保育・保活

保育園に落ちた理由とは?点数のしくみや落ちたときにできること

認可保育園に子どもを預けるために、見学に行ったり入園案内を何度も確認して保活に懸命に取り組んだ方も多いことでしょう。そのなかで、保育園に落ちたとわかったとき、なぜ落ちたのか理由がわからず不安に感じる方もいるかもしれません。そこで今回は、保育園入園に関係している点数制度の内容や落ちたあとでもできる対応策について紹介します。

保育園に落ちた理由。点数制度とは

育休明けと同時に職場復帰を検討していた方にとって、認可保育園の選考結果は今後を左右すると言っても過言ではないかもしれません。

 

保育園に落ちた時には理由を知り、今後の保活に生かしたいと考えている方も多いでしょう。

 

ここでは、保育園入園に大きく関係している点数制度について詳しく紹介します。

基準指数のしくみ

現在、都市部を中心に希望者全員が入れるほど認可保育園に余裕がありません。

 

そのため「保育園に入る必要性が高い家庭」から優先的に入園させるようなしくみになっています。

 

その優先度を決めるために、多くの自治体では点数制度を導入しており、選考は「基準指数」と「調整指数」の合計点数が高い家庭を優先的に入園できる形となっています。

 

ここに出てくる「基準指数」とは、就労状況(勤務状況、就学なのかなど)や健康状態(病気や障害)などの、保護者の基本情報を計算したものです。

 

就労や介護にあたる時間が長いほど点数が高く、入院も長い方が高い傾向になります。

 

自治体によっては細かく就労等の時間や日数が設定されているため、労働時間や介護時間の数時間の差が、点数を大きく左右することもあります。

調整指数とは

基準指数に対して「調整指数」とは、ひとり親家庭やきょうだいの状況など家庭の事情にあわせて加点や減点の調整をする点数となり、自治体によって内容が大きく異なることが特徴です。

 

例えば、加点と減点の内容が20項目以上の細かな点数表を設定しているところもあれば、5項目以下のシンプルな内容になっている場合もあります。

 

点数制度では、この調整指数が合否を分けることも多く、1点の差が保育園を落ちた理由となることもあります。

 

そのため、保活を進めていく上で、調整指数の加点をいかに増やせるかポイントになることもあります。

 

調整指数のなかには、申し込みの時点で認可外保育施設やベビーシッターの利用をしている場合、保育を必要としていると判断され、加点項目を設定している自治体もあります。

点数が同じ場合の優先順位とは

基準指数と調整指数の合計点が、同じ点数の家庭が複数並ぶことも多く、自治体ごとにどの子どもを優先的に入園させるか「優先順位」まで細かく決まっている場合があります。

 

同一点数に並んだ際、優先される内容としては、ひとり親世帯や低所得世帯・年齢制限がある認可保育施設の最終年齢クラスを卒業し引き続き保育所に申し込む場合などを優先度が高い順に決めている自治体が多いです。

 

どの家庭を優先させるのかは自治体によって大きく異なります。

 

そのため、保活を進めていく際には選考指数が同じになることも考慮して、優先順位の内容も確認しておくことが重要になってくるでしょう。

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点数以外に考えられる落ちた理由とは

認可保育園の選考に大きく影響する点数ですが、点数以外にも保育園に落ちる理由は他にもあります。

 

ここでは、点数以外に考えられる理由を紹介します。

1歳クラスは、持ち上がりで入園できる枠が少ない

保育園を申し込むタイミングは、育休明けの入園を考え年度が新しくなる4月に行う家庭が多いこともあり、1歳クラスの4月入園は厳しい状況です。

 

さらに、待機児童が多い地域では0歳児から入園している場合も多く、4月には1歳児クラスは持ち上がりで定員の空きが僅かになることもあります。

 

人気の園はきょうだい枠で定員がいっぱいになってしまうこともあるため、点数がどれだけ高かったとしても保育園に落ちる可能性もあるようです。

書類の記載漏れ

選考は、提出された書類によって判断されます。

 

そのため、書類の記載漏れや提出漏れがあると、正確な点数付けがされず保育園に落ちる理由となることがあります。

 

また、書類が正しく記入されていないことで、選考の対象外になることもあるようです。

 

自治体によっては、書類提出期間に窓口に提出する際、書類の確認をしてくれる場合もあります。

 

提出期限の間際に提出すると、必要書類の記載や発行に時間がかかり提出期限を過ぎてしまうことも考えられます。

 

提出書類については、不備がないが自分の目でしっかり確認した後、早めに窓口で確認してもらうことで提出期限内に対応できることもあるでしょう。

年度によって調整指数や優先順位が変更していることも

認可保育園の選考基準である「基準指数」「調整指数」「優先順位」は、自治体によって大きく異なります。

 

また、年度によってはこの調整指数や優先順位の内容が大きく変更になることもあり、年度ごとにきちんと内容を確認していくことが重要になってくるでしょう。

 

保活は、早めの対応が重要になるため、選考基準について妊娠中から調べている方も中にはいるかもしれません。

 

そのときに調べたときの内容を優先し保活を進めていると、いざ申し込みをしたときの選考基準とずれが生じ、実際の点数が思ったより低くなり保育園に落ちるということも考えられます。

 

選考内容については、自治体の最新の情報を把握していくことが入園への近道となるでしょう。

どうしてもわからない場合には、保育課に確認

保育園に落ちた方のなかには「基準指数が満点なのになぜ?」とどうしても結果に納得できない方もいるかもしれません。

 

そのようなときには、お住まいの保育課に確認するのも一つの方法です。

 

保育課では、今回落ちてしまった理由、どんな家庭なら入園できたのか教えてくれる場合もあります。

 

