東京都新宿区の認可保育園入園に関する基本情報。点数計算や調整指数の特徴

東京都新宿区の認可保育園における保活事情
東京都新宿区は、都内の政治の中心である東京都庁と、日本有数の繁華街を形成する新宿駅などを抱える大都市です。特に新宿駅は鉄道各路線のターミナルとなっているため、昼夜の人口増減が特に著しい駅として有名です。
一方、新宿駅南部は新宿御苑や明治神宮外苑があり緑が豊富で、北部の落合地区は都心のベッドタウンとして人口が急激に増え、子育て世帯にも人気の住宅地となっています。このほか、早稲田大学や東京理科大学など大学や学校が多く、大学病院が集積している地域でもあります。
そんな新宿区では、令和3年度から5年度まで3年連続で待機児童数ゼロを達成しており、保育園の倍率はそれほど高いとはいえない一方で、応募すれば必ず入園できるというわけではないようです。
というのも、子どもの年齢や保育園によっては定員以上に応募が集中し、特に1歳児クラスの入園を希望しているケースが多い傾向にあるからです。そのため、育休明けの入園を希望している場合は、注意しておく必要がありそうです。
出典:新宿区の出生数と就学前人口の推移/新宿区 出典:認可保育園・認証保育所等の空き状況・申込み状況/新宿区育休を延長したい人が増えている理由
ではなぜ1歳児クラスの入園希望が多いのでしょうか。
育児休業は、原則子どもが1歳になるまでの制度です。ところが年度途中で保育園の空きがないと、育休を切り上げて0歳4月で入園するか、育休を延長して1歳4月で入園するかという選択になってしまいます。
このうち、多くの保護者が育児休業を延長し、1歳の誕生日を迎えたあとの4月に保育園入園という選択をしています。それには、子どもの成長をそばで見たかったり、小さいうちは自分の手で育てたかったりと、育児に専念したいという親の気持ちが現れているようです。
実際に、0歳から1歳頃は一般的に成長がもっとも顕著で、寝返りやハイハイ、つかまり立ちなどができるようになる時期でもあります。それに加え、育休を積極的に取ろうという社会の流れや、リモートワークが広がり多様な働き方ができるようになったことも関係しているようです。
上記のような理由から、育児休業を延長するために保育園に落ちたいと考える方もいるようですが、どのタイミングで入園するかは、家庭の事情によってそれぞれのため、家族でしっかり話し合いながら決められるとよいかもしれません。
東京都新宿区の認可保育園入園の選考基準
認可保育園には、年齢ごとに定員が決まっています。そのため、各市区町村は独自の選考基準を作り、定員を超えて申込みがあった場合に、家庭の点数(選考指数)に応じて優先順位を決めています。
その優先順位に基づき、希望の園に空きがあるか保育園の希望順位に沿って確認をしていき、空きがあれば内定となるようです。
詳しい内容については、入園希望年度の入園案内を必ず確認するようにしましょう。
点数計算とシミュレーション
新宿区のフルタイム勤務の定義は「月20日以上・160時間以上の就労を常態」となっており、親一人のフルタイムが20点換算で、合計40点がフルタイム共働きの点数になります。
なお、東京都新宿区では夜間保育所の利用についても、別で基本指数を設定しています。ほかの自治体では、主に日中働いている方を想定していますが、新宿区は多様な働き方、保育の在り方を認めているといえるかもしれません。
選考指数の計算方法は「選考指数=基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」となり、この合計点が選考基準となります。
このように保育の実施選考指数表に基づき、世帯ごとの「選考指数」は変わってくるため、自分の家庭の選考指数が知りたい場合は、入園案内から実際に計算をしてシミュレーションしておくと安心かもしれません。
出典:新宿区認可保育園等申込みの手引き 【令和7年度版】(P.36)/新宿区主な調整指数
新宿区の利用調整指数は、加点指数17項目と減点指数4項目に分かれています。調整指数の加点は、点数を少しでも上げるうえでとても重要になります。
ほかにもどのような加点、減点項目があるのか、一部抜粋して紹介します。
