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保育・保活

認可保育園に落ちる確率は?点数のしくみや落ちる理由について

認可保育園に子どもを預けるために、見学に行ったり入園案内を何度も確認したりして保活に懸命に取り組んだ方も多いことでしょう。そのなかで、保育園に落ちたとわかったとき、なぜ落ちたのか理由がわからず不安に感じる方もいるかもしれません。そこで今回は、保育園入園に関係している点数制度の内容や落ちたあとでもできる対応策について紹介します。

2024年4月の待機児童数から見る「保育園に落ちる確率」

保活を進める中で気になる「保育園に落ちる確率」はどれくらいなのでしょうか。こども家庭庁が公表している2024年4月の待機児童にまつわる調査結果をもとに考えます。

2024年4月時点での待機児童数は全国で2567人と、前年よりも113人減少しています。ただし、待機児童の問題が全て解決されているわけではありません。

特に都市部ではまだ多くの待機児童が存在しており、地域によっては申込み者数の増加や、保育士不足によって、定員があっても受け入れが難しい状況が続いている地域も残っています​。

また、待機児童の約91%が3歳未満児であり、特に1歳児や2歳児のクラスが満員になりやすい傾向にあります。これは、保育のニーズが最も高い年齢層であり、空きが少ないため、競争が激しくなっていることが推察されます。

さらに、地域差も大きく、滋賀県大津市や兵庫県西宮市など一部の地域では、待機児童が100人以上にのぼるケースもあり、こうした地域では保育園に落ちる確率が特に高いと言えるでしょう。

保育園に落ちる理由。入園選考を左右する「点数」とは

stock.adobe.com/Nonwarit


育休明けと同時に職場復帰を検討していた方にとって、認可保育園の選考結果は今後のキャリアプランを左右すると言っても過言ではないでしょう。

保育園に落ちたときには、理由を知ったうえで今後の保活に生かしたいと考えている方もいるかもしれません。

ここでは、認可保育園の入園に大きく関係する点数制度について詳しく紹介します。

基準指数のしくみ

認可保育園は、各自治体が入園選考を管轄し「保育園に入る必要性が高い家庭」から優先的に入園できるしくみになっています。

その優先度を決めるために、多くの自治体では点数制度を導入しており、「基準指数」と「調整指数」の合計点数が高い家庭から、その園の定員数にあわせて入園選考が行なわれます。

この「基準指数」とは、保護者の就労状況(勤務状況、就学なのかなど)や健康状態(病気や障害)などを状況に応じて点数化し、家庭における基本情報を計算したものです。

就労や介護にあたる時間が長いほど点数が高く、入院も期間が長い方が高い傾向になります。

自治体によっては細かく就労等の時間や日数が設定されているため、労働時間や介護時間の数時間の差が、点数を大きく左右することもあります。

調整指数とは

基準指数に対して「調整指数」とは、ひとり親家庭や兄弟姉妹の状況など、家庭の事情にあわせて加点や減点の調整をする点数です。

基準指数は自治体ごとの差はあまりありませんが、この調整指数は自治体の特徴や地域環境、待機児童数などによって点数化される内容の項目や配点が大きく異なることが特徴です。

たとえば、加点と減点の内容が20項目以上の細かな点数表を設定しているところもあれば、5項目以下のシンプルな内容になっている場合もあります。

入園選考では、この調整指数による加点・減点が入園の可否に大きく影響することも多く、1点の差が保育園を落ちた理由になることもあります。

そのため、保活を進めていくうえで、調整指数でいかに加点できるかが認可保育園に入園するためのキーポイントになることもあるようです。

自治体によっては、入園申し込みの時点で認可外保育施設やベビーシッターの利用実績がある場合は保育の必要性の根拠になるとされ、調整指数のなかで加点されるケースなどもあります。

優先順位とは

入園選考の判断基準になるポイントの一つが「優先順位」です。

これは、認可保育園の入園希望者が同じ点数だった場合に、入園者を決定するための新たな基準です。多くの自治体は優先順位を公開していますが、非公開の場合もあるので確認が必要です。

