東京都足立区の認可保育園入園についての基本情報。点数計算や保活で大切なこと
東京都足立区の認可保育園の保活事情
東京都の北部に位置する足立区は、隅田川と荒川に挟まれたエリアと面積の大半を占める荒川以北のエリアに分かれており、豊かな水辺と公園の緑に囲まれた自然環境豊かな街です。
ターミナル駅である北千住駅周辺は区内随一の繁華街で、大学が多く集まっているため学生が多く行き交っているだけでなく、近年は子育て世帯からも人気があります。
そんな足立区の認可保育園の保活事情は現在どのようになっているのでしょうか。
足立区では、平成27年から令和3年度までに保育定員数の拡大を行なったこともあり、令和2年から4月時点の待機児童がほとんどいない状態を維持しているようです。
その一方で、年度途中からの入園においては待機児童がおり、倍率が高い状態といえるでしょう。
今後も、平成23年度に保育施設策定された、整備計画「足立区待機児童解消アクション・プラン」を待機状況に応じて改定しながら、待機児童解消を図っていくようです。
出典:足立区待機児童解消アクション・プラン/足立区出典:保育所等利用待機児童数/足立区
東京都足立区の認可保育園の空き状況と倍率
保活中の保護者の方がまず知りたいのが、希望園の空き状況ではないでしょうか。
足立区の認可保育園の最新の空き状況は、足立区ホームページの保育施設募集人数によって公開されています。
退園や転園などの状況によっては人数が変動する場合もあるため、募集人数が0人となっていても申込みは可能なようです。
自分の家庭の入園希望月と照らし合わせながら確認してみましょう。
また、足立区では4月入所受付時の空き状況についても公式ホームページで確認することができます。
この申込み数と定員数から各保育園の倍率も算出できるため、保活を行なう際の参考にしてみてはいかがでしょうか。
出典:保育施設募集人数(例月入所分)/足立区出典:4月入所申込状況・内定指数一覧(過年度分)/足立区
東京都足立区の認可保育園への入園選考基準
mapo / stock.adobe.com認可保育園は年齢別に定員が決まっており、その定員を超えて申込みがあった場合、市区町村独自の選考基準から家庭の点数(選考指数)に応じて、優先順位を決めています。
この優先順位のことを利用調整と言います。利用調整とは、基準指数と調整指数を算出し、保育の実施指数の高い順から利用者を決めるものです。
基準指数は、両親の就労状況や健康状態、家庭の様子を点数化したものを指し、調整指数とは、在園中の兄弟姉妹の有無や、同居している家族が保育が可能かなどを点数化したものを指しています。
点数計算と最低指数ボーダーライン
前述したように、この基準指数と調整指数はそれぞれの区で異なりますが、足立区の場合はどのようになっているのでしょうか。
選考指数は「選考指数=基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」と計算し、この合計点が選考基準となります。
東京都足立区のフルタイム勤務の定義は「月20日以上、1日8時間以上の就労を常勤」となっていて、親一人のフルタイムが23点換算であるため、合計46点がフルタイム共働きの点数になります。
足立区オンライン申請システム内のチャットボットやLINE公式アカウントにて保育指数のシミュレーションも可能のようです。
実際に自分の家庭の点数が知りたい方は、ぜひ活用してみましょう。
なお、各保育園の最低指数ボーダーラインについても、足立区のホームページで確認することができます。
ただし、きょうだいが同時に入所できない限り入所しないことを希望した方や、出産予定で申し込みをした場合で、4月1日の時点で入所可能年齢に満たない方については、記載されている指数より高くても入所できない場合があるようです。
また、希望者全員が内定してさらに空きがある場合は、この指数より低くても入所できることがあります。そのため、これらはあくまで参考資料として活用するようにしましょう。
出典:令和7年4月入所 保育施設利用申込案内・申請書/足立区出典:保育の指数をシミュレーションできます/足立区出典:令和6年4月入所内定指数一覧/足立区
調整指数の特徴
東京都足立区の調整指数には、加算指数が21項目、減算指数が4項目、その他2項目の合計27項目あり、加算の種類が多いことが特徴です。
たとえば、継続的に就労している場合や、認証保育所などに月ぎめで子どもを預け、その保育料を支払っている場合など、比較的多くの世帯に対象となる点があり、調整指数の内容に応じて加点を狙うことができます。
