保育・保活

東京都足立区の保活事情。保育園の入園に関する点数について

東京都足立区の認可保育園では、申し込みの際に各家庭状況に応じて付けられる点数がとても重要になりますが、それぞれの自治体によって点数付けには違いがあります。今回は足立区の保活事情とともに、2019年度の入園案内を参考に、選考基準について足立区の特徴を踏まえながら詳しく紹介します。

東京都足立区の認可保育園では、申し込みの際に各家庭状況に応じて付けられる点数がとても重要になりますが、それぞれの自治体によって点数付けには違いがあります。
今回は足立区の保活事情とともに、2019年度の入園案内を参考に、選考基準について足立区の特徴を踏まえながら詳しく紹介します。

東京都足立区の認可保育園の保活事情

足立区は、東京都の北部に位置し、隅田川と荒川に挟まれた地区と、面積の大半を占める荒川以北の地区に分かれています。

 

ターミナル駅である北千住駅は、区内随一の繁華街で、近年は大学が多く集まり、子育て家庭からも支持が集まっている街です。

 

足立区では、2018年の待機児童が205人となり、前年度より169人減少しています。

 

2018年は新規施設設備等により定員を797人増加し、待機児童は大幅に減少しています。

 

一方で、認証保育所をこれから開設したいという業者が少ないなど、今後の定員拡大に課題も残っています。

 

区では、認可保育所以外の多様な保育サービスの拡充と利用促進に力をいれ、2020年4月までの待機児童解消を目指しています。

 

出典:足立区待機児童解消アクション・プラン/足立区
https://www.city.adachi.tokyo.jp/kodomo-seibi/juyo/action-plan.html

東京都足立区の保育園利用に関する情報

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東京都足立区の保育園利用に関する情報

ここでは、東京都足立区の認可保育園の利用に関する情報を、選考スケジュール、申し込みに必要な書類に分けて詳しく説明します。

選考スケジュール

足立区の2019年度4月の入園申し込みのスケジュールは、2018年11月19日から12月3日でした。

 

なお、提出場所によって、受け付けていない日があるため注意が必要しましょう。

 

提出場所は足立区役所子ども施設入園課特設会場、足立福祉事務所(中部第一福祉課・第二福祉課除く)各認可保育所・区立認定こども園となります。

 

結果は、2019年2月8日に文書で通知が届くようです。

 

内定した場合には、内定園から面接の日時などのお知らせが来ます。

 

内定しなかった場合には、申し込みの期限内は、内定が出るまで毎月選考にかけられます。

 

4月入園申し込みの場合には、9月入所まで有効となるため、それ以降は再度申込みが必要となります。

提出書類

保育園の入園には、さまざまな書類の提出が必要になります。

 

受付期間に、きちんと提出ができるよう、事前の準備を怠らないことが保活を進めていく上で大切でしょう。

 

家庭の状況によって必要書類は異なるため、早めにどんな書類が必要なのか確認をしておくことで余裕を持って準備ができるでしょう。

 

詳しくは、足立区の「保育施設利用申込案内2019年度版」を確認してください。

 

1、提出書類チェック表
2、支給認定申請書兼保育施設利用申込書
3、家庭状況申告書
4、家庭で保育できない状況を証明する書類
5、その他、世帯の状況に応じて必要な書類

 

認可保育園は、年齢別に定員が決まっています。

 

そこで市区町村独自の選考基準を作り、定員を超えて申込があった場合には家庭の点数(選考指数)に応じて、優先順位を決めています。

 

ここでは、足立区の選考指数の特徴、ボーダーライン、調整指数、優先順位について詳しく紹介します。

足立区の選考指数の特徴は?

東京都足立区のフルタイム勤務の定義は「月20日以上、1日8時間以上の就労を常勤」としていて、親一人のフルタイムが23点換算で、合計46点がフルタイム共働きの点数になります。

 

足立区の指数の特徴は、自宅外労働と自宅内労働では点数付けが違うことです。

 

自営業などの自宅内労働では、同じ条件で働いていてもマイナス1点となり、不利になる内容になっています。

 

また、基準指数の上限は自宅外労働フルタイムの「23点」が一番高く、申込理由が、疾病、障害、介護、看護においては20点が最高となり、基本指数においては居宅外就労を最優先しているようです。

 

保育の実施選考指数表に基づき、世帯ごとの「選考指数」は変わってきます。

 

選考指数の計算方法は「選考指数=基本指数(父)+基本指数(母)+調整指数」となり、この合計点が選考基準となります。

ひとり親家庭の場合は、基準指数に20点加算されます。

足立区で保育園に入れるボーダーラインは?

