保育・保活

千代田区の保活事情。 認可保育園の入園の点数について

千代田区の認可保育園では、申し込みの際に、各家庭状況に応じて付けられる点数がとても重要になりますが、それぞれの自治体によって点数付けには違いがあります。 千代田区では、どのような特徴があるのでしょうか。 今回は、千代田区の保活事情とともに、2020年度の入園案内を参考に、選考基準について特徴を踏まえながら詳しく紹介します。

千代田区の認可保育園の保活事情

千代田区では、2009年から2018年の10年間で7回の「待機児童ゼロ」を達成しています。

 

千代田区は日本の政治経済の中枢ともいうべき土地ながら、東京23区内では最も人口が少ない自治体です。

 

2020年には認可保育園と事業所内保育事業施設を合わせて4施設開設をするなどして、保育の需要に応えてきたそうです。

 

ただし、厚生労働省の基準による待機児童数はゼロですが、特定の保育園を希望していて、まだ入園できていない方については、待機児童数に含まれていないようです。

 

また、厚生労働省のデータによると、2020年では前年度と比べて、288人の定員が増え、利用児童についても129名が増えたという結果が出ています。

 

利用人数に対して定員数のほうが上回っているため、「保育園を選ばなければ入園できる状況にある」といえるかもしれません。

 

出典:千代田区の子ども・子育て支援のための取り組み/千代田区

 

出典:令和2年度 保育園・こども園等への入園案内/千代田区子ども部 子ども支援課

 

出典:「保育所等関連状況取りまとめ(令和2年4月1日)」を公表します/厚生労働省

 

出典:保育園・こども園等の定員と空き状況/千代田区

 

出典:保育園/千代田区

 

出典:保育所等関連状況取りまとめ(令和2年4月1日)及び「子育て安心プラン」集計結果を公表/厚生労働省

 

千代田区保育園利用に関する情報

ここでは、千代田区の認可保育園の利用に関する情報を、選考スケジュール、申し込みに必要な書類に分けて詳しく説明します。

選考スケジュール

iStock.com/in-future

 

2020年4月の入園を希望する際には、2019年12月初旬から2020年2月中旬の受付期間の間に、認定申請と入園申し込み書類を千代田区こども支援課窓口まで提出する、というスケジュールでした。

 

書類の提出については、郵送での受付は行っていないため注意が必要です。

 

4月入園の選考結果の連絡は、2020年2月中旬から2月末となり、電話または文書で連絡が来るようです。

 

入所保留の結果が届いた場合には、申請書は年度中は継続して審査がされます。

 

内定の連絡が来た場合には、内定した保育園にて、面接や健康診断が行われるようです。

申し込みに必要な書類

保育園の入園には、さまざまな書類の提出が必要になります。

 

受付期間に、きちんと提出ができるよう、事前の準備を怠らないことが保活を進めていく上で大切でしょう。

 

申し込み書類は、千代田区のホームページからもダウンロードができるようです。

 

1、保育支給認定申請書(「番号確認」書類+「身元確認」書類)
2、認可保育園・こども園・認定こども園・幼稚園(長時間保育)・地域型保育事業入園・転園申込書
3、児童の状況
4、入園・転園申込に関する確認書
5、保育ができない状況を証明する書類(父・母・65歳未満の同居者、全員分)
6、居住を確認できる書類
7、受託証明書(認可外保育施設等に子どもを預けていて、入園選考基準の加算を希望する方)

 

保育支給認定申請書の提出時には、個人番号確認書類および本人確認書類の提示が必要です。
書類内容は、家庭の状況や加算指数の内容により必要書類は異なります。
詳しくは、入園案内を参考にしてください。

 

出典:令和2年度 保育園・こども園等への入園案内/千代田区子ども部 子ども支援課

千代田区の選考基準

認可保育園には、年齢別に定員が決まっています。

 

そのため、千代田区独自の選考基準を作り、定員を超えて申込があった場合には保育を必要とする度合いの高い児童から入園を内定するようです。以前は家庭の点数(選考指数)に応じて、優先順位が決まっていたそうですが、現在は選考指数よりも入園順位が優先されることになったそうです。

 

なお、ここに掲載する選考基準は、2020年度入園のみに適用されます。

 

毎年、選考基準は見直しが行われるので、詳しい内容については、入園希望年度の入園案内を必ず参考にしてください。

 

それでは、点数(選考指数)の内容を、詳しく見ていきましょう。

認可保育園、認定こども園の入園順位

iStock.com/marchmeena29

 