以下に、加算される場合と減算される場合の項目を抜粋して紹介します。
【加算される場合】
- 就労内定 ・ 開業予定者で申込締切日時点より5カ月以内の時点で1年以上の就労実績がある場合(就労実績を入所基準指数にあてはめ、その指数の1/2を加算する):プラス4~10点
- 求職活動中ではあるが、申込締切日時点より5カ月以内の時点で1年以上の就労実績がある場合:プラス4点
- 両親のいずれかが海外勤務、長期入院等により長期不在の場合:プラス2点
- 新規の入所申請で既にその施設にきょうだいが在籍している、または、2人以上の申請で、同一施設を希望している場合:プラス2点
- きょうだいが別施設のため同一施設に転所を希望する、あるいは転居による住所変更のため、通所が著しく困難になったために転所を希望する場合:プラス2点
- 就労開始、復職等により保育が必要となったため、東京都認証保育所等に契約上有償、かつ、月ぎめで預託している場合:プラス2点 ・母子世帯(または父子世帯)で、就労(または就学・技能習得)を継続している、または、内定している場合:プラス5点
- 青井おひさま保育園・コンビプラザ東和三丁目保育園・家庭的保育(保育ママ)・小規模保育の在籍児で、年齢上限による卒園等により、4月から新たに利用を希望する場合(連携施設が設定されている場合を除く):プラス4点
- 東京都認証保育所等の在籍児で、年齢上限による卒園等により、4月から新たに利用を希望する場合:プラス4点
【減算される場合】
- 同一住民票上の保護者の父母(65歳以上を除く)が無職、または、求職中の場合(疾病等で保育に当たることができない場合を除く):マイナス1点
- 過去6カ月分以上の保育料を滞納している場合:マイナス20点
- 区外在住者(転入予定者及び区内在勤者は除く):マイナス4点
- 区外在住で区内在勤者:マイナス2点
なお、加算項目によっては重複しない内容もあるため、よく確認をすることが大切でしょう。
出典:令和7年4月入所 保育施設利用申込案内・申請書/足立区同一指数になった場合の優先順位
一般的な夫婦フルタイムの共働きを基準とすると、選考指数46点前後に多くの家庭が集中することになるため、同一の点数になった場合の優先順位についても決まっています。
足立区では、「希望保育施設に在籍児のいる世帯を優先する」を優先度トップとし、合計18項目の優先順位を定めています。
また、区内在住者やひとり親世帯の次に「基準指数が高い世帯」が優先されるため、両親ともにフルタイムで勤務している場合は優先的に保育園に入ることができるでしょう。
出典:令和7年4月入所 保育施設利用申込案内・申請書/足立区東京都足立区の認可保育園申込みに関する情報
Paylessimages / stock.adobe.com次に、東京都足立区の認可保育園申込みに関する情報を、選考スケジュールと申込みに必要な書類に分けて詳しく説明します。
選考スケジュール
足立区の各月の入園申込み締切りは、入園希望月の前月10日頃となっています。
土日祝日により締切り日が前後することもあるため、余裕を持って準備しましょう。
また、年度後半の申込みについては、通常とはスケジュールが変更になることがあります。
1月と4月に入園を希望する場合は、スケジュールの詳細をきちんと確認しておく必要がありそうです。
なお、2月と3月については申込みの受け付けはありません。それぞれの申込締切日の詳細については、足立区のホームページにて確認できます。
提出方法は、オンライン申請と窓口申請の2つがあります。窓口申請で書類を持参する場合の詳細を下記にまとめました。
- 平日開庁時:保育・入園課のみ 午前8時30分~午後5時
- 休日開庁時(毎月第4日曜日):保育・入園課のみ 午前9時~午後4時
FAXや時間外窓口は、いずれも利用できません。注意しておきましょう。
オンライン申請の場合、保育・入園課から通知が届くことがあるため、申請した際に使用したメールアドレスは変更しないよう気をつけましょう。
通知やメールが届かない場合は、迷惑メールフォルダや削除フォルダなどに自動振り分けされていないか確認することも忘れないでおきましょう。
利用調整の結果、内定となった場合、内定結果は原則電話での連絡となっているようです。
ただし、4月入所内定については郵送で文書が届くため、この点においても留意しておくとよさそうです。
内定しなかった場合には、入所希望月(初月)の利用調整分についてのみ、前月末頃に文書で通知されます。
また、申込みの有効期間内は、内定が出るまで毎月利用調整の対象になります。
提出書類
