母子相互作用とは?必要な理由や沐浴などの具体例、愛着形成のためにできること

母子相互作用とは
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「ママがぐずった赤ちゃんを抱っこして声をかけると、安心して落ち着つく」「赤ちゃんがおなかが空いて泣くと、ママの授乳で満足して泣きやむ」というのは、育児中によくみられるシーンではないでしょうか。
このように、母親に対して赤ちゃんが泣いて何かを伝えたり、母親が赤ちゃんのメッセージを感じ取って接したりする相互のやりとりのことを「母子相互作用」と呼ぶようです。
母親が赤ちゃんを抱っこしたりおんぶしたり、添い寝などをしたりするなかで、お互いが影響しあうと、この母子相互作用が促進されて、母親と子の絆が育まれていくといわれています。
母子相互作用が必要な理由
母子相互作用は、母と子の関係にとって重要な役割があるようです。まずはその理由について、詳しくみていきましょう。
母と子の愛着関係を育む
母親のなかには、赤ちゃんに対して、出産後すぐに「かわいい」「愛おしい」と思えない方もいるようです。初めての子育てに不安を感じ、心に余裕がもてない方もいるでしょう。
しかし、赤ちゃんにおっぱいをあげたりオムツを替えたりと、さまざまなお世話をするなかで、母子相互作用の機会が増え、自然に愛情が湧くことが多いそうです。そして、それが愛着関係の形成に役立つといわれています。
この「愛着形成」については、以下の記事で詳しく紹介しています。
母親が我が子への愛情を感じる機会が増える
母親は、母子相互作用を通して赤ちゃんへの愛情が日に日に深まり、子育ての楽しさやうれしさを感じていくようです。
自分の言葉や行動に対して、赤ちゃんからの反応が返ってくるとよろこびを感じ、赤ちゃんとすごす時間が、かけがえのないものへとなっていくのかもしれません。
母子相互作用がはたらく育児シーン例
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では、この母子相互作用がはたらくのはどのようなシーンなのでしょうか。具体的な育児のシーンをいくつか紹介します。
沐浴
赤ちゃんが生まれてすぐ経験する、母親とのふれ合いのひとつに、沐浴があるでしょう。
肌を清潔にしたり全身観察の機会になったりする沐浴は、肌と肌とのスキンシップによって母子相互作用が期待できるようです。
授乳
もっとも自然で、栄養的にも好ましい方法とされる母乳育児。この母乳育児は、母親と赤ちゃんの絆が強く形成され、赤ちゃんの精神的な発達や情緒面にもよい影響を与えるといわれています。
母親と赤ちゃんがお互いに肌の感触やあたたかみを感じ、母親は赤ちゃんの匂いを、赤ちゃんは母親の匂いをお互いに認識することで、その後の母子関係を良好にするともいわれているようです。
オムツ替え
オムツ替えは、一日に何度も行われる育児行動でしょう。母親の多くは、オムツ替えをするときに、「気持ちよかったね」「たんさん出てよかったね」「すっきりしようね」などと、赤ちゃんに声かけするのではないでしょうか。
こういった言葉によるコミュニケーションが、愛着形成にもつながっているようです。赤ちゃんの気持ちに寄り添った、やさしい声かけを意識できるとよいかもしれません。
寝かしつけ
赤ちゃんを寝かしつける方法は母親によってさまざまかもしれません。背中をトントンする、子守唄を歌う、おっぱいをあげる、添い寝をする……どの方法においても、母子相互作用がはたらくといえそうです。
母親の行動によって、赤ちゃんが安心したり信頼感を得たりすることができる寝かしつけの過程は、なによりの愛着形成になるのではないでしょうか。
母子相互作用の機会を増やすためにできること
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ここでは、母子相互作用の機会を増やすためにどのようなことを意識したのか、ママたちに聞いた体験談をまとめてお届けします。
スキンシップを意識する
母子相互作用において、母と子のスキンシップは大切だといわれています。抱っこや添い寝はもちろん、手遊びやベビーマッサージなどのスキンシップを図る機会を増やすとよさそうです。
声かけを大切にする
母親がやさしく語りかけると、赤ちゃんも安心してすごすことができそうです。さまざまな場面での声かけを意識して、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しめるとよいですね。
赤ちゃんが起きている間はテレビを消す
