東京都北区の保活事情。保育園の入園に関する点数について
東京都北区の認可保育園では、申し込みの際に、各家庭状況に応じて付けられる点数がとても重要になりますが、それぞれの自治体によって点数付けには違いがあります。
今回は北区の保活事情とともに、2019年度の入園案内を参考に、選考基準について北区の特徴を踏まえながら詳しく紹介します。
東京都北区の認可保育園の保活事情
北区は、東京の北部に位置し荒川を挟んで埼玉県と接しています。
23区内でも比較的住みやすい家賃相場であり、特にベッドタウンとして発展している街で、ファミリー層が多いことが特徴です。
区内には、児童遊園や緑地など185カ所と多数の公園があったり、商店街も多く残り、暮らしやすいまちの雰囲気を作り出しています。
北区の待機児童は、2018年は前年度に比べ40人減少した82人でした。
地域別で見ると、住宅地である滝野川西地区と滝野川東地区が全体を占めており、0歳児3人、1歳児29人、2歳児2人、3歳児8人です。
今後は、待機児童が多い地域を中心に、認可保育所・小規模保育事業所の募集に取り組む方針のようです。
出典:平成30 年度 第1回(第22回)東京都北区子ども・子育て会議次第/北区
https://www.city.kita.tokyo.jp/k-sesaku/kosodate/shien/kitaku/kaigi/documents/dai22kai_siryou.pdf
東京都北区の保育園利用に関する情報
ここでは、東京都北区の認可保育園の利用に関する情報を、選考スケジュール、申し込みに必要な書類に分けて詳しく説明します。
選考スケジュール
2019年度に向けた北区の入園申し込みの締め切りは、2018年12月10日となっており、提出先は北区保育課入園相談係の窓口です。
郵送やFAXでは受け付けていないため、注意しましょう。
合否は2019年2月15日に内定した保育園から連絡が来るようです。
その後、面接や健康診断が行われます。
内定しなかった場合には、利用保留通知が送られてきて待機となります。
利用申請の書類は、提出した月から6カ月間有効となり、空きが出た場合利用調整が行われます。
6カ月経過した場合には、再度申請書の提出が必要となるため注意が必要でしょう。
提出書類
保育園の入園には、さまざまな書類の提出が必要になります。
受付期間に、きちんと提出ができるよう、事前の準備を怠らないことが保活を進めていく上で大切でしょう。
家庭の状況によって必要書類は異なるため、早めにどんな書類が必要なのか確認をしておくことで、余裕を持って準備ができるでしょう。
詳しくは北区の「平成31年度保育利用案内」を確認してください。
1、支給認定(変更)申請書
2、保育所等利用申請書
3、家庭状況調査書
4、児童の状況
5、同意書
6、重要事項確認書
7、保育を必要とすることを証明する書類
8、その他、世帯の状況に応じて必要な書類
東京都北区の選考基準
認可保育園は、年齢別に定員が決まっています。
そこで市区町村独自の選考基準を作り、定員を超えて申込があった場合には家庭の点数(選考指数)に応じて、優先順位を決めています。
北区の保育の利用基準は、保育が必要な類型が6つのみであり、他の自治体と比べるとシンプルです。
他自治体では基準指数に追加されるひとり親家庭の記載も特になく、調整指数や優先順位で配慮しているようです。
他にもどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。
指数の特徴とボーダーライン
東京都北区では、他の区と選考指数の表し方が異なるため注意が必要です。
調整指数の計算方法は、下記を参考にしてください。
まず、保育の利用基準表をもとに、保護者ごとに基準指数を決定します。
例えば、北区のフルタイム勤務の定義は「週5日以上の就労し、週40時間以上の就労を常勤」としており、親一人のフルタイムが10点換算です。
なお北区では、実際に契約に伴った勤務を常態としているかを「最近3カ月の実績」の支払金額と勤務日数を基に計算します。
次に、夫と妻の指数を比べて「点数が低い方の指数」に調整指数を足します。
この合計点が「選考指数」となります。
北区の選考基準は、この「点数の低い方が世帯の指数」となることが最大の特徴です。
そのため夫婦で働く時間が大きく異なる場合や、保護者の一方がこれから仕事を始めるなどの状況の場合には不利になる制度といえるでしょう。
しかし、選考指数の上限が「10」となり、他の自治体に比べとても低いです。
そのため、調整指数であてはまる内容がある場合には、夫婦でフルタイムの世帯より点数が高くなり、保活を有利に進めることができる場合もあるかもしれません。
