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子育て

海外のベビーシッター事情とは。アメリカをはじめとする諸外国と日本の違い

共働き家庭の増加を背景に、ベビーシッターへのニーズが年々高まっているのに対して、気軽にサービスを利用できる家庭はまだまだ少数派かもしれません。それに比べ海外ではベビーシッター文化が根付いていると聞いたことがあるママやパパも少なくないのではないでしょうか。なかには、家族で海外に行く事情があり、渡航先のベビーシッター事情が気になるという方もいるでしょう。そこで今回は、ベビーシッター先進国のアメリカをはじめベビーシッターサービスが一般的な海外の地域や、海外でベビーシッターサービスを利用するときのポイントなどについて、体験談を交えながら紹介します。

日本のベビーシッター事情

kapinon / stock.adobe.com

海外ではベビーシッターが当たり前の存在であるのに対し、日本では気軽に利用している家庭がまだ少ないのが実情かもしれません。もし、ベビーシッター利用が主流の文化になればママへの負担が減り、より育児を楽しめるのではないかと考える方もいるでしょう。そこで、なぜ日本ではベビーシッターが一般的な家庭からいまだ遠い存在であるのか、その理由を日本の歴史や文化的背景から考えます。

ベビーシッターのなりたち

日本のベビーシッターの起源は古く、平安時代から近世にさかのぼるようです。現代のような粉ミルクが存在しない時代に、母乳の出の良し悪しは赤ちゃんの命に関わるため、皇族や王族、貴族、武家、または裕福な家では、母親に代わって乳を与える「乳母(めのと)」を雇いました。これが日本でのベビーシッターの始まりだといわれています。

一方で、平安時代以降の庶民階級では、赤ちゃんは、働く両親やきょうだいらに代わり、周りの助けを得ながらまだ働くことができない幼い弟妹や祖父母らに育てられていました。

1960年代の高度成長期に入ると、日本で初めて「サラリーマン」と「専業主婦」が登場し、これによって都市部を中心に核家族化が進んでいきました。その一方で、核家族化後の共働き家庭と富裕層による需要のため、1960年代に家政婦紹介所が家事の一環として保育を開始し、1970年代に初めてベビーシッターを紹介する専門の事業者が設立されたようです。1980年代にはベビーシッター事業者が増加し、現在までにたくさんのマッチングサイトが誕生することになります。

子どもを預けるならまず身内

このような歴史の流れは現代にも影響しており、緊急時に子どもを預けなければいけないときにまず頼るのが、両親や祖父母という身内の存在でしょう。多くの保護者が身内以外の他人を自宅にあげて子どもの世話をしてもらうことに不安や抵抗を感じるからのようです。また、ベビーシッターを依頼する場合、信頼できる資格やスキルの証明を重視する保護者が多いことも理由のひとつといえそうです。

富裕層を顧客とする専門職のベビーシッターと、身内がメインで子守を担っていた庶民階級という日本の歴史的背景が現在も色濃く残っているのかもしれません。

海外のベビーシッター事情

では、ベビーシッター利用が当たり前といわれる海外ではどうでしょうか。今回は、ベビーシッターサービスが一般的といわれる3つのエリアのベビーシッター事情について解説します。

アメリカ

アメリカでは未就学児を育てる母親の就業率が高く、共働き家庭がほとんどです。そのため、50年以上に渡ってベビーシッター文化が根付いてきたようです。

アメリカでは州ごとに法律が異なるそうですが、基本的に13歳以下の子どもは親が保護をする義務があると考えられているため、学校への登下校をはじめ、習い事の送迎や放課後のアフターケアなども大人が付き添う必要があります。両親が仕事のためにこれらのサポートが難しい場合は、ベビーシッターの方に依頼する家庭が数多くあるそうです。

日本と違い、両親がプライベートや夫婦の時間を大切にするといった理由もあるようですが、この法律の存在が後押しする形で、ベビーシッターがなくてはならないものに変わっていったのかもしれません。

なお、州によっては子どもがひとりで留守番をしてもよいとされる年齢が決まっていることもあるようです。そのため、海外で生活を始める予定がある場合は移住先の条例や法律を事前に確認するとよいかもしれません。

さらに、アメリカのベビーシッターは、日本と同様に子育てがひと段落した主婦からプロのナニーまでさまざまのようですが、もっとも特徴的なのが高校生によるアルバイトが多いことだそうです。映画やドラマのなかで見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。