保育園の入園申込みには、さまざまな書類の提出が必要です。
受付期間にきちんと提出ができるよう、事前の準備を怠らないことが保活を進めていく上で大切でしょう。
また、家庭の状況によって必要書類は異なるため、早めにどんな書類が必要なのか確認をしておくことで余裕を持って準備ができるかもしれません。
以下に主な提出書類と注意点をまとめました。あわせて確認しておきましょう。
- 提出書類チェック表
- 教育・保育給付認定 (「 保育の必要性 」 の認定 ) 申請書兼保育施設利用申込書
- 家庭状況申告書
- 家庭で保育できない状況を証明する書類(保護者それぞれ必要)
- その他の書類(該当者のみ)
同一世帯で2人以上の児童を申し込む場合は、(1)~(5)は1セットのみで大丈夫なようです。また、就労証明書は足立区教育委員会宛の書式での準備が必要になります。
なお、オンライン申請では(1)~(3)を作成する必要はないようです。(4)と(5)で必要なもののみ、写真などをデータで添付するようにしましょう。
認可保育園以外の子どもの預け先
taka / stock.adobe.comこれまで認可保育園への入園についての情報をお伝えしてきましたが、子どもの預け先の選択肢は認可保育園だけではありません。
どうしても仕事に復帰したい方や、希望園の倍率が高くて入園できるか不安だという方は、認可保育園と平行して認可保育園以外の子どもの預け先について検討するとよいかもしれません。
保活中はどうしても気持ちが焦りがちになってしまいますが、落ち着いて準備することでスムーズに保活を進められたり、結果的に希望する園に入園できたりしたというママたちの体験談もありました。
まずは、認可保育園以外の子どもの預け先にはどのようなものがあるのか、確認してみましょう。
ここでは、認可保育園以外の子どもの預け先として、東京都足立区の「家庭的保育事業(保育ママ)」「小規模保育事業」「認証保育所」について詳しく紹介していきます。
家庭的保育(保育ママ)
家庭福祉員制度とは、生後57日目から2歳児の子どもを対象に、保護者に変わって保育をする制度です。
保育にあたる家庭福祉員は、区の認定を受けており、家庭福祉員の自宅という家庭的な環境のなかで、子どもの個性にあわせてきめ細かいサポートをしています。
家庭福祉員になれるのは、保育士、幼稚園教諭、看護師などの子どもに関わる資格を持っている方や、子育て経験がある方、または保育施設で3年以上勤務経験のある方です。
定員は5名以下で、保育時間は、基本的に午前8時から午後5時までとなっています。
開所時間はそれぞれの保育ママにより異なり、利用できる時間においても保育の必要性の認定等により異なるため、注意しましょう。
給食は、自園の保育室で調理している場合と、自園調理をしている他の保育ママや事業者から給食を搬入している場合があります。
なかには、給食提供していない保育ママもいるため、その場合はお弁当やおやつ、ミルクを保護者が持参しなければいけません。
保育料については、足立区の「保育料について」のページを参照してください。
出典:家庭的保育(保育ママ)/足立区出典:保育料について/足立区
小規模保育施設
小規模保育は認可保育園の一種で、0歳から2歳児の子どもが対象の施設です。
定員が6人から19人の少人数制となるため、子どもと保育者との距離が近く、信頼関係が築きやすいことが特徴でしょう。
足立区には現在26カ所の施設があり、基本保育時間はおおむね7時30分から18時30分の11時間となります。
短時間保育の場合は、8時30分から16時30分です。
アットホームな雰囲気での保育に魅力を感じている方や、異年齢保育に興味がある方などはこちらの施設も検討してみてはいかがでしょう。
保育料は、こちらも足立区の「保育料について」のページを参照してください。
出典:小規模保育施設/足立区出典:保育料について/足立区
東京都認証保育所
足立区には、現在33カ所の認証保育所があります。
この認証保育所は、待機児童の解消や駅の近くに保育施設を作り通園の負担を減らすなど、さまざまな保育ニーズに対応するため、東京都が独自の基準で設置した保育施設です。
全施設で0歳児保育を実施していますが、保育時間についてはそれぞれの施設によって異なるため、気になる方は直接問い合わせましょう。
また、認証保育所を利用する場合は、利用者と施設の直接契約が必要となります。
認証保育所は、認可保育園より保育料が高額なイメージがありますが、保護者の経済負担を軽減するために保育料の補助が整備されています。
児童のクラス年齢や世帯の課税状況、保育の必要性の認定の有無、出生順によって、軽減上限額を足立区が決定しています。
