保育・保活

東京都豊島区の保活事情。保育園の入園に関する点数について

東京都豊島区の認可保育園では、申し込みの際に、各家庭状況に応じて付けられる点数がとても重要になりますが、それぞれの自治体によって点数付けには違いがあります。今回は豊島区の保活事情とともに、2019年度の入園案内を参考に、選考基準について豊島区の特徴を踏まえながら詳しく紹介します。

東京都豊島区の認可保育園では、申し込みの際に、各家庭状況に応じて付けられる点数がとても重要になりますが、それぞれの自治体によって点数付けには違いがあります。
今回は豊島区の保活事情とともに、2019年度の入園案内を参考に、選考基準について豊島区の特徴を踏まえながら詳しく紹介します。

東京都豊島区の認可保育園の保活事情

東京都豊島区は、面積約13キロ平方メートルの中に人口約30万人が暮らす23区のなかでも人口密度が高いエリアです。

 

下町の風景が感じられる巣鴨や駒込、高級住宅街である目白、学生が賑わう雑司が谷などさまざまな雰囲気がある区です。

 

豊島区の待機児童は、2016年は105人いましたが、2017年、2018年ともに「待機児童ゼロ」を実現しています。

 

2017年は、認可園を13カ所、定員数723人の増加をしたことで、待機児童の解消につながったといえるかもしれません。

 

また、待機児童ゼロを維持するために、豊島区独自の方法で、保育の需要を把握し、結果に基づいた認可保育施設の整備を行っているようです。

 

出典:3月期 区長月例記者会見/豊島区
https://www.city.toshima.lg.jp/013/kuse/koho/kaiken/documents/20180329kishakaiken.pdf

東京都豊島区の保育園利用に関する情報

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東京都豊島区の保育園利用に関する情報

ここでは東京都豊島区の認可保育園の利用に関する情報を、選考スケジュール、申し込みに必要な書類に分けて詳しく説明します。

選考スケジュール

豊島区の2019年度の入園申し込みは、2018年12月7日を申込締切りとし、提出先は保育課入園グループ窓口となります。

 

結果の連絡は、内定した場合、2109年2月5日、6日に内定した認可保育施設や入園グループ窓口から電話で連絡が来るようです。

 

その後、入園内定園にて健康診断や面接が行われます。

 

内定しなかった場合には「保留通知書」が届き、待機となります。

 

利用申込書の有効期限は、6カ月となり、他の自治体よりも期間が短いため、注意が必要でしょう。

提出書類

保育園の入園には、さまざまな書類の提出が必要になります。

 

受付期間に、きちんと提出ができるよう、事前の準備を怠らないことが保活を進めていく上で大切でしょう。

 

家庭の状況によって、必要書類は異なり、豊島区専用様式の書類が必要なものもあります。

 

早めにどんな書類が必要なのか、確認をしておくことで、申込みの際に慌てることがないでしょう。

 

詳しくは「2019年度版豊島区認可保育施設のしおり」を確認してください。

 

1、子ども・子育て支援制度支給認定申請書
2、認可保育施設等入所申込書
3、家庭の状況
4、申込みチェックシート
5、保護者の方がお子さんの保育を必要とする状況を証明する書類(父母両方)
6、 その他、各世帯の状況によって必要な書類

東京都豊島区の選考基準

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東京都豊島区の選考基準

認可保育園は、年齢別に定員が決まっています。

 

そこで市区町村独自の選考基準を作り、定員を超えて申込があった場合には家庭の点数(選考指数)に応じて、優先順位を決めています。

 

豊島区の選考基準では就学について、これから学校や職業訓練校等へ通う予定の方についても、既に通学している方と同じ指数となります。

 

これは、他も自治体には見られない内容で、子どもが生まれたあとに、何か学びたいと考えたときにも保育園を利用しやすい環境といえるでしょう。

 

他にも、どのような違いがあるのか詳しく見ていきましょう。

指数の特徴とボーダーライン

東京都豊島区の選考基準は、他の23区の自治体と選考指数の計算方法全く異なるため、注意が必要です。

 

調整指数の計算方法は下記を参考にしてください。

 

まず、保育所入所基準指数表をもとに、保護者(妻や夫など)ごとに基準指数を決定します。

 

例えば、豊島区のフルタイム勤務の定義は「月20日以上就労し、月160時間以上の就労を常勤」としており、親一人のフルタイムの基準指数が20点換算です。

 

次に調整指数の下記の3点について、保護者個人に関わる項目がある場合、両親それぞれに合算します。

 