【加点される場合】
- 保護者の一方が勤務先の命令に基づき単身赴任している場合(入園月中に単身赴任予定の者を含む):プラス2点
- 育児休業の取得に伴い、認可保育園等を退園した児童の再入園と育児休業の対象児童の新規入園の申込みの場合(いずれの児童にも加点する):プラス4点
- 保育を必要とする時間、日数すべてを認可外保育園(認可外保育所、ベビーシッター、ファミリー事業の提供会員)に有償で預けている場合:プラス3点
- きょうだいが在籍している認可保育園等への申込みの場合:プラス2点
- 区外からの転入(予定)者で、現に新宿区外の認可保育園・認定こども園・地域型保育事業を利用している場合:プラス2点
【減点される場合】
- 保護者の一方が、自己都合により新宿区内に住民登録がない場合:マイナス4点
- 保育料(卒園児童の保育料を含む)の滞納がある世帯の場合:マイナス12点
ほかにも、家庭の状況に応じて細かく加点・減点される項目があります。重複して適用されない場合もあるため、必ず入園案内を確認するようにしましょう。
出典:新宿区認可保育園等申込みの手引き 【令和7年度版】(P.37)/新宿区同一指数になった場合の優先順位
一般的な夫婦フルタイムの共働きを基準とすると、選考指数40点前後に多くの家庭が集中することになるため、同一の点数になった場合の優先順位についても細かく定められています。
東京都新宿区の優先順位の特徴は、ほかの自治体と比べると、きょうだい在園の場合が4位となり順位が高いことでしょう。また、きょうだいに関する項目が細かく設定されているため、全体としてきょうだいが同じ施設に入園するケースが優遇されているようです。
指数計算をしたあとは、下記の資料より自分に当てはまる項目があるかどうか確認しておくと、より正確にシミュレーションできるかもしれません。
出典:新宿区認可保育園等申込みの手引き 【令和7年度版】(P.38)/新宿区東京都新宿区の認可保育園申込みに関する情報
ここでは、東京都新宿区の認可保育園申込みに関する情報を、選考スケジュールと申込みに必要な書類に分けて詳しく説明します。
選考スケジュール
令和7年度の各月の入園申込み締切りは、入園希望月の前月5日頃となっています。それぞれの月により5日から7日まで幅があるため、自分の希望入園月を確認し余裕を持って準備しましょう。
また、年度後半の申込みについては、通常とはスケジュールが変更になります。1月と2月、4月に入園を希望する場合は、特にスケジュールの詳細をきちんと確認しておく必要がありそうです。
なお、それぞれの申込締切日の詳細については、新宿区のホームページにて確認することができます。
また、新宿区の入園申込みは、予約制となり必ず電話予約をしたあと、入園・認定係の窓口まで申込書類を持って行くことになっています。申込書の有効期限は、申込み日から起算して6カ月以内で入園月初日が含まれる月の申込みまでとなるため、この点についても留意しておきましょう。
提出書類
保育園の入園には、さまざまな書類の提出が必要になります。受付期間にきちんと提出ができるよう、事前の準備を怠らないことが保活を進めていく上で大切でしょう。
申込み書類は、入園(転園)申込み案内に綴じられていますが、手引きに綴じられていない区様式の書類は新宿区のホームページからダウンロードすることができます。家庭の状況に応じて、どの書類が必要なのか早めに確認しておくことが大切でしょう。
詳しい内容については、入園案内を参考にしてください。
- 入園(転園)申込書
- 家庭状況票 1・2
- 児童状況票
- エントリーシート
- 保育園等に関する留意事項
- 個人番号(マイナンバー)提供書(新規申込みの場合)
- 入園(転園)申込みの提出書類チェックシート
- 保育の必要性を確認できる書類(父、母それぞれ提出)
- 状況により必要となる書類
申込み方法や家庭の状況によって、提出しなければいけない書類は変わってきます。職場に記入を依頼する就労証明書など、期間に余裕をもって準備したい書類も含まれるため、不備がないように確認しながら進められるとよいかもしれません。
出典:新宿区認可保育園等申込みの手引き 【令和7年度版】(P.38)/新宿区新宿区の認可保育園以外の子どもの預け先