保育園の入園選考は、まず基準指数+調整指数の合計点数の高い順に「保育の必要性が高い」とされて入園が決まります。

しかし、たとえば同じ園の同じクラスに入園希望を出している2家庭の点数が同点で、なおかつそのクラスが募集している定員枠が残り1名だった場合など、同点の家庭のうちいずれかを選ぶ必要が生じた場合にのみ、新たな判断基準となるのが、この「優先順位」です。

自治体によって優先順位の項目や各項目の順位はさまざまですが、主な項目には、以下のような内容があるようです。

  • 養育する子どもの数が多い家庭
  • ひとり親家庭
  • 出産を控えている家庭
  • 求職中の家庭
  • 所得が低い家庭

優先順位は地域ごとに違いがあるため、気になる場合は早めに情報を集められるとよいでしょう。

とはいえ、優先順位は必ずしもすべての希望者に適用されるものでもないため、保活激戦区で、なおかつ人気が集中する園を希望している場合でない限り、そこまで重要ではない場合もあります。

点数以外に考えられる落ちた理由とは

stock.adobe.com/Rummy & Rummy

認可保育園の選考に大きく影響する点数ですが、点数以外にも保育園に落ちる理由はあります。ここでは、点数以外に考えられる理由を紹介します。

入園できる定員枠が少ない

保育園を申し込むタイミングは、育休明けの入園を考え年度が新しくなる4月に行なう家庭が多いこともあり、1歳児クラスの4月入園は厳しい状況という園は多くあります。

さらに、待機児童が多い地域では0歳児から入園している場合も多く、4月には1歳児クラスは持ち上がりで定員の空きが僅かになることもあります。

人気の園は兄弟姉妹の枠で定員がいっぱいになってしまうこともあるため、点数がどれだけ高い場合でも保育園に落ちる場合もあるようです。

書類の記載漏れ

選考は、提出された書類によって判断されます。

そのため、書類の記載漏れや提出漏れがあると、正確な点数付けがされず保育園に落ちる理由となることがあります。

また、書類が正しく記入されていないことで、選考の対象外になることもあるようです。 自治体によっては、書類提出期間に窓口に提出する際、書類の確認をしてくれる場合もあります。提出期限の間際に提出すると、必要書類の記載や発行に時間がかかり提出期限を過ぎてしまうことも考えられます。

提出書類については、不備がないか自分の目でしっかり確認した後、早めに窓口で確認してもらうことで提出期限内に対応できることもあるでしょう。

年度による調整指数や優先順位の変更

認可保育園の選考基準である「基準指数」「調整指数」「優先順位」は、自治体によって大きく異なります。

また、年度によってはこの調整指数や優先順位の内容が大きく変更になることもあり、年度ごとにきちんと内容を確認して対策をたてることが重要になってくるでしょう。

人気のある園やクラスへの入園を希望する場合の保活は、早めの対応が重要になるため、選考基準について妊娠中から調べている方もいるでしょう。

そのような場合、事前に調べた前年度の情報をもとに保活を進めていると、新年度の向けた申し込みをしたときの選考基準とずれが生じ、実際の点数が自分で見積もっていたものより低くなったことで保育園に落ちるということも考えられます。

選考内容や点数計算については、自治体の最新の情報を把握していくことが入園への近道となるでしょう。

自治体の保育課に確認

保育園に落ちた方のなかには「基準指数が満点なのになぜ?」とどうしても結果に納得できない方もいるかもしれません。

そのようなときには、お住まいの自治体の保育課に確認するのも一つの方法です。保育課では、今回落ちてしまった理由、どんな家庭なら入園できたのか教えてくれる場合もあります。

また、希望している園の倍率や通えそうな保育園の紹介など、二次募集に参考になるような情報を教えてくれることもあるようです。

今後の保活を有利に進めていくためにも、保育課に相談に行き情報収集することが大切になってくるかもしれません。

申し込む自治体によっては、入園選考の管轄が保育課ではなく「福祉課」や「子育て支援課」など、担当窓口の課名もさまざまなので、不明な場合は自治体のウェブサイトなどで確認するとよいでしょう。