詳しい内容については、足立区ホームページの「認証保育所保育料負担軽減(利用者助成)制度のご案内」のページを参照してください。
出典:東京都認証保育所/足立区出典:認証保育所保育料負担軽減(利用者助成)制度のご案内/足立区
東京都足立区の自治体の情報をもとに、保活をスムーズに進めていこう
今回は、東京都足立区の保活事情や、保育園の入園の際に基準となる点数、申込みに関する情報などについて詳しく紹介しました。
保活は疑問点が多く、今回お伝えしてきた内容以外にも不安に感じることがあるかもしれません。
足立区では、保育コンシェルジュが申込み方法や保育施設の内容など詳しく相談にのってくれるようです。
予約不要なため、悩みが出てきたときには気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
足立区の情報をもとに、保活をスムーズに進められるとよいですね。
出典:保育コンシェルジュ/足立区 Check!キズナ園ナビで東京都足立区の保育園を探す足立区で子どもを預けたいときは「キズナシッター」の活用を
足立区にお住まいの方やこれから足立区に移住するという方のなかには「保活中に子どもを預けられる人を探している」「実家が遠いので近くに子どもを預かってくれる人がいない」と考えるママやパパもいるかもしれません。
そんなときは「キズナシッター」を活用してみてはいかがでしょうか。
キズナシッターでは、登録しているベビーシッターは厚生労働省のガイドラインを遵守した対面面談と審査を経ており、全員が保育士または幼稚園教諭、看護師のいずれかの資格を持っています。
保育のプロが家庭の要望にあわせ、子どもに寄り添ったシッティングを行なうため、保護者からも「最初はベビーシッターの利用に不安がありましたが、子どもの様子や興味にあわせ活動を工夫してくれるので、毎回楽しそうで安心して預けられます」など、好意的な声が多く寄せられています。
ベビーシッターは、専用アプリの紹介ページや利用者のレビューを参考に、自分で選ぶことができます。
事前面談を行ない、相性や人柄を確認してからお願いすることもできるので、納得したベビーシッターを見つけることができるでしょう。
また、特定のベビーシッターの定期利用も可能なため、信頼関係も築きやすく育児の相談もしやすいようです。
料金についても、各社の福利厚生サービスを利用することができるため、ご自身やご家族の勤め先の会社が加入しているベビーシッター補助サービスを活用することで、お得な料金で利用することができるでしょう。
なお、キズナシッターでは受託証明書も発行しています。
希望する保育園の内定がもらえなかったときには、キズナシッターも預け先のひとつとして候補に考えてみてはいかがでしょうか。
スマホ版・ベビーシッターさん検索はこちら
Click!詳しくはこちらお住まいのエリアからシッターさん検索が可能です♪
※実際のご予約依頼はアプリからお願いします。
KIDSNAシッターのご利用方法
ご利用の流れ
KIDSNAシッターのアプリより、保護者さまとお子さまの情報を登録します。事務局で確認後、審査結果をメール通知します。審査が完了したらシッターへの依頼ができるようになります。
シッター探し
審査を待つ間にシッターを探しておきましょう。アプリの検索画面からご希望条件・日時を設定し絞込検索ができます。お気に入りのシッターをアプリ上で保存しておくこともできます。
面談依頼を送る
面談依頼を
送るシッターの
見積りを待つ見積りを承認
(依頼確定)初めてのシッターとは1時間の面談を行い、お預かり内容や保育方針の確認をし、お子さまと慣れてもらいます。面談には1時間分の料金が発生します。面談依頼を送ると見積りが届くので、確認して依頼を確定します。
- 面談依頼を送るとメッセージのやりとりが可能になります。
シッティング依頼を送る
シッティング
依頼を送るシッターの
見積りを待つ見積りを承認
(依頼確定)面談依頼を送ったら、続いてシッティング依頼を送ることができます。シッターから見積もりが届いたら、内容を確認して依頼を確定します。
面談・シッティング当日
当日、シッターは5分~10分前を目安に到着するので、ご家庭のルール、お預かりの注意事項、鍵の扱い、緊急時の対応方法など必要事項をお伝えください。
完了後の決済/レビュー
面談・シッティング完了後、シッターからシッティング報告書が届きます。内容をご確認いただけましたら、決済ボタンを押してください。事前にご登録いただいたクレジットカードでのお支払いになります。
レビュー投稿にも是非ご協力ください。