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子どもにかかわる仕事

食事中のヒヤリハット!保育中に意外と多い窒息・誤飲事故を防ぐために

ベビーシッターとして、お子さまの安全は何よりも大切。特に食事の時間は、窒息や誤飲といったヒヤリハットが潜んでいます。意外と多いこれらの事故を防ぐために、今一度、対策と緊急時の対応を確認しませんか。

実際にこんなことが起こっています!

保育施設にて、りんごによる窒息事故が発生したニュースを耳にしたことがある方も少なくないでしょう。

東京消防庁によると、毎年約1,000人の乳幼児が窒息や誤飲により救急車で運ばれているようです。また、窒息は放置すれば死に至る危険な事故ともされています。

厚生労働省の人口動態調査でも、食品の誤嚥による窒息においては、6年間(平成26年~令和元年)で14歳以下の子ども80名が死亡しています。そのうち、5歳以下が73名と、なんと9割を占めていました。

今回は、そんな窒息や誤飲を防ぐために、どのような対策ができるのか考えます。まずは、シッターの方々から寄せられた、窒息や誤飲に関する事例を紹介します。

【事例①】1歳の男の子

保護者さまにご準備いただいたテイクアウトのお弁当を「夕飯に食べさせて」と渡されていました。
保護者さまが外出されたあと、お子さまが大泣きしてしまい、ぐずりながらお食事をしていたら、唐揚げがのどに詰まってしまいました。

【事例②】6歳の男の子

みんなでお喋りしながら楽しく食事していたところ、お子さまが会話の内容に驚いたタイミングで、イカをのどに詰まらせてしまいました。

【事例③】4歳の女の子

保護者さまがご在宅時の保育中に、保護者さまより飴をもらってなめていたところ、遊びに夢中になり、飴がのどに詰まってしまいました。
お子さまが一瞬苦しい顔をしたので、ヒヤリとしました。

【対策】窒息・誤飲を起こさないためにできること

ucchie79 / stock.adobe.com

シッティング中に、このようなヒヤリハットを起こさないために、どのような対策ができるのでしょうか。4つのポイントをまとめました。

事前面談で食事内容をしっかり確認する

まずは、お子さまの食事に何を提供したらよいのか、保護者さまに確認しましょう。

保護者さまのなかには、ご自宅で手作りされたものではなく、テイクアウトしたものや出前など、いつもとは違う食事をご準備いただく方もいらっしゃいます。

そのような場合、保護者さまが事前に味見などの確認ができないことも多いため、お子さまが食べられなかった場合はどうするかや、食材を小さく切るために調理用ハサミやナイフなどを利用してもよいかについても、確認しておきましょう。

食事の際は、3つのポイントを意識する

実際に食事をする際は、以下の3点について意識しましょう。

・食事内容を確認する

当日、保護者さまにご準備いただいた食事は、お子さまの成長や発達に合った形状・大きさ・硬さかどうかを確認しましょう。

【事例①】でもあるように、「保護者さまがご用意されたものだから大丈夫だろう」という判断は危険です。介助者であるシッターが、きちんと食事内容をきちんと確認してから提供することが大切です。

・声かけを工夫する

お子さまが、姿勢よく、よく噛んで食べることに集中してもらえるような声かけをしましょう。

シッターの方のなかには、シッティング中にマスクを着用したままの方もいるかもしれません。

そのような場合は、「もぐもぐ、かみかみ」と手を動かしながら話して「よく噛んで食べようね」ということが伝わるようにしたり、マスク越しに口を動かして、いっしょに食べているような仕草をしたりするなど、工夫してみてもよいかもしれません。

・お子さまのそばを離れない

シッターが目を離しているうちに、お子さまが多量の食材を一度に口に入れたり、口に食べ物を入れた状態で走り出したりすることもあります。特に小さいお子さまは、目を離さないように気をつけましょう。

お子さまの些細な変化にも気がつけるように、しっかり見守ることを意識するとよいですね。

危険な体勢で食事しない

窒息の危険性がある体勢での食事は避けましょう。

  • あおむけに寝た状態で食べる
  • 歩いたり、遊んだりしながら食べる
  • 食材を放り投げ、口で受けて食べる
  • 揺れたり、急停車したりする乗り物の中で食べる
  • 食べ物を口に入れたまま、走る・笑う・泣く・眠る・驚く

【事例2】でもある通り、食事中に乳幼児が驚くようなことがある場合、そのはずみで窒息する可能性もあります。

注意すべき食材を把握しておく

特に注意すべき食材を事前に知っておくと、実際に食事をする際もスムーズにサポートできるかもしれません。

令和3年1月20日公開の消費者庁調査によると、窒息死事故につながる要因として多いものには、以下の食材が挙げられています。

  • マシュマロ、ゼリー、団子、あめなどの菓子類
  • 豆・ナッツ類
  • りんご、ぶどうなどの果実類
  • ホットドッグ、ドーナツ、菓子パンなどのパン類
  • 焼肉、唐揚げなどの肉・魚類
  • 餅、寿司、チーズ、そうめんなどその他の食品

乳幼児は、食材をかみ砕く力や飲み込む力が未発達なため、硬いものや小さいものでも窒息することがあります。

また、複数人をシッティングする場合は、シッターが気をつけていても、別の子どもから乳幼児に食べ物を与えてしまうことがあるため、注意が必要です。

もしも、窒息が起こったら?命を守るための応急処置マニュアル

hanack / stock.adobe.com

窒息・誤飲への対策について紹介してきましたが、日ごろから、保育中の「もしも」に備えることも重要です。
ここでは、お子さまに窒息が起こった場合の応急処置についてお伝えします。

窒息が起こると、お子さまに以下のような症状が見られるようです。

  • のどを押さえる、口に指を入れる
  • 声を出せない
  • 呼吸が苦しそう
  • 顔色が急に青くなる

多くの場合、窒息が起こってから3~4分で顔が青紫色になり、5~6分で呼吸が止まります。意識を失ったあと、心臓が止まり、大脳に障がいが起こります。さらに15分を過ぎると、脳死状態になるといわれています。

キズナシッターの窒息・誤飲に対する応急処置ハンドブックを確認し、手順通りに応急処置を行いましょう。

出典:乳幼児の窒息や誤飲に注意!/東京消防庁 出典:食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!ー気管支炎や肺炎を起こすおそれも、硬い豆やナッツ類等は5歳以下の子どもには食べさせないでー/消費者庁 出典:〜食品による窒息 子どもを守るためにできること〜/日本小児科学会 出典:誤飲、異物が詰まってしまった場合/日本医師会
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