保育・保活

東京都杉並区の保活事情。保育園の入園に関する点数について

東京都杉並区の認可保育園では、申し込みの際に、各家庭状況に応じて付けられる点数がとても重要になりますが、それぞれの自治体によって点数付けには違いがあります。今回は杉並区の保活事情とともに、2019年度の入園案内を参考に、選考基準について杉並区の特徴を踏まえながら詳しく紹介します。

東京都杉並区の認可保育園では、申し込みの際に、各家庭状況に応じて付けられる点数がとても重要になりますが、それぞれの自治体によって点数付けには違いがあります。
今回は杉並区の保活事情とともに、2019年度の入園案内を参考に、選考基準について杉並区の特徴を踏まえながら詳しく紹介します。

東京都杉並区の認可保育園の保活事情

杉並区は、東京23区の最西端に位置する区です。

 

荻窪や高円寺、阿佐ヶ谷などには魅力的な商店が多く、物価が比較的安いことや静かな住宅街があることからファミリー世帯から人気を集めている区です。

 

杉並区の待機児童は、2018年は前年度に比べ29人減少し「待機児童ゼロ」を実現しました。

 

これは、2017年度に認可保育所19カ所など施設整備を進めたことで、大幅な保育定員の増加を図った結果といえるでしょう。

 

一方で、認可保育所等を希望しても入所内定に至らなかった子どもが、申込者の25%存在するという調査結果もあるようで、けして保活に楽観視はできません。

 

今後も、保育需要の増加が見込まれることから、認可園を希望している子どもが、全て入園できる環境を整えていくことに努めているようです。

 

出典:杉並区子ども子育て会議/杉並区

http://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/044/371/kaigiroku3.pdf

東京都杉並区の保育園利用に関する情報

Sanga-Park/shutterstock.com

東京都杉並区の保育園利用に関する情報

ここでは、東京都杉並区の認可保育園の利用に関する情報を、選考スケジュール、申し込みに必要な書類に分けて詳しく説明します。

選考スケジュール

2019年度に向けた杉並区の入園申込みは、2018年10月1日から2018年11月23日の申込期間で提出先は保育課保育相談係でした。

 

なお、各子どもセンターでも「予約制窓口」にて受付を行っています。

 

子どもセンターへの提出を予定している場合には、必ず予約を行いましょう。

 

内定結果は、2019年1月25日頃に発送されるスケジュールです。

 

内定した場合には、入園予定の保育園にて面接や健康診断が行われるようです。

 

内定しなかった場合には、再度2019年2月に内定辞退や在園児の退所などによる空きについて、審査が行われます。

 

この結果は、2019年2月25日頃に発送を予定しており、その際にも内定に至らなかった場合には、利用不可通知書が2019年3月に送られてくるようです。

 

なお、申込み有効期限は6カ月となり、他の自治体より期間が短いため、注意が必要でしょう。

提出書類

保育園の入園には、さまざまな書類の提出が必要になります。

 

受付期間に、きちんと提出ができるよう、事前の準備を怠らないことが保活を進めていく上で大切でしょう。

 

家庭の状況によって、必要書類は異なり、杉並区指定様式の書類が必要なものもあります。

 

早めにどんな書類が必要なのか、確認をしておくことで、申込みの際に慌てることがないでしょう。

 

詳しくは杉並区の「平成31年度保育施設利用ご案内」を確認してください。

 

1、支給認定申請書 兼 保育所等利用申込書

2、家庭状況届

3、マイナンバー記入用紙

4、児童の状況

5、確認書

6、保育の必要性を確認する書類

7、その他、各世帯の状況により必要な書類

東京都杉並区の選考基準

MIA-studio/shutterstock.com

東京都杉並区の選考基準

認可保育園は、年齢別に定員が決まっています。

 

そこで市区町村独自の選考基準を作り、定員を超えて申込があった場合には家庭の点数(選考指数)に応じて、優先順位を決めています。

 

杉並区の基準指数の就学・職業訓練の項目には、他の自治体には見られない「就労を目的とした専修学校・大学・大学院」という内容があります。

 

就学と言っても、就学の内容によって区別されるということです。

 

国家資格の取得を目的としている就学の点数が最も高く、就職に直結する学校に通いながら子育てする人の優先度を上げているといえるかもしれません。

 