足立区の2018年認可保育園入所内定のボーダーラインは、園によって差はありますが平均48点ほどでした。

 

フルタイム共働きでの基本指数が46点ですから、確実に保育園に入るためには残り2点以上の調整指数が必要です。

 

足立区では園ごとのボーダーラインは区役所のサイト上で公開されているため、希望している園の最低指数を参考にしながら、調整指数において1点でも多く加点を狙って保活を進めていくことが重要です。

 

出典:平成30年度4月 認可保育所・区立認定こども園 入所内定 最低指数一覧/足立区
https://www.city.adachi.tokyo.jp/kodomo-nyuuen/documents/shisulist_201804.pdf

足立区の調整指数の特徴 加点を狙うには?

東京都足立区の調整指数は、加算指数が23項目、減算指数が5項目の合計28項目があり、加算の種類が多いです。

 

例えば、継続的に就労している場合や認証保育所などに有償・月ぎめで2カ月以上預けている場合など、比較的多くの世帯に対象となる内容があり、調整指数の内容に応じて加点を狙うことができます。

 

なお、加算項目によっては重複しない内容もあるためよく確認をすることが大切です。

転職した人でも加点を狙えるかも

足立区の調整指数には、他の自治体には見られない「申し込みの際に就労内定や求職中場合においても、申込締切より5カ月以内で1年以上の就労実績がある場合」でも加点の対象となります。

 

これは転職したばかりの場合でも、条件を満たしていれば加点となるということです。

 

他に、どのような加算指数、減算指数があるのか抜粋して紹介します。

加算される場合

・就労内定 ・ 開業予定者で申込締切日時点より5カ月以内の時点で1年以上の就労実績がある場合(就労実績を入所基準指数にあてはめ、その指数の1/2を加算する)プラス4から10点
・求職活動中ではあるが、申込締切日時点より5カ月以内の時点で1年以上の就労実績がある場合、プラス4点
・父母のひとりが海外勤務、長期入院等により長期不在の場合、プラス2点
・新規の入所申請で既にその施設に兄弟姉妹が在籍しているかまたは二人以上の申請で、同一施設を希望している場合、プラス2点
・兄弟姉妹が別施設のため同一施設に転所を希望する、あるいは転居による住所変更のため、通所が著しく困難になったために転所を希望する場合、プラス2点
・18歳未満で未就労の子どもが3人以上いる場合(多子世帯)プラス1点
・就労開始、復職等により保育が必要となったため、東京都認証保育所(家庭的保育(保育ママ)・小規模保育は除く) などに有償・月ぎめで2カ月以上前から預託している場合、プラス2点
・青井おひさま保育園・コンビプラザ東和三丁目保育園・家庭的保育(保育ママ)・小規模保育の在籍児で、年齢上限による卒園により、4月から新たに利用を希望する場合(連携施設が設定されている場合を除く)プラス4点
・引き続き就労を3年以上継続している場合、プラス2点
・引き続き就労を1年以上3年未満継続している場合、プラス1点
・母子(又は父子)世帯で、就労(又は就学・技能習得)を継続しているかまたは内定している場合、プラス5点
・保護者が保育士、看護師または幼稚園教諭の有資格者として、足立区内の保育施設または幼稚園に勤務している(育児休業復職予定含む)または、勤務が内定している場合、プラス1点

減算される場合

・給与月額を勤務実績で割った時給が東京都の最低賃金を下回る場合、マイナス5点
・同一住民票上の保護者の父母(65歳以上を除く)が無職または求職中の場合(疾病等で保育に当たることができない場合を除く)マイナス1点
・過去6カ月分以上の保育料を滞納している場合、マイナス20点
・区外在住者(転入予定者及び区内在勤者は除く)の場合、マイナス4点
・区外在住で区内在勤者の場合、マイナス2点

同一指数になった場合の優先順位

一般的な夫婦フルタイムの共働きを基準とすると、選考指数46点前後に多くの家庭が集中することになり、同一の点数になった場合の優先順位についても決まっています。

 

足立区の優先順位は、区内在住者やひとり親世帯の次に「基準指数が高い世帯」が優先されます。

 

