保育・保活

東京都大田区の保活事情。保育園の入園に関する点数について

東京都大田区の認可保育園では、申し込みの際に、各家庭状況に応じて付けられる点数がとても重要になりますが、それぞれの自治体によって点数付けには違いがあります。 今回は、大田区の保活事情とともに、2019年度の入園案内を参考に、選考基準について大田区の特徴を踏まえながら詳しく紹介します。

東京都大田区の認可保育園の保活事情

東京都大田区は、23区のなかで最も南部に位置するエリアで、羽田空港があることで知られています。

 

工業地帯でもあり、とりわけ中小企業を中心とした町並みが広がっています。

 

大田区の認可保育園の待機児童は、2018年には322人減少し、250人となりました。

 

それでも23区のなかで4番目に、待機児童が多い地域です。

 

大田区では、0歳児からの受け入れや2時間以上の延長保育など、保育サービスの充実を図るために、区立保育園の民営化が進んでいます。

 

また、2019年4月以降に、22園の認可保育園の開設を予定しているなど、定員増加に取り組んでいます。

出典:都内の保育サービスの状況について/東京都
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2018/07/30/04.html

出典:保育施設の新規開設について/大田区
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/hoiku/hoikushisetsu_nyukibo/sinsethuannai.html

東京都大田区の保育園利用に関する情報

ここでは、東京都大田区の認可保育園の利用に関する情報を、選考スケジュール、申し込みに必要な書類に分けて詳しく説明します。

選考スケジュール

2019年度に向けた大田区の入園申し込みは、受付期間2018年10月1日から2018年11月30日となり、提出先は保育サービス課または各地域庁舎の生活福祉課相談係となっています。

 

結果の発表は、2019年2月8日を予定しており、内定した場合には、内定通知書として「面接と健康診断のお知らせ」が届くようです。

 

内定後、保育園にて面接や健康診断が行われます。

 

内定しなかった場合には「保留通知書」が届くようです。

 

なお、入所申込書の有効期限は、申込月の翌月から6カ月間となり、他の自治体より短い期間となっています。

 

6カ月過ぎた場合には、再度申込みが必要となってくるので、注意が必要でしょう。

提出書類

保育園の入園には、さまざまな書類の提出が必要になります。

 

受付期間に、きちんと提出ができるよう、事前の準備を怠らないことが保活を進めていく上で大切でしょう。

 

家庭の状況によって、必要書類は異なり、保育サービス課所定の書類が必要なものもあります。

 

大田区ホームページからもダウンロードができるようなので、早めにどんな書類が必要なのか、確認をしておくことで、申込みの際に慌てることがないでしょう。

 

詳しくは「入園申込みのしおり」を確認してください。

1、保育所入所・転園等申込書兼保育の必要性の認定に係る申請書
2、保育ができない状況を証明する書類
3、母子手帳(提示)
4、お子様の健康状況申告書
5、入所・転園・あっせんに関する確認票
6、個人番号・身元(実在)確認書類
7、その他(各世帯の状況による書類)

東京都大田区の選考基準

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東京都大田区の選考基準

認可保育園には、年齢別に定員が決まっています。

 

そのため、市区町村独自の選考基準を作り、定員を超えて申込があった場合には家庭の点数(選考指数)に応じて、優先順位を決めています。

 

大田区の特徴としては、就労時間について、基本の就労時間を8時間とし、そこから1時間ごと細かく点数付けをしていることや、他の自治体にはあまり見られない「内職」という働き方をきちんと明記していることです。

 

なお、大田区には「育児休業明け入所予約制度」というものがあります。

 

これは1歳児で入園を目指す人が、0歳の段階で事前に入園を予約できる制度。

 

子どもが1歳の誕生日まで安心して育児休業を取得し、スムーズに職場復帰ができることを目的としています。

 

対象となる人数は各園2名となり、とても限られた枠ではありますが、保護者にとっては「保育園が決まっている」という安心感があります。

 

