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働き方

パート保育士とはどんな仕事?仕事内容や給料を解説

保育士資格を持っている方の中には「パート保育士」という働き方に興味を持っている方もいるでしょう。園にもよりますが、パートの保育士は通常の正職員での働き方と比べ、保育や仕事への参加度合いが異なる場合もあります。そうした実際の仕事内容や給料など詳しく知らない方も多く、なかなか一歩を踏み出せない方もいるようです。そこで今回は、パート保育士の仕事内容や給料、そして実際働く中で感じるメリット、デメリットについても合わせて紹介します。

パート保育士とは

パート保育士とは、保育園において正規職員ではなく、時給制で雇用される非正規職員の保育士のことです。全国保育協議会の調査によると、全国の認可保育園のうち、91.6%に非正規の保育士が働いているというデータも出ています。

 

このことから、保育園にとってパート保育士は、なくてはならない存在であるといえ、保育園側にしてみれば、保育士資格を活かしてぜひ活躍してほしいと、歓迎されることでしょう。

 

出典:全国保育協議会の調査

 

パート保育士として働くことについて

パート保育士として働くことについて、実際どのような働き方になるのかイメージがわかない方もいるでしょう。ここでは、勤務時間、仕事内容、給料、待遇について紹介します。

 

勤務時間

パート保育士は、基本的に短時間勤務となり自分の希望に沿って勤務時間を決められることが多いです。一日4時間から6時間で働いている人が多く、園によっては人手が足りない時間帯を中心に指定されることもあるようです。

 

仕事内容

パート保育士の仕事内容は、正規職員の補助としてクラスに入ることが多いでしょう。正規職員がクラス全体の保育を進め、サブの保育士として、活動の準備や集団活動の中で、個別に子どものサポートを行うこともあります。

 

ほかに、担当を持たないフリーの保育士や、保育園によっては、早朝や夜間の延長保育をパート保育士に担当してもらうこともあり、その場合には子どもたちをまとめていく役割を担うこともあるようです。

 

給料

パート保育士の平均時給はおおよそ900円~1200円です。時給は各都道府県によっても格差が大きく、おおむね大都市にいくほど高くなる傾向にあります。働く地域の求人票を参考にしながら、どのくらいの金額なのか知っておくことも大切でしょう。

 

待遇

社会保険は、原則として正規職員の4分の3の時間以上勤務していれば加入対象となります。有給休暇は、法律上は入社して6ヶ月経過すれば利用することができます。

 

ボーナスについては、基本的に支給されないことが多いですが、園によっては支給されるところもあるようです。待遇についても、見学や面接の際にきちんと確認しておくことが重要でしょう。

 

パート保育士として働くメリット

パート保育士として働くメリット

spass/Shutterstock.com

 

正規職員として働くのではなく、パート保育士として働くメリットを具体的に4っ紹介します。

 

勤務時間を自由に決められる

正規職員で働く場合には、原則8時間勤務以上となりますが、パート保育士は自分の都合に合わせて勤務時間を決めることができます。

 

パートとして働く方の中には、家庭や育児と仕事を両立している方もいるでしょう。時間の融通がきくことで家庭とのバランスが保て、無理なく続けられるでしょう。

 

業務の負担が少ない

正規職員の補助としてクラスに入ることが多いので、業務の負担は少ないでしょう。正規職員になると、通常の業務に合わせて、書類業務や保護者対応、会議への参加など仕事内容も多くなります。業務の負担が少ないことで、より子どもと深く関わることができるでしょう。

 

子育ての経験が役に立つ

子育て経験は保育現場において大いに役立つ経験といえるでしょう。子どもの変化に敏感に気がつくことができたり、保護者の気持ちに寄り添った対応ができるなど、特に子育て経験がない正規職員にとって、頼りにされる存在となるでしょう。

 

保育園は子どもが長く生活する場所であり、家庭との連携が不可欠になります。その中で、子育てを経験している方がクラスに存在してくれることで、保護者との関係がより深まることもあるでしょう。

 