両親ともにフルタイムで勤務している場合にあてはまる内容のため、フルタイムで勤務している場合には優先的に保育園に入ることができるでしょう。

きょうだいがいると有利

5位には、きょうだいが在籍している施設に入園希望をしている場合とあるため、きょうだいがいる場合有利になります。

 

9位には、就労などを理由に認証保育所等により長く預けている者を優先するとあります。

 

そのため、育休から早めに仕事復帰することで、優先度を上げるのも一つの方法かもしれません。

 

その他の順位についても詳しく見ていきましょう。

 

1、区内在住者(転入予定者含む)を優先する
2、ひとり親世帯を優先する
3、世帯における保護者の実施基準指数の最高位の者を比較し、実施基準指数が高い世帯を優先する
4、実施基準指数の合計が高い世帯を優先する
5、希望保育施設に在籍児のいる世帯を優先する(在籍児のいる施設に限る)
6、保育料を滞納していない世帯を優先する
7、コンビプラザ東和三丁目保育園、青井おひさま保育園・地域型保育(保育ママ・小規模保育)、認証保育所の卒園児 童を優先する
8、転所申込より入所申込を優先する。
コンビプラザ東和三丁目保育園、青井おひさま保育園・地域型保育(保育ママ・ 小規模保育)からの転所申込者及び調整指数15番で加点されている転所申込者は、入所申込者と同等に取り扱う
9、育児休業中の者を除き、認証保育所等により長く預けている者を優先する(単位:日)
10、双子以上同時申込を優先する
11、同一住民票上に障がい者(身体障害者手帳、愛の手帳、精神障害者保健福祉手帳を交付されている)がいる世帯を優先する)
12、同一住民票上に未就学児(審査対象児童以外)の人数が多い世帯を優先する
13、同一住民票上に13歳未満の子ども(審査対象児童以外)の数が多い世帯を優先する
14、 同一住民票上に18歳未満の子ども(審査対象児童以外)の数が多い世帯を優先する
15、保護者の基準指数に用いた要件以外の要件(出産、求職活動を除く)がある世帯を優先する
16、保護者の平成30年度市区町村民税の合計額が低い世帯を優先する
17、同一住民票上の保護者の父母(65歳以上を除く)が無職または求職中の場合に該当しない世帯を優先する
18、足立区に引き続き居住している期間が長い世帯(保護者のどちらか長い期間を適用)を優先する(単位:日)

 

出典:保育施設利用申込案内 2019年度版/足立区
http://www.city.adachi.tokyo.jp/kodomo-nyuuen/documents/2019mousikomiannai.pdf

認可保育園以外の子どもの預け先は?

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認可保育園以外の子どもの預け先は?

以上のように、都市部であるほど認可保育園に入るのは難しい現状です。

 

保活を進めていくなかでは、認可保育園以外の子どもの預け先についても、検討しておくことが大切でしょう。

 

ここでは、足立区の「家庭的保育(保育ママ)」「小規模保育施設」「東京都認証保育所」について詳しく紹介します。

家庭的保育(保育ママ)

家庭福祉員制度とは、生後57日目から2歳児の子どもを対象に、保護者に変わって保育をするものです。

 

保育にあたる家庭福祉員は、区の認定を受けており、家庭福祉員の自宅という家庭的な環境のなかで、子どもの個性にあわせてきめ細かいサポートをしています。

 

家庭福祉員は、保育士、幼稚園教諭、看護師などの子どもに関わる資格を持っている方、子育て経験がある方、または保育施設で3年以上勤務経験のある方です。

 

足立区には、現在77人の家庭福祉員が登録しています。

 

これだけの数の家庭福祉員が活躍している区は東京の中でも珍しい地域です。

 

定員はそれぞれ異なり2名から5名となっています。

 

保育時間は、午前8時から午後5時までです。

 

給食は、提供している場合もありますが、おおむね保護者の方でお弁当の準備が必要となります。

 

保育料は、「保育施設利用申込案内」にて詳しい内容を確認してください。

 

出典:家庭的保育(保育ママ)/足立区
https://www.city.adachi.tokyo.jp/kodomo-nyuuen/k-kyoiku/kosodate/hoikujo-mama-shigoto.html

小規模保育施設

小規模保育は認可保育園の一種で、0歳から2歳児の子どもが対象の施設です。

 

定員は6人から19人の少人数制となるため、子どもだけでなく、保護者との信頼関係が築きやすいことが特徴です。

 

足立区には現在27カ所の施設があり、基本保育時間はおおむね7時30分から18時30分の11時間となります。

 

