう。一方で、学童期以降の子どもと関わりたい場合は、学童クラブのスタッフや児童英会話講師、テーマパークのスタッフなどが選択肢に入るかもしれません。
また、子どもの生活をサポートする生活支援や、学習を助ける教育・指導、心身のケアを行う福祉・医療といった、自分の得意な専門分野を活かせる仕事を選ぶことも大切な視点でしょう。
以下の記事では、ベビーシッターに向いている人について紹介しています。ベビーシッターは、語学やリトミックなど自分の得意なことや専門性を活かせる職業です。ぜひ参考にしてみてください。
子どもと関わる仕事に関するよくある質問
子どもと関わる仕事やそれらの高収入の仕事に関して、さまざまな疑問をもっている方もいるかもしれません。ここでは、子どもと関わる仕事に関するよくある質問とその答えを紹介します。
Q1.未経験でも始められる仕事はある?
A.はい、あります。
特別な資格や経験がなくても始められる仕事として、ベビーシッター、児童英会話講師、学童クラブのスタッフ、子ども服の販売員、テーマパークのスタッフなどがあります。
これらの仕事は、子どもの安全を確保するための基本的な知識や、コミュニケーション能力などが求められますが、実務経験を積みながらスキルを身につけていくことも可能でしょう。また、働くなかで「もっと専門的に学びたい」という思いが強くなったら、改めて資格取得を目指してみましょう。
Q2.資格を取得するにはどうすればいい?
A.資格の種類によって、取得方法が異なります。
保育士や幼稚園教諭などの国家資格は、国から指定された養成校で専門的な科目を履修するか、実務経験を積んでから試験に合格する必要があります。一方、ベビーシッターや児童英会話講師などの民間資格は、専門のスクールに通ってカリキュラムを修了することで取得できるようです。
また、医療系の国家資格である看護師や作業療法士などは、専門の養成校を卒業したうえで、国家試験に合格することで資格を取得することができます。
こちらの記事では、保育士資格を活かせる仕事を紹介しています。自分に合った仕事を見つけてみてください。
Q3.正社員以外の働き方はある?
A.はい、多様な働き方があります。
子どもと関わる仕事は、パートタイム、アルバイト、派遣社員、契約社員、フリーランス(個人事業主)など、正社員以外の働き方が豊富なことが特徴です。たとえば、ベビーシッターやピアノの先生は、自分の都合に合わせて働く時間を調整しやすいフリーランスの働き方が人気です。また、学童クラブのスタッフや子ども服・子ども用品の販売員は、短時間勤務のパート・アルバイトが多い傾向にあります。
ライフスタイルや希望する勤務条件に合わせて、働き方を選んでみましょう。
Q4.子供と関わる仕事で高収入を実現するためにはどのようにすればいい?
A.高収入を目指すには、まず資格を取得して専門性を高めることが重要でしょう。
たとえば、ベビーシッターの場合だと「認定ベビーシッター」などの資格を取得したり、育児経験や語学・リトミックなどの特定のスキルをアピールしたりすることで、時給単価を上げることが可能です。また、ベビーシッターとして信頼と実績を積み、特定の顧客を多く抱えることで、高収入を得る道も開けるでしょう。
子どもと関わる仕事で高収入と希望のキャリアを叶えよう
今回は、子どもと関わる仕事について、職業一覧と資格の詳細ややりがい、向いている人の特徴を中心に紹介しました。
子どもと関わる仕事にはさまざまな職業があり、どの職業においても、子どもの笑顔や成長を感じられることが大きな魅力といえるでしょう。専門性を高め、同時に高収入を目指すのであれば、資格を取得することも有効です。
「子どもが好き」という気持ちを大切に、理想とする職業を見つけてみてはいかがでしょうか。
子どもと関わる仕事で高収入を目指すなら「キズナシッター」という選択も
保育士や看護師の資格をもつ方のなかには、やりがいを感じつつも理想の給与が得られていないと感じるケースもあるようです。
そのような方がもっと資格を活かして働きたいと考えるときは、「キズナシッター」を検討してみてはいかがでしょうか。
キズナシッターは、利用者とベビーシッターをつなぐマッチングサービスです。給与は一般的な保育園のアルバイトよりも高く、時給は自分で設定できます。そのため、働き方によっては高収入も期待できるでしょう。勤務時間は1時間から設定でき、週1日から副業として働くことも可能です。
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