1位: 千代田区内の地域型保育事業を修了する児童で、表1・表2により、世帯の指数を計算し、指数の高い順
2位 :千代田区民(入園希望日までに転入する方を含む)で、表1・表2により、世帯の指数を計算し、指数の高い順
3位 :幼稚園・幼保一体施設・こども園の短時間保育を申し込んだ方(4月入園のみ)
4位 :内定した園への入園を断った方(翌月から3か月間)
5位: 千代田区外に居住、保護者が千代田区在勤で、表1・表2により、世帯の指数を計算し、指数の高い順

 

区立こども園や幼保一体施設なども、それぞれ入園順位が定められています。

千代田区の点数の特徴

千代田区のフルタイム勤務の定義は「週5日以上の就労日数かつ8時間以上の就労を常態としている」とされ、親一人のフルタイムが10点換算となり、合計20点がフルタイム共働きの点数になります。

 

他の自治体では、親一人がフルタイムで勤務している場合、20点の点数付けが多いですが、千代田区は10点となり低い設定となっています。

 

そのため、調整指数による減点される項目が少ない傾向です。

 

保育の実施選考指数表に基づき、世帯ごとの「選考指数」は変わってきます。

 

選考指数の計算方法は「選考指数=基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」となり、この合計点が選考基準となります。

 

ひとり親家庭の場合は、調整指数で世帯に加算されます。

主な調整指数

千代田区の加点される指数は、他の自治体に比べ多くの項目があります。

 

合計16項目の加点項目があるので、きちんと確認することが大切でしょう。

 

点数が多いほど、保活を有利に進めていくことができるでしょう。

 

では、どのようなときに、加点や減点がされるのか、抜粋して紹介します。

 

【加点される場合】
・兄弟姉妹が既に、在園している保育所に入園を希望する場合、プラス3点
・兄弟姉妹が既に、在園している保育所に転園を希望する場合、プラス4点
・2歳以上の産・育休明け予定の場合(2歳児クラス以降に適用)プラス3点
・1歳6カ月以上の産・育休明け予定の場合(1歳児クラス以降に適用)プラス2点
・1歳以上の産・育休明け予定の場合(1歳児クラス以降に適用)プラス1点
・1日4時間以上かつ週3日以上、月極め契約で認可外保育施設等に預けている場合プラス2点
・保護者の1人が単身赴任や海外勤務等によって不在の場合、プラス1点

 

など、家庭の状況に応じて、細かく加点されます。

 

自分の家庭には加算される点数があるのか詳しく知りたい場合には、窓口に問いあわせるとよいでしょう。

 

【減点される場合】
・65歳未満の同居者の保育ができない状況を証明する書類が提出できない場合、マイナス1点
・保育料が6カ月以上滞納となっている場合、マイナス10点

同一指数になった場合の優先順位

一般的な夫婦フルタイムの共働きを基準とすると、選考指数20点前後に多くの家庭が集中することになり、同一の点数になった場合の優先順位についても細かく決まっています。

 

千代田区では、同一指数で最も優先されるのは「保育士」の家庭です。

 

保育士や保育教諭が育児休暇から復職する場合や新たに就労する場合、優先的に保育園に入園できるようです。

 

保育士が1人就業すれば、それだけ多くの園児を受け入れられることにつながるため、保育の人材確保を優先しているようです。

MIA Studio/Shutterstock.com

 

同一指数になった場合の、千代田区の優先順位を詳しく見ていきましょう。

 

1、保育施設で週35時間以上勤務する保育士・保育教諭が育児休業から復職する場合、または、新たに就労する場合
2、生活保護世帯
3、ひとり親世帯で、離婚等後6カ月以内の場合(離婚または死別の事実を戸籍で証明できる場合のみ)
4、保護者の千代田区における入園希望日までの引き続く合計居住期間が長い世帯
5、父または母が不存在[離婚(離婚調停中を含む)、死亡、行方不明、拘禁、未婚、長期単身赴任(概ね1年以上)]または、長期入院(概ね1年以上)の世帯
6、保護者が精神性・感染症疾患や常時臥床、または、身体障害者手帳1・2級、愛の手帳1・2・3度、精神障害者保健福祉手帳1・2・3級のいずれかを持っている場合
7、兄弟姉妹が既に在園している保育所への転園を希望する場合
8、兄弟姉妹が既に在園している保育所への入園を希望する場合
9、未就学児が3人以上または双子等の世帯
10、保護者が居宅外就労者(育休中で復職予定者を含み、自営を除く)
11、保護者が居宅外自営の世帯
12、保護者が就労時間が長い世帯
13、保護者が居宅外労働の場合、勤務時間が長い世帯
14、待機期間が長い世帯
15、区民税非課税世帯
その他、就労実態、児童を取り巻く環境等を比較して優先順位を決定します。

 

出典:令和2年4月入園(一次締め切り)選考指数ボーダー表/千代田区

 

出典:令和2年度 保育園・こども園等への入園案内/千代田区子ども部 子ども支援課

 

認可保育園以外の子どもの預け先は?