足立区では、現在延長保育には対応していないため選ぶ際には注意しましょう。

 

保育料は、「保育施設利用申込案内」にて詳しい内容を確認してください。

 

出典:小規模保育施設/足立区
https://www.city.adachi.tokyo.jp/kodomo-nyuuen/k-kyoiku/kosodate/hoikujo-shokibo.html

東京都認証保育所

足立区には、現在36カ所の認証保育所があります。

 

認証保育所とは、待機児童の解消や駅の近くに保育施設を作り通園の負担を減らすなど、さまざまな保育ニーズに対応するため、東京都が独自の基準で設置した保育施設です。

 

全施設で、0歳児保育を実施し、13時間以上の開所をしています。

 

認証保育所を利用する場合には、利用者と施設が直接契約をします。

 

認証保育所は、認可保育園より保育料が高額なイメージがありますが、保護者の経済負担を軽減するために保育料の補助が整備されています。

 

足立区の補助金額は、年齢によって助成金額が決まっています。

 

なお世帯によっては、多子または所得に応じた助成制度もあり、条件を満たしていることで、年齢に応じた助成とあわせて受け取ることができるようです。

 

詳しい内容については、足立区のホームページで確認してください。

出典:東京都認証保育所/足立区
https://www.city.adachi.tokyo.jp/kodomo-nyuuen/k-kyoiku/kosodate/hoikujo-hoikujo.html

東京都足立区の自治体の情報をもとに、保活をスムーズに進めていこう

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東京都足立区の自治体の情報をもとに、保活をスムーズに進めていこう

東京都足立区の保活事情や、保育園の入園の際に基準となる点数について詳しく紹介しました。

 

保活は疑問点が多く、不安に感じることがあるかもしれません。

 

足立区では、保育コンシェルジュが、申込み方法や保育施設の内容など詳しく相談にのってくれるようです。

 

予約は不要なため、悩みが出てきたときには気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

 

足立区の情報をもとに、保活をスムーズに進めていきましょう。

 

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キズナシッターについて

もし、待機児童になったときの子どもの預け先として、キズナシッターを検討してみてはいかがでしょうか。

ベビーシッターを定期的に利用すると保育園入園に有利に

自治体によっては、ベビーシッターを定期的に利用をすることで、保活を有利に進めることができる場合があります。

 

足立区では、「就労開始、復職等により保育が必要となったため、東京都認証保育所(家庭的保育(保育ママ)・小規模保育は除く) などに有償・月ぎめで2カ月以上前から預託している場合」加点2点の項目があります。

 

また、この加点を確実にするためには「受託証明書」が必要となります。

 

必ず、ベビーシッターに発行してもらい、子どもを預けていることを証明してもらうとよいでしょう。

 

保活は、加点があるかないかで内定を大きく左右します。

 

この加点を狙うためには、育児休暇から早期復帰が必要となりますが、加点を確実にするためにベビーシッターを利用することも一つの方法かもしれません。

保育士の先生とマンツーマン「キズナシッター」とは

キズナシッターでは、登録しているベビーシッターは、厚生労働省のガイドラインを遵守した対面面談と審査を経ており、全員が保育士または幼稚園教諭、看護師のいずれかの資格を持っています。

 

自宅にいながら、保育園の先生にマンツーマンで保育をしてもらっているイメージでしょう。

 

保育のプロが家庭の要望にあわせ、子どもに寄り添ったシッティングを行うため、保護者からも「最初はベビーシッターの利用に不安がありましたが、子どもの様子や興味にあわせ活動を工夫してくれるので、毎回楽しそうで安心して預けられます」など、多くの声が寄せられています。

 

ベビーシッターは、専用アプリの紹介ページや利用者のレビューを参考に、自分で選ぶことができます。

 

事前面談を行い、相性や人柄を確認してからお願いすることもできるので、納得したベビーシッターを見つけることができるでしょう。

 

また、特定のベビーシッターの定期利用も可能なため、信頼関係も築きやすく育児の相談もしやすいようです。

 

料金についても、各社の福利厚生サービスを利用することができるので、ご自身やご家族の勤め先の会社が加入しているベビーシッター補助サービスを活用することで、お得な料金で利用することができるでしょう。

 

なお、受託証明書はキズナシッターでも発行しています。

 

希望保育園の内定がもらえなかったときには、キズナシッターも預け先のひとつとして候補に考えてみてはいかがでしょうか。

 

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