保育園に落ちたときにできること

不承諾通知や内定保留通知など、保育園に落ちたしらせを受け取ったときには、この先どうすればよいのだろうと悩む方も多いかもしれません。

ここでは、保育園に落ちたときにできることを、経験者の声を交えて紹介します。

保育園の二次募集に応募

一次選考に落ちてショックでしたが、すぐに二次募集の情報を集めました。保育課に電話すると新設園の乳児クラスに1枠だけ空きがあると聞き、すぐに申請したところ二次募集で入園できました。新設園なので情報がなく不安でしたがよい園で安心しました。(30代/2歳児のママ)

認可保育園の一次選考に落ちたときには、倍率は高いですが二次募集をしている認可保育園に応募するのも一つの方法です。

二次募集とは、募集人数より人数が集まらなかったり、転勤などで急遽空きが出たりした場合に追加募集されることです。

二次募集に応募する場合には、自分の家庭の選考指数を計算し直し、各園の当落ラインと照らしあわせ、志望順位を考え直すことも大切なポイントです。

自治体によっては、一次選考の結果が出てからすぐにウェブサイトに二次募集のお知らせや内定最低指数を掲載する場合もあります。

市区町村の役所に直接出向き、今後の参考に各保育園の倍率を確認したり、通える保育園について相談したりすることで希望保育園の再検討をした方もいました。

認可外保育施設への申込み

認可保育園に落ちた直後に、すぐに駅前にある認可外保育園に問い合わせて説明会に参加しました。認可園に比べて手続きが早く、近隣の系列園から保育士さんが異動して入園枠を確保してくれたようで、4月から無事に入園できました。(30代/0歳児と3歳児のパパ)

認可保育園に落ちたときには、近隣の認可外保育施設へ連絡しキャンセル待ちの手続きを行ないましょう。

認可外保育施設は、細かな選考基準がなく申込順に内定が決まるところが多いです。

そのため、認可保育園と併願して申込みをしていた家庭が、認可園の内定が決まって申し込みを辞退することがあり、タイミングによっては定員に空きが出る場合があります。

認可外保育施設は申し込みのスピードが重要になってくるため、早めに対応することが大きなポイントとなるでしょう。

自治体によっては、一時的にでも認可外保育施設に預けることができれば、将来的に認可保育園に入園させたい場合に、選考基準となる調整指数で加点対象となり、年度途中や来年度の認可園の入園の近道になることもあります。

認可外保育施設は、住んでいる自治体にかかわらず受け入れ可能な園も多いため、自宅や職場周辺など通える範囲を拡大して検討してみることも大切でしょう。

ベビーシッターの利用

保育園に入れなかったので、ベビーシッターを利用しました。保育士さんがマンツーマンで対応してくれ、子どももリラックスして過ごせましたし、次年度に認可保育園の申し込みにチャレンジしたときに3点も加点されたので助かりました。(30代/3歳児と小学1年生のママ)

待機児童になった場合、主に保護者が不在のときに自宅に来て子どものお世話をしてくれる「ベビーシッターサービス」の利用を検討するのも一つの方法です。

ベビーシッターと聞くと、赤ちゃんのお世話をするイメージが強いかもしれませんが、対象となる子どもの年齢は幅広く、おおむね0歳から12歳の子どもとなっているようです。

ベビーシッターはマンツーマンの関わりとなるため、子どものペースや気持ちにあわせて丁寧な保育をしてもらえるでしょう。

自治体によっては、一定期間のベビーシッターの利用は「保育を必要としている」ということになり、認可保育園の入園選考を行なううえで認可外保育園と同様に加点対象になることがあります。

この加点を確実にするためには、ベビーシッターサービスを利用したことを証明する「受託証明書」を入園申し込みの際に提出する必要があるようです。ベビーシッターを利用した場合は、必ずシッターや事業者に発行してもらい、利用の証明にできるとよいでしょう。

自治体によっては既定のフォーマットへの記入が必要になる場合もあるため、詳しい内容については自治体に確認しましょう。

また、勤務先の会社によっては、福利厚生制度にベビーシッターの割引制度があり、リーズナブルな価格で活用できる場合もあるようなので、家族や自身の勤務先の福利厚生制度を一度確認してみるとよいかもしれません。

育児休暇の延長

認可保育園に落ちて入園できなかったので、職場にかけあって育児休暇を延長しました。少し焦っていましたが、会社にも理解してもらえ、安心して保活を続けられました。(20代/2歳児のママ)