育休の期間中、保活に追われることなく、赤ちゃんとすごす時間を大切にできますね。

出典:育児休業明け入所予約制度のご案内(0歳児クラス)/大田区
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/hoiku/topics/yoyaku-seido.html

指数の特徴

東京都大田区のフルタイム勤務の定義は「おおむね月20日以上かつ8時間以上の就労を常態」としていて、親一人のフルタイムが11点換算となり、合計22点がフルタイム共働きの点数になります。

 

大田区では、保育園に預ける理由のうち、介護については「同居の親族」と明記しており、対象者を限定しています。

 

また、就学の部分では、他の自治体にはない「通信教育」という項目があります。

 

就労のなかに「内職」が記載されていることなどから、点数自体は低いものではありますが、就労や就学について、さまざまな働き方、学び方を尊重していることが伺えます。

 

保育の実施選考指数表に基づき、世帯ごとの「選考指数」は変わってきます。

 

選考指数の計算方法は「選考指数=基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」となり、この合計点が選考基準となります。

 

ひとり親家庭の場合には、世帯に利用調整において、「不存在」となり11点が加算されます。

主な調整指数

東京都大田区の調整指数は、加算指数が15項目、減算指数が2項目の合計17項目があり、加算指数に多くの種類があります。

 

大田区の加算指数には、他の自治体にはあまり見られない、申し込む子どもに心身の障害がある場合や、食物アレルギーがある場合、加算対象としています。

 

一方で入園案内のなかには、「食物アレルギーが重症なお子様は、入所対象外になる場合があります」という記載もあります。

 

入園を希望する園のサポート体制によっては、対応できない場合もあるようです。

 

保育サービス課に早めに相談しておいとよいかもしれません。

 

加算項目は、生活が困難な世帯に対し、高い加点が設定されているといえるでしょう。

 

他にも、どのような加算、減算項目があるのか抜粋して紹介します。

 

【加算される場合】
・申込児以外のきょうだいが在園中又は同時申込み中(入所内定を含む)の場合、プラス2点
・大田区に居住し、申込児の保育状況が、小規模保育所、事業所内保育所、認可外保育施設(家庭福祉員、認証保育所、定期利用保育室、ベビーシッター等)に、 週4日で1日4時間以上の有償委託を常態としており、かつ就労等をしている場合で、当該委託に要する費用 が次の金額に該当するもの。
月2万円以上の場合、プラス2点。
月2万円未満、プラス1点
・ 児童が引き続き4月入園を希望する場合 (萩中保育園からの2歳児クラスの卒園児童、中央八丁目保育園からの3歳児クラスの卒園児童、丸子ベビー保育園からの1歳児クラス又は、2歳児クラスの転園児童)プラス2点
・父又は母が、区内の認可保育園、小規模保育所、事業所内保育所、認証保育所、定期利用保育室に勤務(育児休業からの復帰予定も含む)又は勤務が内定している保育士の場合(ただし、保育士証の写しの提出があった場合に限る。)
・申込児が心身に障害等を有し、「特別な支援を要する児童の保育実施審査会」において「特別な支援を要する児童」と認定された場合、プラス2点
・申込児が食物アレルギー疾患により、医師からアナフィラキシーと診断された場合又は常時、服薬の管理若しくはアドレナリン自己注射薬の管理が必要となる場合、プラス2点

【減算される場合】
・大田区以外の区市町村に在住し、大田区の保育所の入所希望者で 次の事項に該当する場合で、入所希望月の初日までに大田区に転入する予定がなく、保護者の勤務地が大田区内である者、マイナス2点
・大田区以外の区市町村に在住し、入所希望月の初日までに大田区に転入する予定がなく、保護者の勤務地が大田区外である者、マイナス3点
・近く(500m以内)に子どもをみられる、おおむね65歳未満で、無職又は求職中の祖父母等親類がいる場合、マイナス1点