これは、アメリカの高校で労働が「体験」として認められており、ベビーシッター経験が学校の成績として評価されるという背景があるようです。つまり、このような活動によって、いかに地域社会に貢献できたかという実績が大学進学の重要な鍵になるのです。このように、アメリカでは学生にも任せられるよう、スキルよりも人柄でベビーシッターを選ぶ家庭も少なくなく、お互いに悩みを相談し合える関係になることも稀ではないそうです。

ヨーロッパ

共働きをしている夫婦が多いとされるフランスでは、保育園の空きがない場合、待機児童になってしまうこともあるようです。そのため、保育園への入園が決まるまでの間、ベビーシッターサービスを利用する家庭も少なくないそうです。

フランスでは、保育園に通う子よりもベビーシッターに預けられる子の方が多いともいわれています。ひとつの家庭が数人のベビーシッターと契約を結んでいることもあることから、安心して子どもを預けられる体制がしっかり整っているのかもしれません。

ヨーロッパで暮らすママのなかからは、夫婦だけでの外出やママパパそれぞれのリフレッシュを目的として、ベビーシッターの方に子どもを預けるケースもあるという声も聞かれました。

アジア

南アジアや東南アジアでも、ベビーシッターに子どもを預けることは少なくないようです。アジアでは人件費が安めなこともあり、家庭によってはママが専業主婦の場合でもベビーシッターや家政婦の方と契約していることもあるそうです。

インドネシアやマレーシアに駐在した経験のあるパパからは「自分が滞在したアジア諸国では、ベビーシッターの方に子育てをサポートしてもらうことが一般的だった」という声も聞かれました。ベビーシッターはアジアの女性にとって身近な職業のひとつといえそうです。

日本と海外のベビーシッターの違い

ここまで、日本と海外のベビーシッター事情についてお伝えしてきましたが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。実際に利用したママやパパたちが感じた、日本と海外のベビーシッターの違いを紹介します。

利用目的

海外では、周囲の夫婦がデートのために子どもを預けることも少なくありませんでした。
日本に住んでいたときはリフレッシュ目的で預けることに抵抗がありましたが、海外生活に馴染んでいくにつれ、我が家でも子どもを預けて外出するようになりました(30代/6歳児と7歳児のママ)

日本で子育てをしていると夫婦が自分のために時間が欲しいときに、気軽にベビーシッターサービスを利用してもよいのか考える方もいるようです。海外では子どもを両親以外の方に預けることに抵抗感が少ないため、身近な存在でもあるベビーシッターに依頼する家庭も少なくないのかもしれません。

専門性

私が住んでいた国では、学生がアルバイトとしてベビーシッターサービスに登録していました。
日本のイメージでは、ベビーシッターの方に保育士などの専門性を求める方もいるので、保育の専門性について海外との大きな違いを感じました(30代/2歳児と5歳児のパパ)

ベビーシッターに求める専門性について違いを感じたパパがいるようです。日本でもベビーシッターとして活動するために特別な資格は必要ありませんが、保育に関する知識や経験のある方にシッティングを希望する家庭も少なくないのかもしれません。

利用料金

日本と海外それぞれのベビーシッターサービスを利用したことがありますが、私が感じた違いは利用料金です。
日本は海外と比べると料金設定が高めだと感じましたが、そのぶん料金に見合ったていねいなシッティングをしてもらえると感じました(40代/6歳児のママ)

日本と海外のベビーシッター事情の違いのひとつには、利用料金もあるようです。海外でも国や地域によって利用料金はそれぞれ異なるようですが、リーズナブルな価格で子どもを預かってもらえる国もあるそうです。

海外でベビーシッターサービスを利用するときのポイント

fizkes / stock.adobe.com

日本と海外のベビーシッターにはさまざまな点において違いがあることが分かりましたが、実際に海外で子育てをする予定がある人のなかには、どのようなポイントでベビーシッターを探したらよいのか知りたい方もいるのではないでしょうか。

ママやパパたちに、海外でベビーシッターサービスを利用するときのポイントを聞いてみました。

シッティング内容

ベビーシッターの方にお願いしたいことがある場合、シッティング内容をきちんと相手に伝えることが大切だと思いました。
希望する内容をベビーシッター会社に伝えている場合でも、当日シッティングを担当する本人にあらためて連絡しています(20代/3歳児のママ)

ベビーシッター会社とシッティング担当の方両方とシッティングの内容を確認したママがいるようです。ほかにも「〇時になったら用意しておいた食事を食べさせてほしい」など具体的に依頼したというパパの声もありました。