他にもどのような特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

指数の特徴とボーダーライン

東京都杉並区のフルタイム勤務の定義は「月20日以上、週40時間以上の就労を常勤」としており、親一人のフルタイムが20点換算で、合計40点がフルタイム共働き家庭の点数になります。

 

2018年の各園の入園選考結果のボーダーラインは、0歳児や1歳児では40点、2歳児では、募集人数がとても少なく、そもそも受け入れがないという園が多くありました。

 

0、1歳においては、加点を狙うことで有利に保活を進めていけそうですが、2歳児では入園の枠自体がかなり狭く、希望園によっては厳しい状況になるでしょう。

 

杉並区の指数の特徴は、「週3日以上の交替制による勤務等」という働き方を分けて記載しています。

 

週3日以上の交替制勤務の場合、フルタイムの定義に当てはまりにくいため、配慮しているのかもしれません。

 

なお、週3日以上の交替制勤務で、週40時間以上の就労の場合も20点換算となります。

 

保育の実施選考指数表に基づき、世帯ごとの「選考指数」は変わってきます。

 

選考指数の計算方法は「選考指数=基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」とし、この合計点が「選考基準」となります。
ひとり親家庭の場合には、世帯に利用調整において、「不存在」となり20点となるようです。

 

出典:平成30年4月認可保育所申込者一覧指数別集計表/杉並区

http://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/331/kuritsu-shisuu_300731.pdf

主な調整指数

東京都杉並区の調整指数は、加算項目が16項目、減算項目が6項目の合計22項目があり、加算指数の種類が多い傾向があります。

 

杉並区の調整指数のなかには、新規入所の場合は適用になるが、転園の場合には適用されない項目もあり、注意が必要でしょう。

 

子どもの年齢や、子どもの人数に応じて加点があるなど、他の自治体に比べ、内容が細かく記載されていることが特徴です。

 

また、育休中の場合には「入所申し込みの年齢が高いほど、高い加点がある」という内容は、2019年4月の入所から適用されるようです。

 

他にも、どのような場合に加算や減算があるのか、抜粋して紹介します。

 

 

【加算される場合】

・未就学児が3人以上いる世帯の場合、プラス1点

・2017年4月2日以後に生まれた子がいて、義務教育就学児年齢以下(中学校三年生以下)の子が3人以上いる世帯の場合、プラス4点

・兄弟姉妹が利用希望月前から引き続き利用している認可保育所等を第1希望とした入所申込みの場合、プラス1点(転園の場合のみ対象)

・兄弟姉妹が利用希望月前から引き続き利用している認可保育所等への転園申込みの場合、プラス1点

・年齢上限がある杉並区内の認可保育所等を卒園し、引き続き区内の認可保育所等の入所を申し込む場合、プラス4点

・区内の認可保育所等の利用を、保護者の育児休業取得を理由として終了した児童が、当該育児休業明けに再度入所を 申し込む場合、または再入所申し込みをする児童の弟妹が申し込む場合、プラス10点

・申込日現在、保護者が育児休業をしている場合で、1歳児クラスへの入所申込み、プラス2点(2歳児プラス3点、3歳児プラス4点)

・保護者全員が育児休業制度のない自営業や、勤務先に育児休業制度があるが適用対象外の場合であって、2017年4月2日以後に生まれた子の出産休暇後、復職(予定)し、申し込む場合、プラス2点

・認定事由を理由として、認可保育所以外の保育施設に、1日4時間以上かつ1カ月12日以上、有償かつ月ぎめで申込み児童を預けている状態で、利用調整会議開催月の初日現在で6か月以上の実績が確認できる場合、プラス2点

・認可保育所以外の保育施設に、1日4時間以上かつ1カ月12日以上、有償かつ月ぎめで申込み児童を預けている状態で利用実績が1年以上の場合、プラス3点

・認可保育所以外の保育施設に、1日4時間以上かつ1カ月12日以上、有償かつ月ぎめで申込み児童を預けている状態で利用実績が1年6カ月以上の場合、プラス4点

 

【減算される場合】

・提出書類で、1カ月以上の就労実績が確認できない場合、マイナス1点

・就労状況(日数・時間等)に対して就労(収入)実績に整合性がない場合、マイナス2点 から4点

・親族が経営している事業に就労し、給与収入が103万円以下の場合、マイナス2点

・過去に利用調整時の入所要件(家庭・就労状況等)と利用開始後の状況が異なっていることが判明した場合または利用期間中に違反行為が判明した場合、マイナス5点
(届出義務違反や書類未提出の場合含む)