どうしても子どもの預け先が決まらなかった場合には、育児休暇を延長することも一つの手段です。

育児休暇は、保育園に預けることを希望していたが入園できないといった場合、子どもが2歳になるまで延長ができます。延長申請をして、認可保育園や認可外保育園の空きが出るまで保活を行なうことも可能です。

育児休暇の延長を検討する場合には、認可保育園の結果とともに早めに職場に相談することが重要になるでしょう。

出典:令和6年4月の待機児童数調査のポイント/こども家庭庁
出典:保育所等関連状況取りまとめ/こども家庭庁

保育園に落ちる確率を把握し、落ちる理由を避けて保活に臨もう

stock.adobe.com/ucchie79

認可保育園に落ちる確率、また落ちる理由についてや、その後の対処法について紹介しました。

しかし、今回紹介した「保育園に落ちる理由」は、居住自治体の状況によって大きく変化することもあるため、一概にまとめることができないのが現状です。

今回紹介した、保育園に落ちる確率を参考に、「落ちる理由」を今後の保活の参考にしながら安心して職場復帰できるよう、保活に臨みましょう

安心して子どもを預けられるサービス「キズナシッター」

待機児童となり子どもの預け先に悩んだ際、子どもを安心して預けられるベビーシッターサービス「キズナシッター」を利用するママ・パパが増えています。

キズナシッターは、業界では初めて、登録しているベビーシッターの100%が保育士や幼稚園教諭などの資格保有者です。

そのため、専門知識を持った経験豊富な方が多く「プロならでは視点で丁寧な保育とともに、子どもに寄り添った関わりを安心感を持ってお願いできます」と利用者からも多くの声が寄せられています。

対応するベビーシッターについては、利用者自身が専用アプリの紹介ページや利用者のレビューを参考に選ぶことができるのも特徴です。

些細な質問もアプリを通して気軽にできるため、初めてでも安心して利用することができるでしょう。

キズナシッターの利用についても、一定期間利用することで、自治体によっては認可保育園入園の加点対象になることがあります。また「受託証明書」に対応しているため、必要なときには問いあわせてみるとよいでしょう。

認可保育園に落ち子どもの預け先が見つからず悩んだときには、キズナシッターを預け先の候補として検討してみてはいかがでしょうか。

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お住まいのエリアからシッターさん検索が可能です♪

※実際のご予約依頼はアプリからお願いします。

KIDSNAシッターのご利用方法

  1. アプリダウンロード

    KIDSNAシッターは専用アプリを使用します。はじめにストアからアプリのダウンロードをお願い致します。

  2. ご利用の流れ

    KIDSNAシッターのアプリより、保護者さまとお子さまの情報を登録します。事務局で確認後、審査結果をメール通知します。審査が完了したらシッターへの依頼ができるようになります。

  3. シッター探し

    審査を待つ間にシッターを探しておきましょう。アプリの検索画面からご希望条件・日時を設定し絞込検索ができます。お気に入りのシッターをアプリ上で保存しておくこともできます。

  4. 面談依頼を送る

    面談依頼を
    送る
    シッターの
    見積りを待つ
    見積りを承認
    (依頼確定)

    初めてのシッターとは1時間の面談を行い、お預かり内容や保育方針の確認をし、お子さまと慣れてもらいます。面談には1時間分の料金が発生します。面談依頼を送ると見積りが届くので、確認して依頼を確定します。

    • 面談依頼を送るとメッセージのやりとりが可能になります。
  5. シッティング依頼を送る

    シッティング
    依頼を送る
    シッターの
    見積りを待つ
    見積りを承認
    (依頼確定)

    面談依頼を送ったら、続いてシッティング依頼を送ることができます。シッターから見積もりが届いたら、内容を確認して依頼を確定します。

  6. 面談・シッティング当日

    当日、シッターは5分~10分前を目安に到着するので、ご家庭のルール、お預かりの注意事項、鍵の扱い、緊急時の対応方法など必要事項をお伝えください。

  7. 完了後の決済/レビュー

    面談・シッティング完了後、シッターからシッティング報告書が届きます。内容をご確認いただけましたら、決済ボタンを押してください。事前にご登録いただいたクレジットカードでのお支払いになります。
    レビュー投稿にも是非ご協力ください。

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