また、希望している園の倍率や通えそうな保育園の紹介など、二次募集に参考になるような情報を教えてくれることもあるようです。

 

今後の保活を有利に進めていくためにも、保育課に相談に行き情報収集することも大切になってくるかもしれません。

保育園に落ちたときにできること

不承諾通知を受け取ったときには、この先どうすればよいのだろうと悩む方も多いかもしれません。

 

ここでは、保育園に落ちたときにできることを紹介します。

保育園の二次募集に応募

認可保育園の一次選考に落ちたときには、倍率は高いですが二次募集をしている認可保育園に応募するのも一つの方法です。

 

二次募集とは、募集人数より人数が集まらなかったり、転勤などで急遽空きが出たりした場合に追加募集されることです。

 

二次募集に応募する場合には、自分の家庭の選考指数を計算し直し、各園の当落ラインと照らしあわせ、志望順位を考え直すことも大切なポイントです。

 

自治体によっては、ホームページに二次募集のお知らせや内定最低指数を掲載している場合もあります。

 

市区町村の役所に直接出向き、今後の参考に各保育園の倍率を確認したり、通える保育園について相談することで希望保育園の再検討をした方もいました。

認可外保育施設への申込み

認可保育園に落ちたときには、認可外保育施設へ連絡しキャンセル待ちの手続きを行いましょう。

 

認可外保育施設は、細かな選考基準がなく申込順に内定が決まるところが多いです。

 

そのため、認可保育園と併願して申込みをしていた家庭が認可園の内定が決まり申し込みを辞退することがあり、タイミングによっては定員に空きが出る場合があります。

 

認可外保育施設は、申し込みのスピードが重要になってくるため早めに対応することが大きなポイントとなるでしょう。

 

自治体によっては、認可外保育施設に預けることができれば、将来的に認可保育園に入園させたい場合に、選考基準の加点対象となり年度途中や来年度の認可園の入園が近道になることもあります。

 

認可外保育施設は、住んでいる自治体にかかわらず受け入れ基準が平等であることも多いため、自宅や職場周辺など通える範囲を拡大して検討してみることも大切でしょう。

ベビーシッターの利用

待機児童になった場合、主に保護者が不在のときに自宅に来て子どものお世話をしてくれる「ベビーシッター」を検討するのも一つの方法です。

 

ベビーシッターと聞くと、赤ちゃんのお世話をするイメージが強いかもしれませんが、対象となる子どもの年齢は幅広く、おおむね0歳から12歳の子どもとなっています。

 

ベビーシッターは、マンツーマンの関わりとなるため、子どものペースや気持ちにあわせて丁寧な保育を可能にするようです。

 

自治体によっては、一定期間のベビーシッターの利用は「保育を必要としている」ということになり、認可保育園の選考基準で加点対象になることがあります。

 

この加点を確実にするためには「受託証明書」が必要となるため、必ずベビーシッターに発行してもらい、子どもを預けていることを証明してもらうとよいでしょう。

 

自治体専用の用紙が必要になる場合もあるため、詳しい内容については自治体に確認しましょう。

 

また、会社によっては、福利厚生制度にベビーシッターの割引制度があり、リーズナブルな価格で活用できる場合もあるようなので、家族やご自身の福利厚生制度を一度確認してみるとよいかもしれません。

育児休暇の延長

どうしても子どもの預け先が決まらなかった場合には、育児休暇を延長することも一つの手段です。

 

育児休暇は、保育園に預けることを希望して入園できない場合、子どもが1歳6カ月まで延長ができるため、延長申請をして認可保育園や認可外保育園の空きが出るまで保活を行うことも可能です。

 

さらに、2017年10月より1歳6カ月に達する前日までに保育園に入園できない場合、再延長が2歳に達する前日まで育休手当が受けられるようになりました。

 

育児休暇の延長を検討する場合には、認可保育園の結果とともに早めに職場に相談することが重要になってくるでしょう。

 

出典:平成29年10月より育児休業給付金の支給期間が2歳まで延長されます/厚生労働省・都道府県労働局・ハローワーク

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保育園に落ちたら、理由を参考にすぐに行動しよう

認可保育園に落ちた理由や、その後の対処法について紹介しました。

 

しかし、今回紹介した「保育園に落ちた理由」は、お住まいの自治体の状況によっても変化することもあるため、一概に言うことはできない場合もあります。

 

今回紹介した「落ちた理由」を今後の保活の参考にしながら、一日でも早く子どもの預け先が見つかり安心して職場復帰できるよう、早め早めに行動していきましょう。

安心して子どもを預けられるサービス「キズナシッター」

待機児童となり子どもの預け先に悩んだ際、子どもを安心して預けられるベビーシッターサービス「キズナシッター」を利用できることをご存知ですか。

 

キズナシッターは、業界では初めて、登録しているベビーシッターが保育士や幼稚園教諭など100%資格保有者となります。

 

そのため、専門知識を持った経験豊富な方が多く「プロならでは視点で丁寧な保育とともに、子どもに寄り添った関わりは安心感を持ってお願いできます」と利用者からも多くの声が寄せられています。

 

対応するベビーシッターについては、利用者自身が専用アプリの紹介ページや利用者のレビューを参考に選ぶことができます。

 

些細な質問もアプリを通して気軽にできるため、初めてでも安心して利用することができるでしょう。

 

キズナシッターの利用についても、一定期間利用することで、自治体によっては認可保育園入園の加点対象になることがあります。

 

また「受託証明書」に対応しているため、必要なときには問いあわせてみるとよいでしょう。

 

認可保育園に落ち子どもの預け先が見つからず悩んだときには、キズナシッターを預け先の候補として検討してみてはいかがでしょうか。

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