在宅勤務については会社や自営業で働いている方と同じ条件となり、不利にはなりません。
他の自治体では内職などの在宅勤務の場合、点数が低くなる傾向があるため、北区では在宅・居宅外を問わず仕事をしている時間で平等に審査していることが伺えます。
なお、通常の就労内定は「4点」ですが、保育士の就労内定の場合は「10点」として換算されるようです。
北区では、親が保育士として勤務している場合は、他にも加算指数、優先順位でも優先されます。
保育士不足を考慮して、優先的に入園できるよう配慮されています。
2018年度の内定者最低保育指数は、園によっても異なりますが、0、1、2歳児でおおむね10点で内定していました。
両親がそれぞれフルタイム勤務であれば入園できる状況といえるかもしれませんが、優先順位で入園が決まっていることも考えられます。
そのため、調整指数でのたった1点の加点が保活ではとても大切になってきます。
なお、2歳児クラスについては、募集をしていない園が多くあり、募集枠自体が少ないといえるでしょう。
希望園によっては入園が難しい状況のようです。
出典:2018年度 4月入所(一次) 内定者最低保育指数等一覧/北区
https://www.city.kita.tokyo.jp/k-hoiku/kosodate/hoikuen/hoikuen/moshikomi/documents/h30.pdf
主な調整指数
東京都北区の調整指数は、加算指数が5項目、減算指数が1項目の合計6項目のみです。
他の自治体に比べ、項目が少なくとてもシンプルな内容となっています。
加算項目では、生活に困難を抱えている世帯や保育士として勤務している方に、プラス2点となり優先しています。
また、すでにきょうだいが在籍している園への入園や、同時期にきょうだいで入園する場合にプラス1点という加点があるため、きょうだいがいる場合には有利に入園ができる内容になっているようです。
なお、2020年度よりこの調整指数は「生計中心者が失業している世帯、プラス1点」以外については、もう1点ずつ多く加点されることが決まっており、2020年4月入園から該当する項目がある場合、さらに有利に進めていけるでしょう。
【加算される場合】
・生活保護世帯(就労により自立支援につながる場合等)の場合、プラス2点
・ひとり親(別居のみは対象外)でほかに同居人がいない世帯、または両親不存在の世帯プラス2点
・同居のきょうだいが認可保育園、小規模事業所、事業所内保育事業所(地域枠)及び認定こども園(保育部分)に在園している世帯、または同時期に同居のきょうだいで申請している世帯(同一保育園の利用調整以外も該当)プラス1点
・保護者が区内の認可保育所・認定こども園・地域型保育事業所・認証保育所・家庭福祉員・企業主導型保育事業所に、保育士・保育教諭として、月120時間以上勤務している世帯(保育士証の写しの提出があった場合に限る。
就労内定者は含まない)プラス2点
・生計中心者が失業している世帯、プラス1点
【減算される場合】
・在園児または卒園児が保育料を過去3カ月分以上滞納している世帯、マイナス3点
同一指数になった場合の優先順位
一般的な夫婦がフルタイムで働いている場合を基準とすると、選考指数10点前後に多くの家庭が集中することになるため、同一の点数になった場合の優先順位についても決まっています。
東京都北区では、調整指数に加算項目が少ないため、同一指数になる世帯が多い傾向にあると考えられます。
そのため、優先順位を意識して、保活を進めていくとよいかもしれません。
優先順位を見ていくと、4位には「調整指数を加える前の選考指数が高い世帯」とあります。
両親がフルタイムで働いている場合には、おおむね当てはまる内容であり他のケースよりも優先的に入れるでしょう。
また、10位には、認証保育所やベビーシッターなどの認可外施設に有償で3カ月以上預けている場合(地域型保育事業所を除く)とあり、職場復帰を入園申し込みにあわせて早めにしておくことで、保活を有利に進めていけると考えられます。
その他の順位についても、詳しく見ていきましょう。
1、ひとり親世帯(ほかに60歳未満の同居人がいない世帯)
2、申請中のお子さんを保育できる60歳未満の祖父母と同居していない世帯
3、利用申請締切現在、保育料の滞納がない世帯
4、選考指数が高い世帯( 調整指数を加える前の選考指数で判断)
5、多子世帯(利用申請締切現在、就学前のお子さんの人数が3人以上でより多い世帯)
6、保護者が区内の認可保育園・認定こども園・地域型保育事業所・認証保育所・家庭福祉員・企業主導型保育事業所に、保育士・保育教諭として月120時間以上勤務している又は勤務を予定している世帯(保育士証の写しの提出があった場合に限る)