・保護者が区外に在住し、かつ、区内に在勤または在学している場合、マイナス5点

同一指数になった場合の優先順位

一般的な夫婦フルタイムの共働きを基準とすると、選考指数40点前後に多くの家庭が集中することになり、同一の点数になった場合の優先順位についても決まっています。

 

杉並区では、区の在住している方の次に、年齢制限がある保育所の卒園に伴う、入園申し込みを優先しています。

 

6番目には、他の自治体に見られない「入所を希望する認可保育所等の希望順位が高い児童」という内容があり「この園に入りたい」という希望を優先して選考が行われるようです。

 

一方で希望園を人気のある保育園にした場合は、指数のボーダーライン上にたくさんの世帯が集中することになり、入りにくい状況になるといえるかもしれません。

 

また、杉並区では、きょうだい関係が在籍する保育園への入所について特別な記載がないため、第一子の入園の場合に不利になることはないようです。

 

しかし、きょうだいと同じ園に入園を考えた場合には、特に優遇されないようなので注意が必要でしょう。

 

その他の順位についても、詳しく見ていきましょう。

 

1、申込日現在、申込児童及びいずれかの保護者が杉並区に住民登 録し、現に在住している世帯

2、年齢上限がある杉並区内の認可保育所等を卒園し、引き続き別 の保育所等に入所を希望する児童

3、 障害児認定を受けている児童(障害児指定園を除く)

4、新規入所申込み児童 、兄弟姉妹が利用する認可保育所等への転園の申込み児童

5、利用開始希望月の前年の1月1日以前から、申込み児童及びいずれかの保護者が杉並区に引き続き住民登録している世帯

6、入所を希望する認可保育所等の希望順位が高い児童

7、認定事由を有する期間(月数)が長い児童

8、過去に認可保育所等の入所内定を辞退していない児童

9、申込み児童の保護者が、杉並区内の認可施設や認可外施設、幼稚園等に保育士・保育教諭として勤務し、申込日現在、育児休業中である世帯(月80時間以上の勤務に限る。
区の職員は除く)

10、経済的に困窮度が高い世帯(保育料の階層区分がA・B階層に相当する世帯)

11、誕生月が12月1日~4月1日までの入所申込児童

12、兄弟姉妹が同時に入所申込みをしている児童

13、杉並区に住民登録し、引き続き居住している期間(日数)が長い世帯

14、利用希望月に係る保育料決定の算出根拠となる区民税所得割額が低位の世帯

 

出典:平成31年度保育施設利用のご案内 P20からP24/杉並区

http://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/019/787/hoikushishetsuriyounogoannai-3104.pdf

認可保育園以外の子どもの預け先は?

Keisuke_N/shutterstock.com

 

認可保育園以外の子どもの預け先は?

以上のように、都市部であるほど認可保育園に入るのは難しい現状です。

 

保活を進めていくなかでは、認可保育園以外の子どもの預け先についても、検討しておくことが大切でしょう。

 

ここでは、東京都杉並区の「認可型居宅訪問型保育事業」「杉並区保育室」「認証保育所」について詳しく紹介します。

認可型居宅訪問型保育事業(ベビーシッター)

杉並区では、待機児童対策として、認可保育所に入園できるまでの間を限定に、保護者の自宅に家庭的保育者を派遣し、1対1の保育を実施する事業を行っています。

 

対象年齢は、月齢9週目以上から小学校就学前までとし、保育時間は午前8時から午後7時となります。

 

認可事業となるため、保育料は、認可保育園と同じですが、別途で家庭的保育者の交通費が必要になるようです。

 

出典:居宅訪問型保育事業/杉並区

http://www.city.suginami.tokyo.jp/guide/kosodate/navi/ninkahoikuen/1042777.html

杉並区保育室

杉並区保育室とは、待機児童対策として区が整備している認可外の保育施設です。

 

区内には、17カ所の保育室があり、保育時間は7時30分から18時30分となります。

 

対象年齢は、生後9週目から5歳児となりますが、保育室によって受け入れ年齢や人数は大きく異なるため、注意が必要でしょう。

 

保育料は、認可外となるため、独自の保育料となります。

 

預ける年齢や時間、世帯区民税所得割額によって変わってくるようです。

 

出典:平成31年度保育施設利用のご案内 P40/杉並区

http://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/019/787/hoikushishetsuriyounogoannai-3104.pdf