・居宅内自営で危険な業種(火気・刃物・劇物・機械等の危険物を扱う業種)の場合、プラス1点
・居宅内労働の場合、マイナス1点(就労内定の場合を除く)
・入園月前の就労実績が3カ月未満の場合、マイナス1点

 

その後、夫と妻の指数を比べて、点数が低い方の指数に「世帯」「児童本人」に関わる項目についての調整指数を足します。

 

この時出した合計点が「選考指数」となります。

 

豊島区の選考基準は、この「点数の低い方が世帯の指数」となるのが最大の特徴で、そのために夫婦で働く時間が大きく異なる場合や、保護者の一方がこれから仕事を始めるなどの状況の場合に不利になる制度といえるでしょう。

 

また、月の就労時間がいっしょだとしても、月の勤務日数によっては点数が変わります。

 

例えば「月160時間以上働いていた場合」月20日以上の勤務では20点となりますが、月12日以上では18点となります。

 

交替勤務などで勤務日数が少ない世帯は、不利になる内容かもしれません。

 

一方で、一般的な会社勤め、フルタイムで共働き夫婦の場合には、指数はおおむね20点前後になるケースが多くなります。

 

なお、2018年の入園内定指数では、0、1歳児ともに、おおむね3割の認可保育園では、両親がフルタイムで勤務をしていなくても内定している結果があります。

 

一方で、約6割の認可園では21点以上で内定していることがわかります。

 

人気がある園に入園を考えている際には、両親がそれぞれフルタイムで勤務している場合、調整指数のわずか1点の差が入園可否を分けるといえそうです。

 

なお、2歳児については、内定している園が少ないため募集枠自体が少ないといえるでしょう。

 

希望園によっては、入園が難しい状況のようです。

 

出典:平成30年4月入園内定指数/豊島区
https://www.city.toshima.lg.jp/260/kosodate/kosodate/hoikuen/1502231736.html

主な調整指数

東京都豊島区の調整指数は、加算指数が16項目、減算指数が6項目の合計22項目があり、加算指数の種類が多い傾向にあります。

 

豊島区の特徴としては、加点の点数に1点から15点と幅があり、優先している世帯を明確にしているといえるでしょう。

 

また、他の自治体には見られないような加点項目が多いです。

 

例えば、年齢制限がある施設(0~2歳児のみが通う小規模保育など)の卒園に伴う入園申し込みの場合、在籍期間によって加点内容が変わったり、既に認可保育園に入園している場合であっても、あらゆる理由で転園を考えている方を想定して、加点内容が考えられていることです。

 

他にも、どのような場合に加算や減算があるのか、抜粋して紹介します。

 

【加算される場合】
・育児休業法に定める育児休業からの復職により入園申込みをする場合、プラス1点
・産前産後休業、育児休業取得により一時退園し、保護者の育児休業明けに再入園申込の場合、プラス6点
・入園希望月時点で兄弟姉妹(卒園児等を除く)が既に入園している保育園の入園を希望する場合、プラス1点
・兄弟姉妹(双子等含む)が同時に同一月の入園申込みをする場合 、プラス1点
・既に別々の園に通っている兄弟姉妹を同一園にするために転園を希望する場合 、プラス2点
・遠距離で通園が困難なために転園を希望する場合、プラス1点(自宅から在籍施設まで直線距離1、2km以上)
・在園中の認可保育施設の開所時間よりも長い開所時間の認可保育施設への転園を希望する場合、プラス1点
・年齢上限のある認可保育施設から、年齢上限のない認可保育施設への転園を希望する場合、プラス1点
・申請児童を、入園希望月より3カ月以上前から千早みゆき保育園・認可外保育施設等に預けて、父母共に働いている場合、プラス1点
(申込み児童を月12日かつ48時間以上預けている場合。
ただし当該児童が教育機関・認定こども園(1号)在籍中や、世帯内に育児休業取得中の保護者がいる場合は対象外)
・年齢上限のある認可保育施設の在籍終了年に3カ月以上前から在籍し、他の認可保育施設への転園を希望する場合、プラス5点
・年齢上限のある認可保育施設の在籍終了年に在籍し、卒園する場合、プラス15点

 

など、 家庭の状況に応じた調整指数があるため、加点内容がないか細かく確認することが大切でしょう。

 

なお、加算指数のなかには重複して加点ができない内容もありますので注意してください。

 

【減算される場合】
・同種別の保育施設間の転園希望の場合、マイナス1点(加算理由に該当する場合は除く)
・18歳~65歳未満の同居者が最低就労以下の外勤または内勤・求職中の場合、マイナス2点
・2019年4月第1次入園選考以降に内定辞退をし、辞退をした選考から1年間経過していない場合、マイナス1点
・申請締切日現在保育料滞納(卒園児を含む)がある世帯、マイナス8点
・居宅内労働の場合(就労内定の場合を除く)マイナス1点
・入園月前の就労実績が3カ月未満の場合、マイナス1点