同一指数になった場合の優先項目

ある保育園の希望者のうち、希望順位が同じ、かつ調整指数が重なった人がいる場合に、他の自治体では、15位から20位程の優先順位を作り、優先児童を明確にしていることが多いです。

 

一方、大田区では以下の15項目を適切に審査し、総合的な判断に基づき入園者を決定するようです。

 

調整指数で区別化を図っているようにはそれはど見えないため、総合的な判断で決まることが多いかもしれません。

 

優先順位が決まっているわけではないので、少しでも多く、点数を獲得することがとても重要になるといえるでしょう。

 

ここでは、どのような優先項目があるのか詳しく紹介します。

 

なお、記載の順番は優先度に関係ありません。

・児童の障害状況
・児童の生活環境
・保護者が保育を 必要とする事由(疾病等)
・緊急性の有無
・同居・近隣の親族等の状況
・兄弟同一園の入所の可能性
・保育料納付状況 (滞納の有無)
・他の希望保育所への 入所状況、通園の距離
・入園・転園・あっせん申込後の待機の状況
・児童を有償で 預託している期間
・申込書の不備
・区内に在住している期間
・世帯の経済状況
・待機している保育施設の卒園年齢
・児童のアレルギーの状況

入園申込みのしおり(平成31年度用)P11、12、13/大田区
https://www.city.ota.tokyo.jp/download/kodomo/hoikuen/shiori.files/31_1.pdf

認可保育園以外の子どもの預け先は?

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認可保育園以外の子どもの預け先は?

以上のように、都市部であるほど認可保育園に入るのは難しい基準があります。

 

保活を進めていくなかでは、認可保育園以外の子どもの預け先についても、検討しておくことが大切でしょう。

 

ここでは、東京都大田区の「保育ママ」「定期利用保育」「認証保育所」について紹介します。

保育ママ(家庭福祉員)

家庭福祉員制度とは、生後43日から2歳未満の子どもを対象に、保護者に変わって保育をするものです。

 

保育にあたる保育ママは、区の認定をきちんと受けており、保育ママの自宅やグループ保育室という家庭的な環境のなかで、子どもの健やかな成長をサポートします。

 

保育ママは、育児経験があったり、保育士、教員、看護師など子どもに係る資格を持っている方です。

 

この制度は認可保育園の一種類のため、いつでも入園できるものではありません。

 

2019年4月の利用希望の場合には、受付期間が決まっていたり、年度途中では、利用希望登録を行う必要があるため、利用を検討する場合には、早めに対応する必要があるでしょう。

 

保育時間は、8時から17時の8時間以内です。

 

保育料は、月額23000円となり、時間外保育も別途料金を支払い利用することができます。

 

大田区には、47名の保育ママが登録しており、定員は2人から4人となっています。

出典:保育ママ(グループ保育室含む)/大田区
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/hoiku/hoikushisetsu_nyukibo/hoikumama.html

定期利用保育

定期利用保育とは、1、2歳児対象に保護者のパートタイム勤務や家族の介護や看護などにあわせて「毎日」の他に「週に何日か」と預けたい曜日や時間を決めて利用できる保育施設です。

 

大田区には、32カ所の定期利用保育施設があり、申込みは各施設と直接契約となります。

 

開所時間は、園によって異なりますが、おおむね7:30から18:00となり、1日8時間の利用が目安です。

 

保育料は、月額44000円、日額2200円となっています。

 

契約は、施設と直接行うことになります。

出典:定期利用保育/大田区
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/kodomo/hoiku/hoikushisetsu_nyukibo/teikiriyouhoiku/index.html

認証保育所

大田区には、49カ所の認証保育所があります。

 

認証保育所とは、待機児童の解消や駅の近くに保育施設を作り通園の負担を減らすなど、さまざまな保育ニーズに対応するため、東京都が独自の基準で設置した保育施設です。

 