認証保育所

杉並区には、18カ所の認証保育所があります。

 

認証保育所とは、待機児童の解消や駅の近くに保育施設を作り通園の負担を減らすなど、さまざまな保育ニーズに対応するため、東京都が独自の基準で設置した認可外保育施設です。

 

全施設で、0歳児保育を実施し、13時間以上の開所をしています。

 

認証保育所を利用する場合には、利用者と施設が直接契約をします。

 

認証保育所は、認可保育園より保育料が高額なイメージがありますが、保護者の経済負担を軽減するために保育料の補助が整備されています。

 

杉並区では「認証保育所の保育料」と「認可保育所に入所した場合の保育料」との差額が補助されるようです。

 

なお、認証保育所の利用には、延長保育料、教材費、年会費等が別途かかることがありますが、その費用については補助の対象にはならないようです。

 

詳しい内容については、杉並区のホームページや、保育施設利用のご案内を確認してください。

 

出典:平成31年度保育施設利用のご案内 P54/杉並区

http://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/019/787/hoikushishetsuriyounogoannai-3104.pdf

東京都杉並区の情報をもとに、保活をスムーズに進めていこう

東京都杉並区の保活事情や、保育園の入園の際に基準となる点数について詳しく紹介しました。

 

保活は疑問点が多く、不安に感じることがあるかもしれません。

 

そのような方のために、杉並区では、身近にある子どもセンターにて、入園相談を平日に受け付けているようです。

 

悩みが出てきたときには、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

 

杉並区の情報をもとに、保活をスムーズに進めていきましょう。

 

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キズナシッターについて

もし、待機児童になったときの子どもの預け先として、キズナシッターを検討してみてはいかがでしょうか。

ベビーシッターを定期的に利用すると保育園入園が有利に

杉並区では、ベビーシッターは定期利用をすることで、調整指数において加点項目があり、保活を有利に進めていくことができます。

 

加算項目の内容は、

・認定事由を理由として、認可保育所以外の保育施設に、1日4時間以上かつ1カ月12日以上、有償かつ月ぎめで申込み児童を預けている状態で、利用調整会議開催月の初日現在で6か月以上の実績が確認できる場合、プラス2点

・上記の利用実績が1年以上の場合、プラス3点

・上記の利用実績が1年6カ月以上の場合、プラス4点

というように利用実績が長いほど、多くの加点を獲得することができ、今後の認可保育園への入園が有利になる内容となっています。

 

また、この加点を確実にするためには「受託証明書」が必要となります。

 

必ず、ベビーシッターに発行してもらい、子どもを預けていることを証明してもらうとよいでしょう。

保育士の先生とマンツーマン「キズナシッター」とは

杉並区では待機児童を対象に、居宅訪問型保育事業(ベビーシッター)を実施しています。

 

しかし、この制度では自らベビーシッターを選ぶことができず不安を感じる保護者がいるかもしれません。

 

一方、キズナシッターでは、依頼するベビーシッターを、専用アプリの紹介ページや利用者のレビューを参考に、自分で選ぶことができます。

 

事前面談を行い、相性や人柄を確認してからお願いすることもできるので、納得したベビーシッターを見つけることができるでしょう。

 

また、特定のベビーシッターの定期利用も可能なため、信頼関係も築きやすく、育児の相談もしやすいようです。

 

キズナシッターに登録しているベビーシッターは、厚生労働省のガイドラインを遵守した対面面談と審査を経ており、全員が保育士または幼稚園教諭、看護師のいずれかの資格を持っています。

 

自宅にいながら、保育園の先生にマンツーマンで保育をしてもらっているイメージでしょう。

 

保育のプロが家庭の要望にあわせ、子どもに寄り添ったシッティングを行うため、保護者からも「最初は、ベビーシッターの利用に不安がありましたが、子どもの様子や興味にあわせ、活動を工夫してくれるので、毎回楽しそうで、安心して預けられます」など、多くの声が寄せられています。

 

料金についても、各社の福利厚生サービスを利用することができるので、ご自身やご家族の勤め先の会社が加入している、ベビーシッター補助サービスを活用することで、お得な料金で利用することができるでしょう。

 

なお、受託証明書は、キズナシッターでも対応しています。

 

希望保育園の内定がもらえなかったときには、キズナシッターも預け先のひとつとして、候補に考えてみてはいかがでしょうか。

 

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