時間や料金

海外でベビーシッターの方に子どもを預かってもらうときは、毎回シッティング依頼時に利用時間と料金を確認しました。
定期利用をしていると値上がりしたときに気づかないこともあるので、利用するたびに料金を確認しておくと行き違いがなくお互い気持ちよく利用できると思います(40代/8歳児と10歳児のママ)

シッティングを依頼するとき、利用時間や料金を毎回確認しておくと安心かもしれません。ママのなかからは、遠方から来てもらう場合の交通費や、食事の時間をまたぐときはベビーシッターの方の食事代についても事前に相談したという声も聞かれました。

保険への加入

我が家では、ベビーシッター会社が保険に加入しているかがポイントだと考えています。
海外でベビーシッター会社を選ぶときは、万が一シッティング中に事故があった場合の対応についても確認するとよいと思います(30代/11カ月の赤ちゃんのママ)

ベビーシッター会社が保険へ加入しているかをポイントにした家庭もあるようです。ベビーシッターサービスを利用する前に、検討している会社に保険について確認しておくと安心かもしれません。

海外ではベビーシッター利用が主流

BillionPhotos.com / stock.adobe.com

今回は、日本と海外のベビーシッター事情について紹介しました。同じベビーシッターでも、日本と海外ではずいぶん違いがあることが分かりましたね。

古来の日本の文化から、現代の日本人も身内だけで子育てをしようとする家庭が多く、ベビーシッターを依頼する場合も信頼という点から高度なスキルを求めがちです。一方、アメリカやフランスなどでは、子育ては第三者に頼ることが当たり前であり、家庭をオープンにすることで子どもの社会性やコミュニケーション能力が育まれると考えられているようでした。

海外でベビーシッターを探す際は、今回紹介したママやパパからの体験談を参考にしながら、シッティング内容や保育に関する希望を伝えるなどして、家庭にあったベビーシッターに出会えるとよいですね。

日本でベビーシッターを探すなら「キズナシッター」

「海外のように気軽に利用しやすいベビーシッターサービスが知りたい」「日本でのシッティング利用料金はどのくらいなの?」と考えるママやパパもいるのではないでしょうか。日本国内でベビーシッターサービスの利用を検討するときは「キズナシッター」も候補のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

キズナシッターに登録するベビーシッターは、全員が保育士や幼稚園教諭、看護師などの国家資格を所有しています。保育の現場での経験を活かし、子どもだけでなくママやパパの気持ちに寄り添ったていねいなシッティングが可能です。

ベビーシッター選びに迷ったときは、無料のカスタマーサービスによりご希望に沿ったベビーシッターのご提案も行なえます。気軽に預けやすい子どもの預け先のひとつとして、キズナシッターを活用してみてはいかがでしょうか。

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KIDSNAシッターのご利用方法

  1. アプリダウンロード

    KIDSNAシッターは専用アプリを使用します。はじめにストアからアプリのダウンロードをお願い致します。

  2. ご利用の流れ

    KIDSNAシッターのアプリより、保護者さまとお子さまの情報を登録します。事務局で確認後、審査結果をメール通知します。審査が完了したらシッターへの依頼ができるようになります。

  3. シッター探し

    審査を待つ間にシッターを探しておきましょう。アプリの検索画面からご希望条件・日時を設定し絞込検索ができます。お気に入りのシッターをアプリ上で保存しておくこともできます。

  4. 面談依頼を送る

    面談依頼を
    送る
    シッターの
    見積りを待つ
    見積りを承認
    (依頼確定)

    初めてのシッターとは1時間の面談を行い、お預かり内容や保育方針の確認をし、お子さまと慣れてもらいます。面談には1時間分の料金が発生します。面談依頼を送ると見積りが届くので、確認して依頼を確定します。

    • 面談依頼を送るとメッセージのやりとりが可能になります。
  5. シッティング依頼を送る

    シッティング
    依頼を送る
    シッターの
    見積りを待つ
    見積りを承認
    (依頼確定)

    面談依頼を送ったら、続いてシッティング依頼を送ることができます。シッターから見積もりが届いたら、内容を確認して依頼を確定します。

  6. 面談・シッティング当日

    当日、シッターは5分~10分前を目安に到着するので、ご家庭のルール、お預かりの注意事項、鍵の扱い、緊急時の対応方法など必要事項をお伝えください。

  7. 完了後の決済/レビュー

    面談・シッティング完了後、シッターからシッティング報告書が届きます。内容をご確認いただけましたら、決済ボタンを押してください。事前にご登録いただいたクレジットカードでのお支払いになります。
    レビュー投稿にも是非ご協力ください。

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