7、きょうだいが同一の保育園に在園している
8、きょうだいが同一の保育園に利用調整会議で入園内定になっている
9、過去3カ月間就労継続中(勤務証明書に記載された採用年月日から起算。
転職後 3カ月に満たない場合でも、前職から間断なく3カ月以上継続して就労していれば、該当する。
前職の退職証明や給与明細を提出する)
10、申請中のお子さんを認証保育所・家庭福祉員・ベビーホテル・事業所内保育事業所(地域型保育事業所は除く)・企業主導型保育事業所・ベビーシッターに有償で3カ月以上(育児休業期間中や求職中を除く)預けている
11、申請中のお子さんを就学前まで継続して在園できない認可保育園・小規模保育事業所・事業所内保育事業所・家庭的保育事業所に3カ月以上(育児休業期間中や求職中を除く)預けている
12、選考指数の類型が労働に該当する保護者が、身体障害者手帳、愛の手帳又は精神障害者保健福祉手帳を所持している
13、保育料認定の根拠となる税額が低い世帯
出典:平成31年度 保育利用案内 P19、20、21/北区
http://www.city.kita.tokyo.jp/k-hoiku/kosodate/hoikuen/hoikuen/moshikomi/annai/documents/3010hoikuriyouannnai.pdf
認可保育園以外の子どもの預け先は?
以上のように、都市部であるほど認可保育園に入るのは難しい現状です。
保活を進めていくなかでは、認可保育園以外の子どもの預け先についても、検討しておくことが大切でしょう。
ここでは、東京都北区の「小規模保育事業」「家庭福祉員」「認証保育所」について詳しく紹介します。
小規模保育事業
小規模保育事業は認可保育園の一種で、0歳から2歳の子どもが対象の施設です。
定員は6人から19人の少人数制となるため、子どもだけでなく保護者との信頼関係が築きやすいことが特徴です。
北区には17カ所の施設があり、基本保育時間はおおむね7時15分から18時15分の11時間となります。
延長保育は、全ての園で行っていますが、時間は園によって異なるため注意が必要でしょう。
保育料は、認可保育園と同じ基準となります。
出典:小規模保育事業/北区
https://www.city.kita.tokyo.jp/k-hoiku/kosodate/hoikuen/hoikuen/shoukibohoiku.html
家庭福祉員(保育ママ)
家庭福祉員制度とは、生後58日目から2歳児の子どもを対象に、保護者に変わって保育をするものです。
保育にあたる家庭福祉員は、区の認定を受けており、家庭福祉員の自宅という家庭的な環境のなかで、子どもの個性にあわせてきめ細かいサポートをしています。
家庭福祉員は、保育士、幼稚園教諭、看護師などの子どもに関わる資格を持ち、さらに保育経験がある方です。
この制度は認可外保育施設となるため、利用するためには個人事業主となる家庭福祉員と直接契約する必要があります。
北区には、5人の家庭福祉員が登録しており、定員はそれぞれ5名となっています。
保育時間は、午前8時30分から午後4時30分までで、延長保育にも対応しているようです。
給食は、提供していないためお弁当の持参が必要です。
保育料は、25000円程度となるようです。
出典:家庭福祉員/北区
http://www.city.kita.tokyo.jp/k-hoiku/kosodate/hoikuen/hoikuen/ninkagai/fukushi.html
認証保育所
北区には、現在7カ所の認証保育所があります。
認証保育所とは、待機児童の解消や駅の近くに保育施設を作り通園の負担を減らすなど、さまざまな保育ニーズに対応するため、東京都が独自の基準で設置した保育施設です。
全施設で、0歳児保育を実施し、13時間以上の開所をしています。
認証保育所を利用する場合には、利用者と施設が直接契約をします。
認証保育所は、認可保育園より保育料が高額なイメージがありますが、保護者の経済負担を軽減するために保育料の補助が整備されています。
北区の補助金額は、認証保育所の保育料と認可保育園に通園した場合の保育料の差額に応じて決定します。
補助については、対象者が決まっているため条件にあうか確認が必要でしょう。
詳しい内容については、北区のホームページを確認してください。
出典:認証保育所/北区
https://www.city.kita.tokyo.jp/k-hoiku/kosodate/hoikuen/hoikuen/ninkagai/hoiku-04.html
東京都北区の自治体の情報をもとに、保活をスムーズに進めていこう
東京都北区の保活事情や、保育園の入園の際に基準となる点数について詳しく紹介しました。