全施設で、0歳児保育を実施し、13時間以上の開所をしています。

 

認証保育所を利用する場合には、利用者と施設が直接契約をします。

 

認証保育所は、認可保育園より保育料が高額なイメージがありますが、保護者の経済負担を軽減するために保育料の補助が整備されています。

 

大田区では、各世帯の区市町村民税所得割課税額によって補助金額が変わっていきます。

 

補助を受けるためには、保護者が申請書を保育サービス課に提出する必要があるため、忘れずに手続きをすることが大切でしょう。

 

詳しい内容については、目黒区のホームページを確認してください。

入園申込みのしおり(平成31年度用)P42 /大田区
https://www.city.ota.tokyo.jp/download/kodomo/hoikuen/shiori.files/31_1.pdf

東京都大田区の情報をもとに、保活をスムーズに進めていこう

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東京都大田区の情報をもとに、保活をスムーズに進めていこう

東京都大田区の保活事情や、保育園の入園の際に基準となる点数について詳しく紹介しました。

 

保活は疑問点が多く、不安に感じることがあるかもしれません。

 

そのような方のために、大田区では「保育サービスアドバイザー」という相談窓口があります。

 

相談は、保育サービス課の専用窓口にて、平日行われているようです。

 

悩みが出てきたときには、気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

 

大田区の情報をもとに、保活をスムーズに進めていきましょう。

 

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キズナシッターについて

もし、待機児童になったときの子どもの預け先として、キズナシッターを検討してみてはいかがでしょうか。

ベビーシッターを定期的に利用すると保育園入園が有利に

ベビーシッターは定期利用をすると認可外保育園の扱いとなり、調整指数の加点対象となります。

 

 

大田区では、「大田区に居住し、申込児の保育状況が、小規模保育所、事業所内保育所、認可外保育施設(家庭福祉員、認証保育所、定期利用保育室、ベビーシッター等)に、週4日で1日4時間以上の有償委託を常態としており、かつ就労等をしている場合で、当該委託に要する費用が次の金額に該当するもの」月2万円以上の場合、プラス2点。

 

月2万円未満、プラス1点となり、今後の認可保育園への入園が有利になるでしょう。

 

 

また、この加点を確実にするためには「受託証明書」が必要となります。

 

必ず、ベビーシッターに発行してもらい、子どもを預けていることを証明してもらうとよいでしょう。

保育士の先生とマンツーマン「キズナシッター」とは

キズナシッターでは、登録しているベビーシッターは、厚生労働省のガイドラインを遵守した対面面談と審査を経ており、全員が保育士または幼稚園教諭、看護師のいずれかの資格を持っています。

 

自宅にいながら、保育園の先生にマンツーマンで保育をしてもらっているイメージでしょう。

 

保育のプロが家庭の要望にあわせ、子どもに寄り添ったシッティングを行うため、保護者からも「最初は、ベビーシッターの利用に不安がありましたが、子どもの様子や興味にあわせ、活動を工夫してくれるので、毎回楽しそうで、安心して預けられます」など、多くの声が寄せられています。

 

ベビーシッターは、専用アプリの紹介ページや利用者のレビューを参考に、自分で選ぶことができます。

 

事前面談を行い、相性や人柄を確認してからお願いすることもできるので、納得したベビーシッターを見つけることができるでしょう。

 

また、特定のベビーシッターの定期利用も可能なため、信頼関係も築きやすく、育児の相談もしやすいようです。

 

料金についても、各社の福利厚生サービスを利用することができるので、ご自身やご家族の勤め先の会社が加入している、ベビーシッター補助サービスを活用することで、お得な料金で利用することができるでしょう。

 

なお、受託証明書は、キズナシッターでも発行しています。

 

希望保育園の内定がもらえなかったときには、キズナシッターも預け先のひとつとして、候補に考えてみてはいかがでしょうか。

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