テレビの音や光などの刺激に反応し、赤ちゃんがテレビの方を向いてしまうこともあるかもしれません。コミュニケーションに集中したいときは、このような環境づくりも大切なようです。
絵本遊びを取り入れる
遊びに絵本を取り入れているママがいました。書いている言葉は気にせず、とにかく自分の気持ちを伝えてあげるよう心がけたというママの声もありました。
父親も子育てに積極的に関わる
ここまで母子関係についてお伝えしてきましたが、母子相互作用と同様に、父子にも相互作用があるとされています。赤ちゃんは生まれながらにして、母親と父親を区別する力をそなえており、母親には優しさを、父親には遊びを求めるともいわれているそうです。母親と父親両方との愛情を深めることが、子育てにおいては重要なのかもしれません。
母子相互作用の機会を増やす!赤ちゃんと楽しめる遊び
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母子相互作用の機会を増やすための方法として、もっとも手軽にできるのは、遊びを工夫することかもしれません。ここでは、ママやパパが赤ちゃんといっしょに楽しめる遊びを紹介します。
わらべうた
わらべうたは、子どもの生活や遊びのなかからうまれ、昔から日本で歌い継がれている歌です。音域が狭く、歌と遊びがセットになっているのが特徴のようです。
短い曲が多いため、覚えやすく、赤ちゃんと楽しむのにぴったりな歌が多くあります。以下に、いくつかピックアップしました。
<赤ちゃん向けわらべ歌>
おすわりやっせ
にぎり・ぱっちり
だんごだんご
おてぶしてぶし
もちっこやいて
ぼうがいっぽん
おふねがぎっちらこ
おおなみこなみ
歌いながら赤ちゃんの手を握ったり背中をさすったりして、ふれ合いを楽しめるとよいでしょう。
赤ちゃんに話しかける際、歌を歌うようにして喋ってあげると、わらべうたのようになるというママのアイデアも聞かれました。メロディーをつけることで、ママやパパ自身も楽しくすごせるかもしれません。
手遊び
手遊びとは、歌の歌詞に合わせて手や指などを動かして楽しむ遊びです。道具いらずなので、家庭でも取り入れやすいようです。
こちらも、赤ちゃん向けの手遊びをいくつかまとめました。赤ちゃんには、単純な動きや繰り返しが多い手遊びを選んでみましょう。楽しそうな表情をして明るい声で歌うことを心がけると、赤ちゃんの笑顔を引き出せるかもしれません。
<赤ちゃん向け手遊び>
コロコロたまご
のぼるよコアラ
りんごのうた
さかながはねて
あたま・かた・ひざ・ポン
歌に合わせて、リズミカルに赤ちゃんの身体にふれることが楽しむコツのようです。赤ちゃんが泣いているときに手遊びをすると、気がそれて泣き止んでくれたというママの声もありました。
このほかにも、いっしょにおもちゃで遊ぶなど、日常的にさまざまな遊びを取り入れて、母子相互作用の機会を増やせるとよいですね。
母子相互作用を活かして子育てを楽しもう
母子相互作用は、ママと赤ちゃんの愛着関係を育むうえで必要な役割を果たします。赤ちゃんとスキンシップをとったり、積極的に声をかけたりして、やり取りを楽しめるとよいですね。また、このような関係性は父親の場合も同様のようです。赤ちゃんの頃から子育てに積極的に関わって、愛着形成につなげていけるとよいかもしれません。
ママやパパたちからは、母子相互作用の機会を増やすためにできる工夫がたくさん聞かれました。自分が取り入れやすいシーンで、これらの体験談を参考にしながら、取り組んでみてはいかがでしょう。
言葉を理解する前から、母親と父親の愛情に応える能力が備わっているといわれる赤ちゃん。感覚を通じてのコミュニケーションやスキンシップなどによって、子どもとの関係をより深めていけるとよいですね。
母子相互作用が重要な乳幼児期のお子さまも「キズナシッター」へ
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見積りを待つ見積りを承認
(依頼確定)面談依頼を送ったら、続いてシッティング依頼を送ることができます。シッターから見積もりが届いたら、内容を確認して依頼を確定します。
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当日、シッターは5分~10分前を目安に到着するので、ご家庭のルール、お預かりの注意事項、鍵の扱い、緊急時の対応方法など必要事項をお伝えください。
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