ベビーカーや抱っこ紐のヒヤリハット。正しい使い方で安全なシッティングを

実際にこんなことが起こっています!
ベビーカーや抱っこ紐は、シッター自身が使い慣れたものとは使用方法が異なるものも多く、思わぬところで危険を感じることがあるようです。
ここでは、シッターの方々から届いた、ベビーカーや抱っこ紐に関するヒヤリハット事例を紹介します。
【事例①】夜道でベビーカーが段差に引っかかった
【事例②】抱っこ紐の使い方が分からない
ほかにも、「抱っこ紐のロックがきちんとかかっていなかった」「ベビーカーにかけた荷物が重くてうしろに倒れてしまった」「ベビーカーを折りたたむ際に、お子さまの指を挟んでしまった」など、多くのヒヤリハットの声が聞かれました。
まずは、使用時の注意点を把握しよう
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このようなヒヤリハットを起こさないために、まずはベビーカーや抱っこ紐を使用する際の注意点を把握しましょう。
以下に、それぞれの注意点をまとめました。
ベビーカー
- 腰や肩、股などのシートベルトを、緩みのないようにしっかり装着する
- お子さまを乗せたまま持ち上げない
- ベビーカーの開閉時・操作時は、周りにお子さまがいないことを確認する
- 重い荷物をかけるなど、ハンドルに過度に力をかけすぎない
- 停止させているときはロックをかける
- 段差や隙間に注意してベビーカーを押す
抱っこ紐
- お子さまの足がM字、背中はC字のようになるよう、正しい姿勢で装着する
- お子さまが苦しくないか確認する
- ものを拾うときには、お子さまを手で支える
- 抱っこ紐から下ろすときは、低い姿勢で行う
ベビーカーや抱っこ紐のヒヤリハットは「事前準備」で防ぐ!
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お子さまもシッターもともに安心安全なシッティングを行うためには、事前の確認が欠かせません。ここでは、シッティング前に確認すべきポイントを2点紹介します。
事前面談で、ベビーカー・抱っこ紐の使い方を確認する
ベビーカーや抱っこ紐を使用する可能性のある依頼の場合、事前面談でそれらの使い方をきちんと確認し、シッティング当日もスムーズに使用できるよう備えておきましょう。
抱っこ紐の場合は、事前面談時にお子さまが抱っこできる状態であれば、実際に抱っこしてみるのもよいでしょう。手元にベビーカーや抱っこ紐がなく確認できない場合は、メーカーや種類を聞いて、シッティング前に使用方法を調べておきましょう。
また、万が一、抱っこ紐やベビーカーが壊れていたり、安全に使用できない状態だったりする場合は、勇気をもって保護者さまに伝えることも大切です。お子さまの命を守ることにつながります。
事故事例を把握しておく
ベビーカーや抱っこ紐での事故は、たびたびニュースにもなっているため、シッターの方のなかには、十分注意しているという方もいるかもしれません。
しかし、送迎や外出をともなうシッティングの前には、毎回の確認を習慣づけるとよいでしょう。
<事故事例>
- 乳児を乗せたまま、ベビーカーを持ち上げ、転落した
- ベビーカーから手を離したところ、風が吹き、池に落ちてしまった
- 抱っこ紐で抱っこをしていて前かがみになったところ、子どもが抱っこ紐から転落した
このような事故事例を事前に把握しておくことが、意識的に回避することにつながります。ベビーカーや抱っこ紐の正しい使い方を理解し、事故が起こらないように努めましょう。
出典:出ベビーカーの安全な使いかた/Combi 出典:ベビーカーの安全確保のために/SECOM 出典:Vol.587 抱っこひもからの転落や窒息に注意!/消費者庁 出典:正しい抱っこ紐の使い方って?装着の順番や使用時に知っておきたいこと/Nuna