保育士のスキルアップ。仕事に活かせる資格の種類や研修
保育士がスキルアップをしたいと感じる理由
実際に保育現場で働く保育士の皆さんに、スキルアップをしたい理由について聞いてみました。
「日常の保育活動を進めていくなかで、自分が興味のある分野の保育技術を高めたいと思うようになりました。スキルアップは、仕事をしていく上でも自分の強みになるような気がします」(20代の保育士)
「保護者との関わりを通して、もっと家庭に寄り添った対応ができるようになりたいと思うようになりました。専門の資格を取得することで、仕事の幅も広がりより専門性の高い保育業務ができるのではないかと考えています」(30代/保育士)
スキルアップを通して、自分の強みや活躍の場を広げたいと考えている方もいるようです。近年、保育現場は多様化するニーズに合わせてさまざまな取り組みを進めている場合もあるようです。保育士のスキルアップは質の高い保育を提供していく上でも重要になっていくかもしれません。
保育のスキルアップに活かせる資格
日々の保育業務や転職に役立つような資格について、概要や仕事に活かせるポイントをご紹介します。
絵本専門士
絵本専門士という資格は、絵本に関する専門的な知識や感性を備え、実践力をもつ「絵本の専門家」といわれています。
養成講座を受講するためには、「子どもや絵本に関連した資格を取得している者」と「絵本に関わる実務を、原則として3年以上の経験がある者」の2つの条件があるため、注意が必要でしょう。養成講座を受講し、資質や能力が身についていると判断されると取得できます。
保育業務において、絵本の読み聞かせといった機会の多いため、読み聞かせの表現力や技術を学ぶことは、子どもたちの心を豊かにしていくことにつながるでしょう。
幼児食インストラクター
幼児食インストラクターとは、幼児食に関する知識や栄養素の基礎知識、食物アレルギーに関する対処法など幅広いスキルが備わっていることを証明する資格とされています。
日本能力開発推進協会などが行う教育訓練において、カリキュラム終了後、受験したのち資格が取得できるしくみとなっています。
幼児食の基礎知識は、食育を進めていく上でもプラスになっていくかもしれません。また、近年では食物アレルギーに対応している保育園も多いため、食物アレルギーへの対処法を身につけることは子どもの安全を守っていく上でも大切になっていくでしょう。
出典:幼児食インストラクター/日本能力開発推進協会 (JADP)
リトミック指導員
リトミック指導員とは、楽しく音楽に触れることを通して、子どもの表現力や集中力、感性などを育む資格といわれています。資格を取得する場合には、教育養成校で学ぶケースと月齢研修会で学ぶケースの2種類にわかれるようです。
リトミックを通して、子どもの基本的な音楽能力を伸ばすとともに、身体的な表現力の豊かさをサポートしていくことにつながるかもしれません。ピアノが得意な場合には、より自分の強みを活かした保育がしやすくなるでしょう。
チャイルドマインダー
チャイルドマインダーとは、0歳から12歳までの子どもを対象に、保護者のニーズに合わせて、家庭的で丁寧な少人数保育を行う専門家がもつ資格とされているようです。通信や通学により受講が可能となり、試験に合格することで資格を取得できるしくみとなっているでしょう。
チャイルドマインダーは、個別保育に特化した資格のため、より一人ひとりの子どもに寄り添った保育がしたいと感じたときに勉強してもよさそうです。
また、保育ママやベビーシッターといった、個別保育を始めたいと考えている方は検討してみてもよいかもしれません。
保育カウンセラー
保育カウンセラーとは、カウンセリングの理論と技術を活かし、日常の保育や子育て支援などの保育業務の充実を目的に、全国私立保育園連盟が認定している資格です。養成講座終了後、資格認定審査会において審査と認定を受けることで資格を取得できます。
保育カウンセラーの資格は、保護者との関係のみならず、保育士など子どもに関わる全ての人が円滑な関係を築けることを目的としています。現場のチームワーク作りや保護者対応において、スキルを高めたいときには受講してみてもよいでしょう。
保育士のスキルアップにつながる研修
資格に限らず、保育士がスキルアップできるような研修もあるようです。保育士のスキルアップにつながる研修についてご紹介します。
キャリアアップ研修
キャリアアップ研修とは、厚生労働省の資料によると、保育士の専門性強化を目的に行われている厚生労働省主催の研修とされています。保育現場において中堅保育士などリーダー的役割を担う方に向けた研修以外にも、潜在保育士対象の研修もあるようです。また、研修を通して、キャリアアップや処遇改善のしくみも構築されています。
研修終了後は修了証が交付され、修了証は全国で活用が可能なため、離職後の再就職の際も保育士のキャリアをサポートする内容となっているでしょう。
出典:保育士のキャリアアップの仕組みの構築と処遇改善について/厚生労働省
地方自治体の研修
保育士のスキルアップ向上を目指して、研修を自治体が主催している場合もあるため、活用するのもひとつの方法でしょう。研修の種類は、保護者対応やリーダーシップ研修以外にも、リトミックや絵画研修など多岐に渡るそうです。研修内容に応じて、費用や受講時間はさまざまなため、興味のある研修を見つけた場合には、園長先生に確認してみてもよいかもしれません。
保育のスキルアップを目指して資格取得も検討に
保育士がスキルアップをしたいと感じる理由には、自分の強みの向上や活躍の場を広げたいといった内容がありました。保育業務のスキルアップに活かせる資格として、絵本専門士や幼児食インストラクター、リトミック指導員など多様な資格があるようです。資格以外にも、保育士のスキルアップを目的とした研修もありました。保育のスキルアップを目指す場合には、目的を明確にして資格取得を視野に入れてみるのもよいですね。
「キズナシッター」を通してスキルアップを目指してみませんか
保育業務のスキルアップを考えている方のなかには、「個別保育に対応してみたい」「資格を活かして働き方を見直したい」といった要望をもつ方もいるようです。資格を活かしてスキルアップをしたいと考えている場合には「キズナシッター」を検討してみてはいかがでしょうか。
キズナシッターとは、子どもを預けたいという保護者と、ベビーシッターとして働きたい人の出会いの場を提供するマッチングサービスです。べビーシッターとして登録できる方は、保育士や幼稚園教諭、看護師といった専門の資格を所有した方のみとなるため、経験や資格を活かした働き方ができるでしょう。
働くスケジュールや給料、エリアについては、ご自身で設定が可能となっています。保護者や子ども一人ひとりに寄り添った保育を目指している場合には、キズナシッターの登録からはじめてみてはいかがでしょうか。
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