扶養内で働くことができる

パート保育士の中には、税金や社会保険の支払額を調整するために、夫の扶養の範囲内で働きたいと考える方も多いようです。パート保育士は勤務時間の融通がききやすく、働き方で調節することができるでしょう。

 

パート保育士として働くデメリット

パート保育士として働くデメリット

spass/Shutterstock.com

 

パート保育士として働くデメリットについても知っておきましょう。事前に知っておくことで、見学や面接の際に確認することができ、デメリットを回避することもできるでしょう。

 

稼ぎにくい

扶養の範囲で働きたいと思っている方にとってはデメリットではありませんが、パート保育士は稼ぎにくい職種と言えるでしょう。非正規職員は時給制のため、なかなか昇給がありません。また、ボーナスも期待できず、長く勤めていても、給料が大きく上がることは少ないでしょう。

 

立場以上のことを任されることもある

保育園によっては、正規職員の人数が少なかったり、経験が足りないために、立場以上の仕事をパート保育士に任せるところもあるようです。

 

パート保育士の中には、責任ある立場を避けるつもりが、書類作成を行ったり、正規職員並みの役割を任されたという方もいます。他にも、例えば正規の若手保育士よりもパートのほうが経験豊富である場合、パートが正規職員に保育を教える、ということも珍しくはありません。

 

負担が大きくなることで、家庭とのバランスが取れなくなることもあるでしょう。負担に感じたときには、早めに園長先生や主任保育士に相談していきましょう。

 

子どもとの関わりが少なく、やりがいを感じにくいこともある

パート保育士の中には、子どもと関わりたいと思いこの仕事を選んだにもかかわらず、掃除や制作準備、給食の準備などの雑用ばかりで、子どもと接する機会が少ないと感じる方もいるようです。

 

また、保育経験がある方にとってみれば、経験を活かしてもっと踏み込んで保育に関わりたいと思うが、正規職員を立てなければいけないために、物足りなさを感じている方もいるでしょう。どちらの場合にも、仕事の「やりがい」を感じにくく、もどかしさが生じるようです。

 

パート保育士の求人事情

パート保育士の求人事情

MIA-studio/Shutterstock.com

 

現在、保育現場は人手不足が課題になっているところが多いです。また、保護者の職場環境も就業時間が多様化してきているために、早朝、夜間保育、土曜日保育などニーズが高まっています。

 

そのような長時間保育に正規職員だけでは対応しきれない現状もあり、パート保育士の需要は高いといえるでしょう。

 

各市町村によっては、保育士資格を持っている方でブランクがある方でも、職場復帰できるよう研修が開かれていたりもします。また、ハローワーク等では、保育士としての就職に向けた相談や働き方の希望に応じた保育園のあっせんが行われているところもあります。

 

経験を活かして、パート保育士を選択肢のひとつに

パート保育士の仕事内容や、給料、また仕事を行う上でのメリットやデメリットを紹介しました。この仕事は、子育て経験が大いに活かせる場であるので、子育てによるブランクを負い目に感じることはありません。

 

保護者や子どもに寄り添うことができ、正規職員からも必要とされる存在として、やりがいを感じることも多いでしょう。自らの経験を活かし、パート保育士として働くことを選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。

 

パート保育士を考えている方の中には「保育士資格を活かして、空いた時間を有効的に働きたい」「保育士としてじっくり子どもに関わりたい」と思っている方もいるのではないでしょうか。

 

保育士資格を活かせるお仕事には、ベビーシッターという職業があることをご存知ですか?ベビーシッターは保護者の自宅に行き、マンツーマンで保育をするお仕事であり、勤務時間も融通がききやすいことが特徴です。

 

キズナシッターでは「保育士資格、幼稚園教諭、看護師だけ」が登録することができる、利用者と保育者をつなぐマッチングサービスを行っています。時給1600円からとなり、勤務時間は2時間より設定できます。

 

一人ひとりの子どもとじっくり関わり、きめ細やかな保育をしていくことができる、キズナシッターも考えてみてはいかがでしょうか。

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