これまで認可保育園への入園についての情報をお伝えしてきましたが、子どもの預け先の選択肢は認可保育園だけではありません。どうしても仕事に復帰したいと考えるママのなかには、認可保育園と平行して認可保育園以外の子どもの預け先について検討する方も多いようです。
保活中はどうしても気持ちが焦りがちになってしまいますが、落ち着いて準備することでスムーズに保活を進められたり、結果的に希望する園に入園できたりするようなので、視野を広げて考えることが大切かもしれません。
ここでは、東京都新宿区の「新宿区認定こども園」「定期利用保育」「認証保育所」「家庭的保育者(保育ママ)」について詳しく紹介します。
新宿区認定こども園
東京都新宿区にはほかの自治体には珍しく、区立の認定こども園が10園あります。
新宿区の認定こども園は、国の動きや保護者のニーズ、待機児童の解消などを目的に、0歳から就学前の子どもが同じ環境の下で保育・教育が受けられるよう、こども園の開設に取り組んできました。
- 就学前の子どもの成長と発達段階に応じた保育・教育を一体的に行ない生涯にわたる人間形成の基礎を培う
- 子どもを真ん中に保護者と地域の人々と保育者が手を携え、子どもの幸せを実現する
- 子育ての大切さをみんなで認め合い、子どもと子育て家庭を支援する地域をめざす
上記のこども園理念のもと、子どもが生涯にわたる人間形成にとって極めて重要な乳幼児期を過ごせるよう努めるとされています。
新宿区には区立の認定こども園のほか、私立のこども園も8園あるようなので、気になる方は下記の資料を参考に見学から始めてみてはいかがでしょうか。
出典:子ども園のご案内/新宿区定期利用保育
定期利用保育とは、パートタイム勤務などの短時間就労等の方を対象とし、区内在住で健康で集団保育が可能な子どもを、複数月継続して保育する制度です。
この定期利用保育には「空き保育室型」と「専用室型」があり、「空き保育室型」は、定員及び保育室に余裕のある認可保育所の保育室を活用し、保育を行なっています。実施園の在籍状況により、実施園や利用定員が変わる場合があるようなので注意しましょう。一方、「専用室型」は、認定こども園、認可保育所の専用室で保育を行ないます。
保育時間は、午前8時30分から午後5時のうち就労・通勤に必要な時間の預かりとなり、 延長保育はありません。
定期利用保育は、専用の申込み書類を提出する必要があるため、利用を検討する場合は以下の定期利用保育に関する情報を参考にしてください。
出典:定期利用保育/新宿区認証保育所
認証保育所とは、保育面積や保育士の配置基準等が認可保育所に準じて設置された、東京都独自の保育施設です。新宿区には8園の認証保育所があります。
この認証保育所では0歳児保育を実施し、13時間以上の開所が義務付けられています。
また、認証保育所の利用には、保育料の補助制度があり、家庭の利用状況に応じて金額が決定するようです。助成対象には要件があるため、詳しくは新宿区のホームページで公開されている内容を確認してください。
出典:認証保育所・認可外保育施設に関する情報/新宿区 出典:認証保育所のご案内/新宿区家庭的保育者(保育ママ)
保護者の就労などにより保育を必要とする区内在住の子どもを、家庭的保育者(保育ママ)の自宅で預かってくれます。
申込み方法は認可保育園と同様で、申込み締切日までに申込みに必要な書類を保育課入園・認定係へ郵送、または窓口、電子申請にて申し込むことができます。
詳しい保育内容を下記にまとめました。気になる方はチェックしてみてください。
- 利用対象:新宿区民のみ
- 対象年齢:生後5週以上3歳未満(継続の場合は3歳に達した日以降最初の3月31日まで)
- 食事:現品持参
- 冷凍母:可
- おむつ:持参
- 契約時購入物:特になし
- 保育料(月額):区(市町村)民税額に応じた額(区が決定した額を家庭的保育者に支払います)
- お休み:土曜日、日曜日、祝日・12月29日~1月3日・年次休暇(年15日)・夏季休暇(年5日)・その他冠婚葬祭など
東京都新宿区の自治体の情報をもとに、保活をスムーズに進めていこう