保活は疑問点が多く、不安に感じることがあるかもしれません。
北区では、ホームページにおいて保育園の入園に関するさまざまな質問に答えています。
また、保育課入園相談係でも相談に応じています。
保活は、子どもの生まれた月によっても動きが変わってくることもあるため、悩みが出てきたときには気軽に相談してみてはいかがでしょうか。
北区の情報をもとに、保活をスムーズに進めていきましょう。
キズナシッターについて
もし、待機児童になったときの子どもの預け先として、キズナシッターを検討してみてはいかがでしょうか。
ベビーシッターを定期的に利用すると保育園入園に有利に
自治体によっては、ベビーシッターを定期的に利用をすることで、保活を有利に進めることができる場合があります。
東京都北区では、「申請中のお子さんを認証保育所・家庭福祉員・ベビーホテル・事業所内保育事業所(地域型保育事業所は除く)・企業主導型保育事業所・ベビーシッターに有償で3カ月以上(育児休業期間中や求職中を除く)預けている」という項目があります。
他の世帯と選考指数が並んだときに、優先順位にあてはまる内容があることは、とても重要になります。
また、この優先順位を確実にするためには「受託証明書」が必要となります。
必ず、ベビーシッターに発行してもらい、子どもを預けていることを証明してもらうとよいでしょう。
保育士の先生とマンツーマン「キズナシッター」とは
キズナシッターでは、登録しているベビーシッターは、厚生労働省のガイドラインを遵守した対面面談と審査を経ており、全員が保育士または幼稚園教諭、看護師のいずれかの資格を持っています。
自宅にいながら、保育園の先生にマンツーマンで保育をしてもらっているイメージでしょう。
保育のプロが家庭の要望にあわせ、子どもに寄り添ったシッティングを行うため、保護者からも「最初はベビーシッターの利用に不安がありましたが、子どもの様子や興味にあわせ活動を工夫してくれるので、毎回楽しそうで安心して預けられます」など、多くの声が寄せられています。
ベビーシッターは、専用アプリの紹介ページや利用者のレビューを参考に、自分で選ぶことができます。
事前面談を行い、相性や人柄を確認してからお願いすることもできるので、納得したベビーシッターを見つけることができるでしょう。
また、特定のベビーシッターの定期利用も可能なため、信頼関係も築きやすく育児の相談もしやすいようです。
料金についても、各社の福利厚生サービスを利用することができるので、ご自身やご家族の勤め先の会社が加入しているベビーシッター補助サービスを活用することで、お得な料金で利用することができるでしょう。
なお、受託証明書はキズナシッターでも発行しています。
希望保育園の内定がもらえなかったときには、キズナシッターも預け先のひとつとして、候補に考えてみてはいかがでしょうか。
専用アプリのダウンロードはこちらから
面倒な手続きは一切不要!ご登録から依頼・料金の支払いまで、専用アプリでカンタンにご利用いただけます。
KIDSNAシッターのご利用方法
ご利用の流れ
KIDSNAシッターのアプリより、保護者さまとお子さまの情報を登録します。事務局で確認後、審査結果をメール通知します。審査が完了したらシッターへの依頼ができるようになります。
シッター探し
審査を待つ間にシッターを探しておきましょう。アプリの検索画面からご希望条件・日時を設定し絞込検索ができます。お気に入りのシッターをアプリ上で保存しておくこともできます。
面談依頼を送る
面談依頼を
送るシッターの
見積りを待つ見積りを承認
(依頼確定)初めてのシッターとは1時間の面談を行い、お預かり内容や保育方針の確認をし、お子さまと慣れてもらいます。面談には1時間分の料金が発生します。面談依頼を送ると見積りが届くので、確認して依頼を確定します。
- 面談依頼を送るとメッセージのやりとりが可能になります。
シッティング依頼を送る
シッティング
依頼を送るシッターの
見積りを待つ見積りを承認
(依頼確定)面談依頼を送ったら、続いてシッティング依頼を送ることができます。シッターから見積もりが届いたら、内容を確認して依頼を確定します。
面談・シッティング当日
当日、シッターは5分~10分前を目安に到着するので、ご家庭のルール、お預かりの注意事項、鍵の扱い、緊急時の対応方法など必要事項をお伝えください。
完了後の決済/レビュー
面談・シッティング完了後、シッターからシッティング報告書が届きます。内容をご確認いただけましたら、決済ボタンを押してください。事前にご登録いただいたクレジットカードでのお支払いになります。
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