同一指数になった場合の優先順位

一般的なフルタイムの共働き夫婦を基準とすると、選考指数20点前後に多くの家庭が集中することになるため、同一の点数になった場合の優先順位についても決まっています。

 

豊島区の優先順位では、区民や保護者が保育を行う上で困難を抱えている世帯の次に「入園申込み」と「年齢制限がある施設の卒園に伴う申込み」が優先されます。

 

また他の自治体には見られない「民営化や改築・改修等に伴う転園希望」も4位となり上位です。

 

転園を考えている方より、新規入園の方が優先順位が高いということは、第一子の入園を考えている方にとって有利になるかもしれません。

その他の順位についても、詳しく見ていきましょう。

 

1、豊島区民である(入園月の前月中までに豊島区に転入予定の場合も含む)
2、緊急性が非常に高く、特別な配慮が必要と認められる世帯(要保護・要支援世帯、ひとり親世帯(準ずる世帯を含む)、保護者のいずれかが精神疾患者、障害者手帳保持者
3、入園申込みである(豊島区外の認可保育施設または豊島区外の認定こども園に2号・3 号認定で豊島区外民として在籍している場合と、豊島区内の年齢上限のある保育施設の最 終学年に在籍している場合は入園とみなす)
4、民営化や改築・改修等に伴う転園希望(改築・改修等で、一時的な移転を伴う仮園舎利用の場合)
5、保護者が、常時臥床者、常時見守りが必要な者及び重度心身障害者を自宅内で常時介護 が必要な場合
6、申込み児童を、入園希望月より3カ月以上前から千早みゆき保育園もしくは認可外保育施設等に預けて、父母ともに働いていて調整指数20に該当する場合
7、産後休業及び育児休業等からの復職する場合
8、同時に入園申込みをしている児童が2名以上いる(一方が入園内定の辞退等をした場合は非該当)
9、入園希望月から過去1年以内において、入園申込みして待機期間が6カ月以上ある
10、保護者について、単身赴任中である(自営業・出張・自己都合は該当せず、会社命令かつ単身赴任後3カ月経過した場合のみ対象)
11、入園希望月から過去1年以内において、入園内定の辞退をしていない
12、保護者が認可保育施設、地域型保育事業、認定こども園、認可外保育施設で保育士・保育教諭として勤務している、勤務する予定がある(就労内定者を含む)
13、両親ともに、1年以上同じ会社で働いており基準指数において就労事由に該当する世帯
14、豊島区の認可保育施設に在園している児童及び入園申込みをしている児童の他に小学生以下の子どもと同居し ている世帯
15、豊島区民として、住民税を3年以上(入園希望月から直近3年度分)課税されている世帯
16、保育料算定区民税所得割額の少ない順

 

出典:2019年度豊島区認可保育施設 入園・転園・延長保育利用のしおり /豊島区
http://www.city.toshima.lg.jp/260/kosodate/kosodate/hoikuen/nyuen/documents/1018shiori.pdf

認可保育園以外の子どもの預け先は?

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認可保育園以外の子どもの預け先は?

以上のように、都市部であるほど認可保育園に入るのは難しい基準があります。

 

保活を進めていくなかでは、認可保育園以外の子どもの預け先についても、検討しておくことが大切でしょう。

 

ここでは、東京都豊島区の「千早みゆき保育園」「居宅訪問型保育事業」「認証保育所」について紹介します。

千早みゆき保育園

豊島区では認可保育施設の内定が決まらなかった方のみを対象にした保育施設として「千早みゆき保育園」を開設しています。

 

この保育園の対象年齢は生後8週経過児から5歳児で、最終定員は66名です。

 

なお、3歳児から5歳児は合同保育となるようです。

 

基本保育料は認可保育施設と同額で延長料金については別途必要です。

 

基本保育時間は、午前7時15分から午後6時15分となります。

 

出典:豊島区千早臨時保育所
https://www.city.toshima.lg.jp/453/kosodate/kosodate/hoikuen/1510051254.html

居宅訪問型保育事業(ベビーシッター)

豊島区では、待機児童対策事業として、認可保育施設に申し込みをして、内定が決まらなかった生後6週経過児から2歳児を対象に、居宅訪問型保育事業を行っています。

 

この事業は、利用者の自宅に居宅訪問型保育者を派遣し、1対1の保育を行います。

 

