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子育て

教育虐待とはどのような状態?親の特徴や教育虐待にならないよう気をつけたこと

教育虐待とは、親が「子どものため」と思ってやっている教育が、行きすぎた状態になっていることを指す言葉のようです。教育虐待かもしれないと気づいた場合、前向きな対策が知りたい方もいるのではないでしょうか。今回は、教育虐待かもしれないと気づいたシーンや教育虐待をしないために気をつけていることについて、ママやパパの体験談をもとにご紹介します。

教育虐待とは

教育虐待とは、「子どもの限度を超えた教育を受けさせること」とされています。近年では、勉強だけではなく習い事も含む教育全般のことを指すようになってきているといわれています。親が教育熱心なあまり「あれもこれもやらせたい」と力を入れすぎることが、子どもにとっては「やりすぎ」とストレスになっている可能性があります。

親が「自分は子どものために正しいことをしている」と悪気なく踏み込んでいくうちにエスカレートし、無意識に教育虐待に至っているというケースもあるようです。

教育虐待をしてしまう親の特徴

stock.adobe.com/maroke

教育虐待をしてしまう親の特徴としてあげられる例を、いくつかご紹介します。

自分の学歴に劣等感をもっている

親自身が学歴によって苦労した経験があると、「子どもには同じような苦労をさせたくない」との思いから教育虐待をしてしまうこともあるようです。「自分はこうありたかった」という願望を子どもに映し、過度な期待をしてしまうことも一つの例といえるかもしれません。

親の社会的地位が高い

親の社会的地位が高く、「成績はよくて当たり前」「勉強ができなければ問題児」という考えが強いと教育虐待につながることもあるようです。また、「もし我が子がランクの高い大学に入れなかったらどうしよう」という不安から、子どもに高成績を望み続けるケースも例としてあげられるようです。

子どもの教育にプレッシャーを感じている

親が子どもの教育にプレッシャーを感じていると、子どもに過度な要求をして教育虐待につながるケースもあるといわれています。家族から「子どもの成績が悪いのは、母親(父親)が原因だ」といったことを言われ、そのプレッシャーから我が子に教育虐待をしてしまう親もいるようです。

教育虐待かもしれないと思ったシーン

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実際に、「自分が教育虐待をしているかもしれない」と感じたシーンを、パパやママたちに聞いてみました。

ほかの子どもと比較して責める

「子どもの習い事を見に行ったあと、『○○くんはできていたのに、どうしてあなたはできなかったの』と子どもを責めてしまったことがありました。ついほかの子どもと比較して我が子が劣っているようなことを言ってしまい、これは教育虐待かもしれないと思いました」(30代/6歳児のママ)

子どもが「ほかの子と比べて劣っている」ということを責めたことから、教育虐待かもしれないと感じた方もいるようです。ほかにも、兄弟間で子どもを比べて叱ってしまったときに、教育虐待かもしれないと気づいたというママやパパもいました。

スケジュールを詰めすぎる

「子どもが小学1年生の頃、学校が終わったら、月曜日はピアノ、水曜日は塾、金曜日はスイミングと、放課後の習い事のスケジュールを詰めていました。ある日子どもが『習い事を休みたい』と言ってきたことから、そのスケジュールが負担になっていたことに気づきました」(40代/8歳児のパパ)

子どもの負担となるスケジュールを組んでいることに気づき、教育虐待かもしれないと思ったママやパパもいるようでした。過密なスケジュールによるストレスから、子どもが物に当たったり、友だちに対して暴言を吐くようになったりしたことで気づいたという声も聞かれました。

親が求める成果が出ないと𠮟責する

「子どもがテストを持ち帰ったとき、『この簡単なテストで100点が取れないなんて、勉強が足りてなかったんじゃない?』と責めてしまったことがありました。子どもなりに努力したことを褒めずに結果だけを責めてしまったとき、教育虐待かもしれないと思いました」(30代/7歳児のママ)

親自身が求める成果を子どもが出せなかったときに叱責することも、一つの例としてあげられるかもしれません。ほかにも、スポーツの習い事で1位になれなかったことを責めてしまったことから、教育虐待に気づいたママやパパの声もありました。

教育虐待にならないよう気をつけていること

stock.adobe.com/taka

ママやパパたちに、教育虐待にならないよう気をつけていることについて聞いてみました。

子どもの目線になって考える

「子どもを責めそうになったとき、『自分が子どもだったらどう思うか』を考えるようにしています。その自分が言われて嫌だなと思うことは、子どもにも言わないように気をつけています」(20代/4歳児のパパ)

親の目線ではなく、子どもの目線になって「自分だったらどう思うか」を考えるのも教育虐待を防ぐポイントといえそうです。スケジュールについても、子どもの目線でつらくないかを考えて、過密にしないようにしているというパパやママもいました。

ありのままの子どもの姿を受け入れる

「子どもにできないことがあったとしても、ほかの子と比べずにありのままの姿を受け入れるよう気をつけています。子どもには、『苦手なことがあっても大丈夫。いつでも応援しているよ』と伝えています」(40代/7歳児のパパ)

親の求める結果を子どもが出せなかったとしても、責めずにありのままの姿を受け入れることを意識している方もいるようでした。不完全な部分も含めて受け入れることで、子どもも安心感をもってさまざまなことに挑戦できるかもしれません。

子どもの意思を尊重する

「以前は、『この子のため』と思って私が全てのことを決めようとしていました。しかし、そのままでは教育虐待になってしまうかもしれないと気づいてからは、子どもの意思を尊重するように気をつけています」(30代/4歳児のママ)

「自分は自分」「子どもは子ども」と、それぞれの意思を切り離して考えることも、教育虐待を防ぐポイントの一つかもしれません。何かを始める際には、子どもにやりたいか、やりたくないかを聞くようにしてから決めているというママやパパもいました。

教育虐待になる前に、周りの人へ相談を

教育虐待とは、親が行きすぎた教育をしている状態を指すようです。子どものスケジュールが過密になっていたり、ほかの子どもと比べて責めてしまったりしたときに、「教育虐待かもしれない」と気づいたママやパパもいるようでした。教育虐待をしないためには、子どもの目線になって考えることや子どもの意思を尊重することなどが大切なポイントになりそうです。自分が教育虐待をしているかもしれないと気づいた場合は、周囲の人に相談するなどして、一度立ち止まって教育のし方を考えられるとよいですね。

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