今回は、新宿区の保活事情や保育園の入園の際に基準となる点数について詳しく紹介しました。
保活は疑問点が多く、悩むことも多いかもしれません。そのような方のために、新宿区役所子ども家庭部保育課では保育園入園に関する相談を受け付けているようです。夫婦で悩むだけではなく、保育課や周囲の保活経験のあるママ友などに相談しながら、不安を解消していけるとよいかもしれませんね。
まずは、新宿区のホームページで公開されている情報をもとに、保活をスムーズに進めていけるよう準備していきましょう。
Check!キズナ園ナビで東京都新宿区の保育園を探す新宿区で子どもを預けたいときは「キズナシッター」の活用を
新宿区にお住まいの方やこれから新宿区に移住するという方のなかには「保活中に子どもを預けられる人を探している」「実家が遠いので近くに子どもを預かってくれる人がいない」と考えるママやパパもいるかもしれません。そんなときは「キズナシッター」を活用してみてはいかがでしょうか。
キズナシッターに登録しているベビーシッターは、厚生労働省のガイドラインを遵守した対面面談と審査を経ており、全員が保育士または幼稚園教諭、看護師のいずれかの資格を持っています。
保育のプロが家庭の要望にあわせ、子どもに寄り添ったシッティングを行なうため、保護者からも「最初はベビーシッターの利用に不安がありましたが、子どもの様子や興味にあわせ活動を工夫してくれるので、毎回楽しそうで安心して預けられます」など、好意的な声が多く寄せられています。
ベビーシッターは、専用アプリの紹介ページや利用者のレビューを参考に、自分で選ぶことができます。事前面談を行ない、相性や人柄を確認してからお願いすることもできるので、納得したベビーシッターを見つけることができるでしょう。また、特定のベビーシッターの定期利用も可能なため、信頼関係も築きやすく育児の相談もしやすいようです。
料金についても、各社の福利厚生サービスを利用することができるため、ご自身やご家族の勤め先の会社が加入しているベビーシッター補助サービスを活用することで、お得な料金で利用することができるでしょう。
なお、キズナシッターでは受託証明書も発行しています。
希望する保育園の内定がもらえなかったときには、キズナシッターも預け先のひとつとして候補に考えてみてはいかがでしょうか。
スマホ版・ベビーシッターさん検索はこちら
Click!詳しくはこちらお住まいのエリアからシッターさん検索が可能です♪
※実際のご予約依頼はアプリからお願いします。
KIDSNAシッターのご利用方法
ご利用の流れ
KIDSNAシッターのアプリより、保護者さまとお子さまの情報を登録します。事務局で確認後、審査結果をメール通知します。審査が完了したらシッターへの依頼ができるようになります。
シッター探し
審査を待つ間にシッターを探しておきましょう。アプリの検索画面からご希望条件・日時を設定し絞込検索ができます。お気に入りのシッターをアプリ上で保存しておくこともできます。
面談依頼を送る
面談依頼を
送るシッターの
見積りを待つ見積りを承認
(依頼確定)初めてのシッターとは1時間の面談を行い、お預かり内容や保育方針の確認をし、お子さまと慣れてもらいます。面談には1時間分の料金が発生します。面談依頼を送ると見積りが届くので、確認して依頼を確定します。
- 面談依頼を送るとメッセージのやりとりが可能になります。
シッティング依頼を送る
シッティング
依頼を送るシッターの
見積りを待つ見積りを承認
(依頼確定)面談依頼を送ったら、続いてシッティング依頼を送ることができます。シッターから見積もりが届いたら、内容を確認して依頼を確定します。
面談・シッティング当日
当日、シッターは5分~10分前を目安に到着するので、ご家庭のルール、お預かりの注意事項、鍵の扱い、緊急時の対応方法など必要事項をお伝えください。
完了後の決済/レビュー
面談・シッティング完了後、シッターからシッティング報告書が届きます。内容をご確認いただけましたら、決済ボタンを押してください。事前にご登録いただいたクレジットカードでのお支払いになります。
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