保育料は、認可保育施設の保育料と同額になりますが、延長保育については別途で料金が発生するようです。

 

昼食やおやつについては、保護者の方で準備が必要です。

 

なおこの事業は、待機児童対策となるため、利用開始後も認可保育園への転園申請をしておく必要があります。

 

出典:居宅訪問型保育事業(待機児童対策)の利用について
https://www.city.toshima.lg.jp/260/kosodate/kosodate/hoikuen/1711011033.html

認証保育所

豊島区には、7カ所の認証保育所があります。

 

認証保育所とは、待機児童の解消や駅の近くに保育施設を作り通園の負担を減らすなど、さまざまな保育ニーズに対応するため、東京都が独自の基準で設置した認可外保育施設です。

 

全施設で、0歳児保育を実施し、13時間以上の開所をしています。

 

認証保育所を利用する場合には、利用者と施設が直接契約をします。

 

認証保育所は認可保育園より保育料が高額なイメージがありますが、保護者の経済負担を軽減するために保育料の補助が整備されています。

 

豊島区では、「認証保育所の保育料」と「仮に認可保育園に通所していた場合に支払う保育料」との差額を1000円単位で補助されるようです。

 

補助金の申請は、保育課の窓口に直接申請するか、郵送で行う必要があるため、忘れずに申請することが大切でしょう。

 

詳しい内容については、豊島区のホームページを確認してください。

 

出典:認証保育所利用者に対する保育料負担軽減補助
https://www.city.toshima.lg.jp/452/ninsho/1503121802.html

東京都豊島区の自治体の情報をもとに、保活をスムーズに進めていこう

東京都豊島区の保活事情や、保育園の入園の際に基準となる点数について詳しく紹介しました。

 

保活は疑問点が多く、不安に感じることがあるかもしれません。

 

そのような方のために、豊島区では、「保育コンシェルジュ(保育アドバイザー)」が入園についての相談を平日に受け付けているようです。

 

悩みが出てきたときには、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

 

豊島区の情報をもとに、保活をスムーズに進めていきましょう。

 

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キズナシッターについて

もし、待機児童になったときの子どもの預け先として、キズナシッターを検討してみてはいかがでしょうか。

ベビーシッターを定期的に利用すると保育園入園が有利に

ベビーシッターは定期利用をすると認可外保育園の扱いとなり、調整指数の加点対象となります。

 

豊島区では「申請児童を、入園希望月より3カ月以上前から千早みゆき保育園・認可外保育施設等に預けて、父母が共に働いている場合(月12日かつ48時間以上預けている)」プラス1点となり、今後の認可保育園への入園が有利になるでしょう。

 

また、この加点を確実にするためには「受託証明書」が必要となります。

 

必ず、ベビーシッターに発行してもらい、子どもを預けていることを証明してもらうとよいでしょう。

保育士の先生とマンツーマン「キズナシッター」とは

豊島区では待機児童を対象に、居宅訪問型保育事業(ベビーシッター)を実施しています。

 

しかしこの制度では、保育者は交代制となり、自ら選ぶことができず不安を感じる保護者がいるかもしれません。

 

一方、キズナシッターでは、依頼するベビーシッターを、専用アプリの紹介ページや利用者のレビューを参考に、自分で選ぶことができます。

 

事前面談を行い、相性や人柄を確認してからお願いすることもできるので、納得したベビーシッターを見つけることができるでしょう。

 

また、特定のベビーシッターの定期利用も可能なため、信頼関係も築きやすく、育児の相談もしやすいようです。

 

キズナシッターに登録しているベビーシッターは、厚生労働省のガイドラインを遵守した対面面談と審査を経ており、全員が保育士または幼稚園教諭、看護師のいずれかの資格を持っています。

 

自宅にいながら、保育園の先生にマンツーマンで保育をしてもらっているイメージでしょう。

 

保育のプロが家庭の要望にあわせ、子どもに寄り添ったシッティングを行うため、保護者からも「最初は、ベビーシッターの利用に不安がありましたが、子どもの様子や興味にあわせ、活動を工夫してくれるので、毎回楽しそうで、安心して預けられます」など、多くの声が寄せられています。

 

料金についても、各社の福利厚生サービスを利用することができるので、ご自身やご家族の勤め先の会社が加入している、ベビーシッター補助サービスを活用することで、お得な料金で利用することができるでしょう。

 

なお、受託証明書は、キズナシッターでも対応しています。

 

希望保育園の内定がもらえなかったときには、キズナシッターも預け先のひとつとして、候補に考えてみてはいかがでしょうか。

 

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