以上のように、都市部であるほど認可保育園に入るのは難しい基準があります。

 

保活を進めていくなかでは、認可保育園以外の子どもの預け先についても、検討しておくことが大切でしょう。

 

ここでは、千代田区の「居宅訪問型保育」「認証保育所・区補助対象保育室」について詳しく紹介します。

居託訪問型保育(ベビーシッター)

千代田区では、入園保育園への入園申し込みを「入園できれば希望園以外でもよい」として区内全園を希望していても、入園することができなかった待機児童を対象に、居託訪問型保育(ベビーシッター)を紹介しているようです。

 

対象となるのは「千代田区に住んでいる方」「0歳児(生後57日後)から3歳未満(ただし、当該年度中3歳に達する子も含む)」「待機児童である」ことのすべての条件を満たしている方です。

 

費用は認可保育園の保育料と同額となるようですが、食事の準備は利用者が行う必要があります。

 

また、利用者の増加に伴い、居宅訪問型保育事業についても、定員を超過した場合の選考基準があります。

 

詳しい内容については、千代田区の専用サイトを確認するとよいでしょう。

 

出典:居宅訪問型保育事業/千代田区

認証保育所・区補助対象保育室

認証保育所とは、東京都の認証基準に基づき質を確保しつつ「産休明けから預けたい」「長時間残業している間も預かってほしい」など、保護者のさまざまな保育ニーズに応える保育所です。

 

認証保育所や区補助対象保育室などの利用には「認証保育所等保育料減額補助」が整えられています。
補助制度を利用するためには、一定基準として、認可保育園の入園要件を備えた世帯であり、月利用時間が160時間から220時間分が対象のようです。

 

保育料の補助の内容は、認可保育園を利用した場合と比較して2割程度安い保育料で利用できるようです。

 

出典:認証保育所・区補助対象保育室等/千代田区

千代田区からの情報をもとに、保活をスムーズに進めていこう

iStock.com/recep-bg

 

千代田区の保活事情や、保育園の入園の際に基準となる点数について詳しく紹介しました。

 

保活は疑問点も多く、不安に感じることがあるかもしれません。

 

そんな時のために、千代田区には、子育てコーディネーターという制度があり、専門家が気軽に相談にのってくれるようです。

 

千代田区の自治体情報をもとに、保活をスムーズに進めていきましょう。

 

東京都千代田区の保育園を探す

キズナシッターについて

待機児童になったときの子どもの預け先として、キズナシッターを検討してみてはいかがでしょうか。

ベビーシッターを定期的に利用すると保育園入園に有利に

ベビーシッターも定期利用すると認可外保育園の扱いとなり、調整指数の加点対象となります。

 

千代田区では「1日4時間以上かつ週3日以上、月極め契約」で預けている場合にプラス2点となり、今後の認可保育園への入園が有利になるでしょう。

 

なお、この加点を確実にするために、ベビーシッターに「受託証明書」を発行してもらい、子どもを預けていることを証明してもらうとよいでしょう。(キズナシッターでも受託証明書の発行に対応しています)。

 

千代田区のベビーシッター事情は

千代田区には、居宅訪問型保育事業というベビーシッターサービスがありますが、利用できる年齢が限られていたり、希望人数が多いことで、利用できないこともあるようです。

 

また、ベビーシッターは自分で選ぶことができないため、不安を感じる方もいるかもしれません。

 

キズナシッターについては、登録しているベビーシッターが、厚生労働省のガイドラインを遵守した対面面談と審査を経ており、全員が保育士または幼稚園教諭、看護師のいずれかの資格を持っています。

 

自宅にいながら、保育園の先生にマンツーマンで保育をしてもらっているイメージです。

 

保育のプロが家庭の要望にあわせ、子どもに寄り添ったシッティングを行うため、保護者からも「子どもの興味にあわせ、活動をさまざまに工夫してくれ、ベビーシッターが来てくれることを喜んでいる」など多くの好意的な声が寄せられています。

 

ベビーシッターは、専用アプリの紹介ページを参考に自分で選ぶことができ、事前面談を行い、相性や人柄を確認してからお願いすることもできます。

 

料金についても、各社の福利厚生サービスを利用することができるので、ご自身やご家族のお勤め先の会社が加入している、ベビーシッター補助サービスを利用することで、お得な料金で利用することができるでしょう。

 

希望する園に入園できなかった場合には、キズナシッターも預け先のひとつとして、候補にあげてみてはいかがでしょうか。

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